スマホ保険ラボの編集長D部長です。
毎年新しいiPhoneが出るたび、買い替えで悩む方がたくさんいらっしゃいます。
「最新モデルは確かに魅力的だけど、値段が高すぎる…」
「ちょっと前のモデルでも性能的には十分なんじゃないか?」
その中でも最近よく話題になるのが、数世代前のProモデル「iPhone14 Pro」と、最新の「iPhone17シリーズ」の比較なんです。
iPhone14 Proって、今見ても全然古くない性能とデザインを持っていて、中古市場ではかなり手が届きやすい価格まで下がってきました。
この記事では、単純なスペック比較だけじゃなく、D部長が両方のデバイス(iPhone14ProとiPhone17Pro)を実際に使ってみた体験も交えながら、それぞれのメリット・デメリットをじっくり掘り下げていきます。
iPhone14 ProとiPhone17シリーズ:スペック徹底比較

まずは客観的な事実として、三つのモデルのスペックを比較していきます。
数字だけでは伝わらない使用感についても、私の視点を交えながら解説しましょう。
デザインとディスプレイ:操作感と見た目の進化
iPhone14 Proは、Proモデルの象徴とも言えるステンレススチールフレームを採用していて、ずっしりとした重厚感と高級感があります。ディスプレイには、通知やアクティビティを直感的に表示する「Dynamic Island」が初めて搭載されて、当時かなり話題になりました。120HzのProMotionテクノロジーも搭載されていて、スクロールやアニメーションの滑らかさは、今でも一切不満を感じません。
一方のiPhone17シリーズは、全モデルでProMotionテクノロジーとDynamic Islandが標準になりました。これ、実はかなり大きな進化なんです。これまでProモデルにしかなかった滑らかな操作感を、標準モデルのiPhone17でも体験できるようになりました。
iPhone17 Proは、さらにその上をいきます。素材はアルミニウムユニボディを採用し、iPhone14 Proより軽くなりました。特に注目なのが、ベゼル(画面の縁)がさらに細くなって、ほぼ全面ディスプレイと言えるくらいの没入感を実現している点です。持った瞬間に分かる軽さと、画面を点灯させた時に視界いっぱいに広がる映像は、所有欲を強く満たしてくれます。
・iPhone14 Pro: 高級感あるステンレススチール。Dynamic IslandとProMotionを搭載。
・iPhone17: Dynamic IslandとProMotionが標準装備になり、Proモデルとの差が縮まった。
・iPhone17 Pro: 軽量なアルミニウムユニボディと極細ベゼルで、未来的なデザインと没入感を実現。
パフォーマンス:頭脳(チップ)と記憶力(RAM)の違い
心臓部であるチップの進化は、iPhoneの体験を大きく左右します。
iPhone14 Pro: A16 Bionicチップ / RAM 6GB
iPhone17: A19 Bionicチップ / RAM 8GB
iPhone17 Pro: A19 Proチップ / RAM 12GB
iPhone14 Proに搭載されているA16 Bionicチップは、今でもほとんどのアプリやゲームを快適に動かせる十分なパワーを持っています。日常使いで性能不足を感じることはまずありません。
しかし、iPhone17シリーズに搭載されたA19世代のチップは、AI(Apple Intelligence)の処理能力が飛躍的に向上しています。これによって、より高度な写真編集、リアルタイム翻訳、複雑なタスクの自動化など、デバイス上でのAI機能がストレスなく動作します。
RAM容量も増えていて、複数のアプリを同時に開いた際の安定性や動作の機敏さは、iPhone14 Proと比べると明らかに一枚上手です。
特にiPhone 17ProのA19 Proチップと12GBのRAMは、プロユースの動画編集や最新のゲームを最高設定でプレイするなど、かなり高い負荷がかかる作業も難なくこなします。今後数年間、性能が古くなる心配はないでしょう。
カメラ性能:誰もがフォトグラファーになれる時代へ
カメラは、多くの人がスマートフォンを選ぶ上で最も重視するポイントの一つです。
iPhone14 Proは、Proモデルとして初めて4800万画素(48MP)のメインカメラを搭載し、高精細な写真撮影を可能にしました。光学3倍の望遠レンズも備えていて、遠くの被写体を画質劣化を抑えて撮影できます。このカメラ性能は、普通のスナップ写真からこだわりの作品撮りまで、幅広いニーズに応える実力を持っています。
iPhone17(無印)は、このiPhone14 Proのメインカメラに匹敵する48MPカメラを搭載してきました。これによって、標準モデルでありながら、かなりディテール豊かな写真が撮影可能になっています。ただし、望遠レンズは搭載されていません。
そして、iPhone17 Proのカメラシステムは、さらに上です。メイン、超広角、望遠の全てのレンズが48MPに統一されて、どの画角で撮影しても一貫した高画質を実現。
光学8倍ズームに対応していて、これまで諦めていた遠くの景色や被写体も、驚くほどクリアに捉えられます。また、8Kビデオ撮影にも対応し、映像制作の分野でもプロレベルのクオリティを発揮します。
iPhone14 Pro: 48MPメインカメラと光学3倍望遠。今でも十分高性能。
iPhone17: Proモデル譲りの48MPメインカメラを搭載。望遠は非搭載。
iPhone17 Pro: 全レンズが48MPに進化。圧倒的な高画質と最大8倍の光学ズーム(Pro Max)。
スペック比較表
機能 | iPhone 14 Pro | iPhone 17 (無印) | iPhone 17 Pro |
ディスプレイ | 6.1インチ Super Retina XDR (ProMotion) | 6.3インチ Super Retina XDR (ProMotion) | 6.3インチ Super Retina XDR (ProMotion) |
SoC | A16 Bionic | A19 Bionic | A19 Pro |
RAM | 6GB | 8GB | 12GB |
メインカメラ | 48MP (広角) | 48MP (広角) | 48MP (広角) |
超広角カメラ | 12MP | 12MP | 48MP |
望遠カメラ | 12MP (光学3倍) | なし | 48MP (光学5倍、Pro Maxは光学8倍) |
前面カメラ | 12MP | 24MP | 24MP (センターフレーム対応) |
バッテリー | 約3,200mAh | 約3,600mAh | 約4,700mAh |
本体素材 | ステンレススチール | アルミニウム | アルミニウムユニボディ |
生体認証 | Dynamic Island (Face ID) | Dynamic Island (Face ID) | Dynamic Island (Face ID) |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB | 128GB/256GB/512GB | 256GB/512GB/1TB/2TB |
D部長の感想
D部長は元々、iPhone14Proを持っていましたが、物欲に負けてiPhone17Proを先月購入しました。
所感としてはiPhone14Proと劇的な差はありません。
もちろん、カメラはより綺麗(特にズームはかなり綺麗です)になり、Apple Intelligenceが使えるようなるメリットはありましたが、iPhone14Proでも十分カメラは綺麗でしたし、そこまで大きな差は感じられなかったのが、正直な感想です。
なので、今iPhone14Proを持っている方は、急いでiPhone17Proに変える必要はないですし、iPhone14以前の機種を持っている方は下記にも記載しますが、予算によっては中古のiPhone14Proに乗り換えるのも1つの選択肢としても良いでしょう。
iPhone14 Proを今、中古で買うという選択肢

