スマホ保険ラボの編集長D部長です。
「子供が勝手にスマホゲームで高額な課金をしてしまった」「目を離した隙にスマホを落として画面を割って帰ってきた」。こうした悩みは、今の子育て家庭では珍しいことではありません。
とくにゲームへの課金は、物として残らない出費なので、親からすると「何にそんなにお金を使ったの?」と理解しづらい部分があります。つい感情的になってしまい、親子でぶつかってしまうケースも少なくありません。
かといって、頭ごなしに禁止するだけでは、子供のITリテラシーは育ちませんし、親に隠れて課金するといった反動を招く可能性もあります。
大切なのは、家庭ごとに明確な基準を決めておくことと、万が一のときに備えるセーフティネットを作っておくことです。
本記事では、多くの保護者が悩む「ゲーム課金の許容範囲」についての統計データやルール作りの方法を解説していきます。
子供のゲーム課金、世間の平均と許容ライン

子供にスマホを持たせる際、最初に決めておきたいのが「お金」に関するルールです。とくにガチャやアイテム購入などの課金システムは、ワクワク感を煽る仕組みになっているため、大人でも使いすぎてしまうことがあります。
年齢別・月間の平均課金額データ
消費者庁や民間調査機関のデータをまとめると、未成年のオンラインゲームに関する課金状況には次のような傾向があります。
多くの家庭で採用されているのが「年齢×100円」や「お小遣いの範囲なら自由」というルールです。
ただし、クレジットカードが登録された親の端末を貸している場合、数万円単位の請求が届く事例も後を絶ちません。まずは「親の財布と子供のゲーム環境を物理的・システム的に切り離す」作業が必要です。
課金トラブルが起きやすい状況
課金トラブルは、どんな家庭でも起こり得ます。とくに注意が必要なのは、次のような状況です。
・親のスマホを借りてゲームをしている(クレジットカードが紐付いている)
・Face IDや指紋認証で決済が簡単に通ってしまう
・子供がパスワードを覚えている、または推測できる
・「今だけ○○円でお得!」などの期間限定セールに焦って購入してしまう
・友達が課金しているのを見て「自分も欲しい」と思う
こうした状況を事前に把握しておくだけでも、トラブルを未然に防ぐことができます。
課金を「悪いこと」にしない考え方
ゲームへの課金そのものは、決して悪いことではありません。好きなゲームに投資して楽しむのは、大人がコンサートのチケットを買ったり、趣味にお金をかけたりするのと同じです。
問題になるのは、「予算を決めずに使ってしまう」「親のお金を無断で使う」「課金しないと仲間外れにされると思い込む」といったケースです。
課金を一律で禁止するよりも、「お金の使い方を学ぶ機会」として捉えた方が、長い目で見て子供のためになります。
【スマホゲーム】ルール化のための5つのステップ

感情的に怒るのではなく、仕組みで管理することが親子関係を良好に保つコツです。以下の5つのステップで、家庭内のルールを整備しましょう。
ステップ1:プリペイドカード運用にする
クレジットカードを紐付けるのではなく、iTunesカードやGoogle Playギフトカードなど、現物支給にします。「今月はこのカードの分だけ」と物理的に渡すことで、子供自身も残高を意識するようになります。
コンビニや家電量販店で購入できる金額は、1,500円・3,000円・5,000円・10,000円などがあります。最初は少額から始めて、管理できるようになったら徐々に金額を上げていくのがおすすめです。
ステップ2:OS標準のスクリーンタイム・ファミリーリンクを活用する
iOSの「スクリーンタイム」やAndroidの「ファミリーリンク」を使えば、アプリ内課金を「許可しない」設定にしたり、購入前に承認を求める設定にしたりできます。
iPhoneの場合(スクリーンタイム)
- 設定 → スクリーンタイム → コンテンツとプライバシーの制限
- 「iTunesおよびApp Storeでの購入」をタップ
- 「App内課金」を「許可しない」に設定
Androidの場合(ファミリーリンク)
- ファミリーリンクアプリを開く
- 子供のアカウントを選択 → 管理 → Googleでの購入の承認
- 「すべてのコンテンツ」を選択すると、購入のたびに親の承認が必要になる
この設定をしておけば、「知らないうちに課金されていた」という事態を防げます。
ステップ3:月間の課金上限を一緒に決める
子供と一緒に「月にいくらまで課金してよいか」を話し合って決めます。このとき、親が一方的に決めるのではなく、子供の意見も聞きながら納得感のある金額を設定することが大切です。
決まったら、紙に書いて壁に貼っておくなど、目に見える形にしておくと効果的です。
ステップ4:課金したら報告するルールを作る
「課金したら親に報告する」というルールを設けます。これは、監視するためではなく、お金の流れを「見える化」するためです。
報告を受けたら、「何に使ったの?」「楽しかった?」と興味を持って聞いてあげましょう。責めるような言い方をすると、報告しなくなってしまいます。
ステップ5:「課金」の対価を教える
データにお金を払うこと自体は悪いことではありません。ただし、そのお金がどのように稼がれたものなのか、労働の対価であることを話し合う機会を持つことは大切です。
「お父さんが1時間働いて稼ぐお金は○○円くらい。このガチャ10回分は、お父さんが○時間働いた分だよ」というように、具体的な例を出すと伝わりやすくなります。

