スマホ保険ラボの編集長D部長です。
iPad Proの最新モデルはM5チップを搭載した2025年発売のモデルです。最薄部5.1mmのボディに驚異的な演算性能を詰め込んだ一方で、本体価格は13インチモデルで218,800円〜と20万円を大きく超えます。
「そんな高額なデバイスに保険って本当に必要?」という疑問を持つ方は多いはず。
今回はiPad Pro 保険の必要性を修理費用の実データで検証しつつ、AppleCare+とモバイル保険をどちらがお得か徹底比較します。5年以上にわたってモバイル保険に自ら加入し続けているD部長の実体験も交えながら、あなたの使い方に合った最適解を一緒に探っていきましょう。
iPad Proに保険は必要か?修理費用の現実

結論から言うと、iPad Proへの保険加入は「あった方がいい」ではなく、「加入しないことに合理的な理由が必要」なレベルです。その理由は、修理費用の数字を見れば一目瞭然です。
保証なしでiPad Pro 13インチを損傷した場合の修理費は181,800円。最新のiPhoneが新品で買えてしまう金額です。
2026年4月現在のApple正規修理価格(参考値)は以下のとおりです。
| モデル | 画面修理・その他の損傷(保証対象外) | バッテリー交換(保証対象外) |
|---|---|---|
| iPad Pro 13インチ(M4/M5) | 181,800円 | 34,100円 |
| iPad Pro 11インチ(M4/M5) | 148,800円 | 34,100円 |
| iPad Air(M4) | 112,800円 | 26,100円 |
「落とすつもりはない」と思っていても、バックパックの中で他の荷物に挟まれてパネルが割れた、テーブルから滑り落ちた、そういう「ちょっとしたミス」が積み重なるのがデバイスの現実です。高価なものほど、万が一のリスク対策をしっかり考えておく価値があります。
iPad Proのスペックと壊れやすさの背景

現行のiPad ProはM5チップを搭載した2025年モデルで、13インチと11インチの2ラインナップです。
- iPad Pro 13インチ(M5):厚さ5.1mm、重さ579g(Wi-Fiモデル)、218,800円〜
- iPad Pro 11インチ(M5):厚さ5.3mm、重さ444g(Wi-Fiモデル)、168,800円〜
タンデムOLEDの高性能と引き換えのリスク
iPad Proが採用している「タンデムOLED」は、2枚のOLEDパネルを重ねることで圧倒的な輝度とコントラストを実現した技術です。ただ、この積層構造は外部からの圧力やねじれに対してデリケートで、バックパック内での圧迫や落下時の衝撃が内部基板やパネルに致命的なダメージを与えやすい特性があります。
5.1mmという薄さは美しいですが、「薄さ」と「強靭さ」はトレードオフの関係にあります。
iPad Proの修理費用が高い理由のひとつはここにあります。
「部品交換」ではなく「本体交換」になる理由
iPad ProはMacBookと違い、多くの修理が「部品単位での交換」ではなく「本体丸ごと交換」で処理されます。
ユーザーが望む「部分的な安価修理」が構造的に難しい設計なのです。修理費用の高さは、この設計の結果でもあります。
iPad Proの修理は「部品修理」より「本体交換」が多いです。181,800円という数字はそのまま「1回の落下で発生しうるリスク額」です。