スペック比較を見ると最新モデルの魅力が際立ちますが、iPhone14 Proを中古で手に入れるという選択肢も十分現実的です。ここでは、そのメリットと注意点を掘り下げます。
今なお通用する「Pro」の性能と所有感
iPhone14 Proの最大の魅力は、コストパフォーマンスです。発売から時間が経って、中古市場では価格がかなりこなれてきました。
・ProMotionディスプレイ: 120Hzの滑らかな表示は、一度体験すると戻れない快適さです。これはiPhone17(無印)でようやく標準装備になった機能で、iPhone14 Proがいかに先進的だったかが分かります。
・望遠カメラ: 標準モデルにはない望遠カメラの存在は大きなアドバンテージです。少し離れた場所の被写体をキレイに撮影したい場面は意外と多く、この機能があるかないかで写真撮影の楽しさは大きく変わります。
・高級感のあるデザイン: ステンレススチールのフレームは、現行のアルミニウムユニボディとはまた違った輝きと重厚感があって、所有欲を満たしてくれます。
日常的なSNSの閲覧、動画視聴、メッセージのやり取り、そしてほとんどの写真撮影において、iPhone14 Proが性能不足になることは考えにくいです。最新の3Dゲームを最高画質でプレイしたいといった特定のヘビーな使い方をしない限り、多くの人にとって十分すぎる性能を持っています。
中古購入時の注意点:バッテリーと保証
もちろん、中古品である以上、購入には注意が必要です。
バッテリーの状態は必ず確認
最も重要なのがバッテリーの最大容量です。iPhoneのバッテリーは消耗品で、使用に伴い劣化していきます。中古で購入する際は、バッテリーの最大容量が80%以上ある個体を選ぶのが一つの目安です。もし80%を下回っている場合、充電の減りが早いと感じる可能性が高くなります。
3年前のモデルになるので、ほとんどの中古の個体でバッテリー劣化が見られるでしょう。
ただし、希望の個体のバッテリーが劣化していても、選択肢はあります。Appleや正規サービスプロバイダ、あるいは信頼できる修理店でバッテリーを新品に交換することです。本体を安く購入し、バッテリー交換費用を上乗せしても、新品のiPhone17を買うより総額を抑えられるケースが多いです。
AppleCare+には加入できない
そして、もう一つの重要な事実が、中古のiPhoneは原則としてAppleの公式保証「AppleCare+」に加入できないことです。AppleCare+は、新品購入時または購入後30日以内という加入期限が設けられています。
高価なデバイスを保証なしで使うのは、大きなリスクを伴います。画面を割ってしまった、水没させてしまったといった万が一の事態が発生した場合、修理費用は数万円から十数万円に及ぶこともあります。この問題をどう解決するかが、中古iPhone14 Proを選ぶ上での1つの課題となります。