スマホゲームで課金トラブルが起きてしまったら

どれだけ対策をしていても、トラブルが起きることはあります。そんなとき、どう対応すればよいかを事前に知っておきましょう。
まずは冷静に状況を確認する
子供が高額な課金をしてしまった場合、まずは何にいくら使ったのかを確認します。怒鳴りたくなる気持ちはわかりますが、いったん深呼吸してから話を聞きましょう。
返金申請を検討する
AppleやGoogleでは、事情を説明すれば返金に応じてもらえるケースがあります。とくに「未成年が親の承諾なく課金した」という場合は、返金される可能性があります。
ただし、これは確約されたものではなく、初回限りや金額によって対応が異なります。「ダメ元で相談してみる」くらいの気持ちで申請してみてください。
Appleの場合: reportaproblem.apple.com から申請
Googleの場合: Google Playアプリ → アカウント → 購入履歴 → 払い戻しをリクエスト
再発防止策を一緒に考える
返金がうまくいっても、いかなくても、再発防止策を子供と一緒に考えることが大切です。「なぜ使いすぎてしまったのか」「次からどうすればいいか」を一緒に話し合いましょう。
「課金」以上に怖い「物理的な課金」=端末破損
ゲーム内課金は設定で防げますが、物理的な破損は設定では防げません。とくに子供は大人に比べて注意力が散漫になりがちで、公園で遊んでいる最中や、通学中にスマホを落下させる事故が頻発します。
修理代金はゲーム課金の比ではない
最新のiPhoneの場合、画面修理だけで4万円〜5万円、その他の損傷(背面割れや水没など)では10万円近くの修理費がかかるケースがあります。これは、子供がゲームで数ヶ月かけて使う金額が一瞬で消えることを意味します。
「子供には安い中古端末を持たせているから大丈夫」と考える方もいますが、最近の中古端末市場も高騰しており、買い替えコストは決して軽くありません。
ここで重要になるのが、修理費用のリスクヘッジ、つまり「端末保証」の選び方です。
AppleCare+ vs モバイル保険:子供用端末に最適なのはどっち?

iPhoneユーザーの多くが加入を検討する「AppleCare+」と、近年シェアを伸ばしている「モバイル保険」。この2つを比較し、どちらが子供を持つ家庭に適しているかを分析します。
AppleCare+ の特徴とコスト構造
AppleCare+は、Apple純正の保証サービスです。最大のメリットは「エクスプレス交換サービス」など、Apple直営の手厚いサポートを受けられる点です。
・加入条件:端末購入から30日以内
・料金体系:機種により異なる(月額数百円〜1,580円程度、または一括払い)
・自己負担金:あり(画面修理3,700円、その他の損傷12,900円)
・対象:契約した1端末のみ
・利用回数:制限なし
AppleCare+は、確かに安心感はありますが、実際に修理をする際にも自己負担金が発生する点が家計へのネックとなります。とくに子供が使う型落ちのiPhoneに、高額なAppleCare+をかけ続けるべきかは判断が分かれるところです。
モバイル保険 の特徴とコスト構造
一方、さくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」は、コストパフォーマンスとカバー範囲の広さに特徴があります。
加入条件:新規取得から1年未満の端末、またはメーカー・キャリアの有償補償サービス加入中の端末
料金体系:月額700円(非課税)の一律料金
自己負担金:なし(年間最大10万円まで)
対象:1契約で最大3端末まで登録可能(主端末1台+副端末2台)
副端末の補償:2台合計で年間最大3万円
モバイル保険の公式サイトを確認すると、年間10万円までなら修理費用が全額補償される仕組みです。これは、画面割れ程度であれば、実質0円で修理が可能であることを意味します。
しかも、1契約で家族のスマホも加入させることが可能です。例えばですが、子供のスマホが中古スマホの場合、修理費用が安い場合があります。
その場合は、主端末に親の端末、副端末に子供の端末、もう一つ登録できる副端末にNintendoSwitchなどのゲーム機を加入させることで、バランスよく保証することができます。

編集長私自身、モバイル保険に加入して5年が経過しました。現在はiPhone、MacBook、Apple Watchの3台を登録しています。これら複数台を一つの契約でカバーできる手軽さは、管理の手間を減らす上でとても助かっています。
高額なデバイスを毎日持ち歩く際、この「見えない安心」があるだけで精神的な負担が軽減されます。また、家庭用ゲーム機(NintendoSwitchなど)も補償対象に含められるため、子供が扱うデバイスの守りとして機能する点も、実際に使っていてメリットを感じている部分です。
比較表:AppleCare+ と モバイル保険
ご家庭での利用シーンに合わせて比較できるよう、要点を表にまとめました。
| 特徴 | AppleCare+ for iPhone | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 月額料金 | 1,000円〜1,580円程度(機種による) | 700円(一律) |
| 登録可能台数 | 1台 | 3台(主1台+副2台) |
| 修理時自己負担 | 画面: 3,700円 / その他: 12,900円 | 0円(年間10万円の範囲内) |
| 補償限度額 | なし(利用回数制限なし) | 年間最大10万円(主:10万円、副:2台合計3万円) |
| 対象端末 | iPhoneのみ | スマホ、タブレット、ゲーム機、PCなど通信端末全般 |
| 修理場所 | Apple正規店のみ | 国内どこの修理店でも可(正規・非正規問わず) |
| 盗難 | 盗難・紛失プランで対応可 | 補償対象 |
| 紛失 | 盗難・紛失プランで対応可 | 対象外 |
なぜ「子育て世帯」にモバイル保険が選ばれるのか

比較表から見えてくる、子育て世帯におけるモバイル保険の優位性は以下の3点です。
中古端末も対象になる
子供には中古の端末を持たせている家庭も多く、AppleCare+の場合、中古端末は対象外ですが、モバイル保険なら中古端末を購入した際、動作保証が3ヶ月以上ついている場合、加入することが可能です。
Nintendo Switchなどのゲーム機も副端末にできる
子供はスマホだけでなく、ゲーム機も持ち歩きます。モバイル保険は副端末としてゲーム機を登録できるため、月額700円の中で「親のiPhone」と「子供のSwitch」を同時に守れます。Joy-Conの故障など、頻繁なトラブルにも対応しやすい設計です。
非正規店での修理もカバーする
Apple正規店は予約が取りにくく、データ初期化が必須な場合があります。モバイル保険は街の修理店(総務省登録修理業者など)での修理も補償対象となるため、「データそのままで即日修理」という選択肢を取りやすくなります。これは、ゲームデータを消したくない子供にとっても大きなメリットです。

子供にスマホを持たせる親の心構え
デジタルデバイスは、学習ツールとしても娯楽としても優秀ですが、同時に「金銭感覚の麻痺」や「物理的な破損」というリスクを伴います。
「怒る」コストを減らすための仕組みづくり
子供がスマホを壊したとき、親が怒ってしまう最大の理由は「予期せぬ出費」へのストレスです。「また壊したの!修理代いくらかかると思ってるの!」と怒鳴ることは、親子の信頼関係を損ねます。
しかし、もし修理費が保険でカバーされる状態であればどうでしょうか。「怪我はなかった? スマホは保険で直せるから大丈夫だよ」と、子供のショックを受けた気持ちに寄り添う余裕が生まれます。
保険料である月額700円は、単なる修理代の前払いではなく、家庭内の平和を守るための「安心料」として機能します。
よくある質問(FAQ)
記事の締めくくりとして、子供のスマホ管理と保険に関するよくある質問にお答えします。
Q1. 子供が勝手に課金をした場合、返金は可能ですか?
基本的には難しいと考えたほうが良いです。プラットフォーム(AppleやGoogle)によっては、初回に限り事情を説明すれば返金に応じるケースもありますが、確約されたものではありません。事後対応よりも、スクリーンタイム等の機能で「課金できない設定」にする事前対策が必須です。
Q2. モバイル保険は、子供が故意に壊した場合も補償されますか?
偶発的な事故が補償の対象です。夫婦喧嘩や親子喧嘩で投げつけた、意図的に折り曲げたなどの「故意」による破損は補償対象外となります。あくまで「うっかり落としてしまった」などの事故に備えるものです。
Q3. 中古で購入したスマホでもモバイル保険に入れますか?
はい、可能です。ただし、「購入から1年未満」であることや、「購入先の動作保証が3カ月以上ある」などの条件があります。オークションサイトやフリマアプリでの個人間取引品も、購入履歴や端末の状態が証明できれば対象となる場合がありますが、販売店(中古ショップ)で購入した端末の方が審査はスムーズです。
Q4. モバイル保険の保険金はどのくらいで振り込まれますか?
申請内容に不備がなければ、かなりスピーディーです。Webマイページから修理報告書や領収書の写真をアップロードして申請を行いますが、早ければ数営業日で指定口座に振り込まれます。
またキャッシュレス修理にも対応しており、iCrackedで修理を行えば、その場で修理費用を払う必要もなく、キャッシュレスで修理対応をしていただけます。
*事前の申請は必要
まとめ
子供のスマホ利用において、「課金」と「破損」は常に隣り合わせのリスクです。
課金については、「年齢に応じた上限額の設定」と「システムによる物理的な制限」を行うことで、トラブルの大部分を防ぐことができます。ここには、親子の対話も欠かせません。
一方、破損については、注意していても防ぎきれない事故があります。高額な修理費というリスクに対しては、「モバイル保険」のような、複数台をカバーでき、自己負担金のないサービスを活用することが合理的です。とくに、子供のゲーム機や親のサブ端末まで包括的に守れる点は、AppleCare+にはない大きな強みと言えます。
「うちは大丈夫」と思っている時こそ、見直し時です。スマホが壊れてからでは保険には入れません。
子供が安全に、そして親が安心してスマホを使わせる環境を整えるために、まずは家庭内の課金ルールと、現在の補償内容を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