保証問題を解決する選択肢:AppleCare+とモバイル保険の比較

新品のiPhone17シリーズであればAppleCare+に加入できますが、中古のiPhone14 Proではそれができません。では、どうすればいいのか。ここで登場するのが、AppleCare+とは異なる選択肢である「モバイル保険」です。
AppleCare+:メーカー公式の安心感
AppleCare+は、Appleが提供する手厚い保証サービスです。
新品のiPhone17や17 Proを購入し、手厚い保証を求めるのであれば、AppleCare+は非常に優れた選択肢です。ただし、月額料金は比較的高価で、保証対象は契約したデバイス1台のみです。
モバイル保険:中古端末と複数デバイスの救世主
一方、モバイル保険は、さくら少額短期保険株式会社が提供するスマホ向けの保険サービスです。AppleCare+とは異なる特徴を持ち、特に中古端末ユーザーにとって有力な選択肢となります。

私もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険です。現在、iPhone、MacBook、Apple Watchの3台を登録していますが、やはり複数台の高額なデバイスを一つの保険でカバーできるのは非常に合理的で、精神的な安心感が大きいです。
もしゲーム機を持っていれば、それを登録することも可能です。ライフスタイルに合わせて柔軟に保証対象を選べる点に、大きなメリットを感じています。
今回、iPhone17Proを購入後、元々介入させていたiPhone14Proを外し、iPhone17Proを主端末に登録しました。
登録端末を変えるのも管理画面からすぐにできるのもメリットです!
両者の違いを比較表で確認
項目 | AppleCare+ (盗難・紛失プラン) | モバイル保険 |
加入対象 | 新品購入時または購入後30日以内 | 購入から1年以内、または1年以上でもメーカー・キャリアの有償補償加入中なら可能 |
月額料金(目安) | 1,180円〜 (機種により変動) | 700円 (税込) |
補償台数 | 1契約につき1台 | 1契約につき最大3台 |
修理時自己負担額 | 画面修理: 3,700円 / その他: 12,900円 | 0円 (年間補償上限内) |
年間補償上限 | 修理回数に制限なし (1年に2回まで盗難・紛失対応) | 主端末: 10万円 / 副端末(2台合計): 3万円 |
盗難・紛失補償 | あり (自己負担12,900円で交換) | あり (主端末最大25,000円のお見舞金、修理不能時) |
バッテリー交換 | 最大容量80%未満で無償交換 | 対象外 (経年劣化のため) |
このように比較すると、両者の特徴は明確です。
新品のiPhoneを1台だけ持ち、メーカーによる手厚いサポート(特にバッテリー交換や紛失時の本体交換)を最優先するならAppleCare+。
一方で、中古のiPhone14 Proを購入する場合や、スマートフォン以外にも複数のガジェットをまとめて、かつ安価に保証したい場合には、モバイル保険が非常に合理的な選択肢となります。
結論:あなたの使い方に最適なiPhoneはどれか

これまで見てきたスペック、価格、そして保証の観点を総合的に判断し、どのような人にどのモデルがおすすめかを提案します。
iPhone14 Pro (中古) がおすすめな人
・コストを抑えつつ、Proモデルの体験をしたい人: 望遠カメラやProMotionディスプレイなど、今でも十分魅力的なProの機能を、賢く手に入れたいと考えている人。
・中古品に抵抗がなく、自分で状態の良い端末を探せる人: バッテリー状態の確認など、中古品選びのポイントを理解している人。
・保証はモバイル保険でカバーすると割り切れる人: AppleCare+には加入できないことを受け入れ、代替案でリスクに備えられる人。
新品の標準モデルよりさらに安い価格で、ワンランク上の体験が手に入ります。
iPhone 17 (無印) がおすすめな人
・最新の基本性能を、安心して長く使いたい人: 最新のA19チップや進化したカメラといった基本性能の高さを重視し、新品の安心感を求める人。
・Proモデルほどのカメラ性能や機能は必要ない人: 望遠カメラや極細ベゼルにはこだわらず、バランスの取れた高性能モデルを求めている人。
iPhone17は、多くの人にとって満足度の高い「王道」の選択肢です。
Proモデルとの性能差が縮まり、非常にコストパフォーマンスの高い一台に仕上がっています。

iPhone17 Pro がおすすめな人
・常に最高・最先端の技術を体験したい人: 全レンズ48MPのカメラ、A19 Proチップの圧倒的なパフォーマンスなど、一切の妥協をしたくない人。
・写真や動画撮影が趣味で、クオリティを追求したい人: 光学5倍(Pro Maxは8倍)ズームや8Kビデオ撮影といった、クリエイティブな活動の可能性を広げたい人。
・価格よりも性能と所有欲を優先する人: 最新技術への投資を惜しまない、ガジェット好きやプロフェッショナルな使い方をする人。
iPhone17 Proは、現時点で考えられる最高のスマートフォン体験を提供します。
よくある質問 (FAQ)
- 中古のiPhone14 Proを買うとき、バッテリー以外に気をつけることは?
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外観の傷や凹みはもちろんですが、「ネットワーク利用制限」の確認は必須です。
前の所有者の支払いが滞っていると、通信ができなくなる可能性があります。フリマサイトではなく、保証制度が整っている中古販売店での購入が安心です。また、動作確認(カメラ、Face ID、各種ボタンなど)がしっかり行われているかもチェックしましょう。
- iPhone17でProMotionが標準搭載されましたが、iPhone14 Proと見え方に差はありますか?
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両モデルとも最大120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、基本的な滑らかさは同等です。しかし、iPhone17はディスプレイの輝度や電力効率が改善されているため、屋外での視認性やバッテリー持ちの面で、iPhone14 Proよりも優れています。
- モバイル保険はどんな人におすすめですか?
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月額料金を抑えたい人、中古スマホを使っている人、そしてスマホ以外にもタブレットやゲーム機など複数のガジェットをまとめて保証したい人に特におすすめです。
一つの契約で家族のスマホをカバーするといった使い方も可能です。ただし、バッテリーの経年劣化は保証対象外なので、その点は理解しておく必要があります。
- iPhone14 ProからiPhone17シリーズに乗り換える価値はありますか?
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日常使いがメインであれば、iPhone 14 Proの性能で不満を感じることは少ないため、必ずしも乗り換える必要はありません。
しかし、AI機能の本格的な活用、より高度なカメラ性能(特に望遠や暗所撮影)、最新ゲームのパフォーマンスなどを重視するなら、乗り換える価値は十分にあります。特にiPhone17 Proのカメラシステムの進化は、写真や動画をよく撮る人にとっては大きな魅力となるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
iPhone14 ProとiPhone17シリーズ、どちらを選ぶべきかについて今回は記事にしました。
先ほどの書きましたが、D部長の所感としてはそこまで大差はないので、現在、iPhone14以降を持っている方は急いで乗り換えたりする必要はないでしょう。
iPhone14以前の機種を持っている方はまず、中古販売サイトで状態の良いiPhone14 Proがどのくらいの価格で取引されているか調べてみてください。
次に、お近くの家電量販店でiPhone17シリーズの実機に触れ、そのデザインやディスプレイの進化を体感してみてください。
この記事を参考に、自分の使用状況や予算にあったiPhoneを見つけてください!