AppleCare+ for iPad Proの内容・料金・メリット

AppleCare+はAppleが提供する純正の延長保証サービスです。購入から30日以内(盗難・紛失プランは60日以内)であれば加入できます。ハードウェア保証が延長されるだけでなく、過失による損傷も格安のサービス料で修理対応を受けられます。
AppleCare+ for iPad Proの2026年最新料金
- iPad Pro 13インチ:26,800円(2年間)/月払い:1,350円(税込)
- iPad Pro 11インチ:22,800円(2年間)/月払い:1,150円(税込)
修理時の自己負担額は、iPad Pro M5/M4モデルに限り画面の損傷:3,700円(税込)、その他の損傷(水没・全損など):12,900円(税込)です(Apple PencilやApple製キーボードは3,700円)。181,800円の修理が12,900円で済む、というのが最大の強みです。
AppleCare+は2年一括払いの方がお得。月払いは2年続けると一括払いより割高になります。長期利用が前提なら一括を選びましょう。
手元にない期間をなくす「エクスプレス交換サービス」
AppleCare+最大の強みは、故障時に交換機を先に自宅へ届けてくれる「エクスプレス交換サービス」です。修理に出してから手元に戻るまで数日かかるのが通常ですが、このサービスを使えばiPadがない空白時間をほぼゼロにできます。iPadを仕事の核として使うフリーランサーやクリエイターの方には、これだけで加入する価値があると思います。
スマ子AppleCare+のメリットって、修理が安くなること以外にもあるんですか?
編集長一番大きいのは「エクスプレス交換サービス」ですね。壊れたiPadを送る前に新しい端末が届くので、仕事が止まらないです。
あとは海外でも現地のApple正規サービスで修理を受けられる点も、出張や旅行が多い方には見逃せないポイントです。
AppleCare+のメリット・デメリット
モバイル保険の内容・料金・メリット

さくら少額短期保険が提供する「モバイル保険」は、月額700円(非課税)の固定料金で最大3台までのモバイル機器をカバーできる保険です。AppleCare+とはアプローチが根本的に異なります。
月700円で3台まとめてカバー:複数デバイス所有者に刺さる設計
モバイル保険は、iPad Proを「主端末」として登録し、iPhoneやApple Watch、MacBookなどを「副端末」として追加できます。かくいう自分も、5年以上このサービスに加入し続けています。
現在はiPhone・MacBook・Apple Watchの3台を1契約で管理しており、月700円で複数台をまとめてカバーできる手軽さは、正直ほかのサービスでは代替できません。
Apple製品以外のNintendo Switchのような「Wi-Fi・Bluetooth接続が可能なモバイル通信端末」も対象に含めることができるのも地味に便利なポイント。スマホゲームをよくやる方やゲーム機も持っている方には、この広いカバレッジがメリットになります。
修理費用のキャッシュバック:自己負担ゼロの仕組み
モバイル保険は「修理費を立て替えて、後から全額戻ってくる」仕組みです。年間最大10万円まで自己負担ゼロで修理費が口座に振り込まれます。Apple Storeや正規サービスプロバイダで修理を受けて、領収書をマイページからアップロードするだけ。難しい手続きは一切ありません。
提携店のiCrackedで修理可能な場合は、キャッシュレスサービスも利用できます。修理代金をいったん自分で立て替える必要がなく、保険会社が修理店に直接支払う形になるため、手持ちの現金が少ない状況でもすぐに修理を依頼できます。
iPad Pro 13インチの「その他の損傷」は修理費が181,800円、11インチでも148,800円。どちらもモバイル保険の年間補償上限10万円を大きく超えるため、超過分はユーザー負担になります。副端末の補償上限は2台合計で3万円(修理不能・盗難時は1台あたり7,500円)である点も事前に把握しておきましょう。
モバイル保険の加入条件
加入できるのは「購入から1年未満の端末」、もしくは「1年以上経過していてもAppleCare+やキャリアの有償補償に加入中の端末」です。購入証明書(レシートや納品書)が必要なので、購入後は早めに手続きしておくことをおすすめします。
また、AppleCare+と違って中古で購入した端末も購入店舗の動作保証が3ヶ月以上付いていれば、加入することが可能です。なお、フリマアプリや個人売買で入手した端末は登録対象外です。中古でiPad Proを購入した場合は注意してください。
モバイル保険のメリット・デメリット

AppleCare+とモバイル保険の徹底比較表
| 比較項目 | AppleCare+ for iPad | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 月額料金(iPad Pro目安) | 1,150〜1,350円 | 700円(一律・非課税) |
| 保証対象台数 | 1台 | 3台まで |
| 修理時の自己負担額 | 3,700円または12,900円 | 0円(年10万円まで) |
| 保証期間 | 2年または解約まで(月払い) | 買い替え後も継続可能 |
| エクスプレス交換 | あり | なし |
| Apple Pencilの保証 | セットで補償対象(3,700円) | 副端末として登録が必要 |
| 盗難保証 | あり(盗難・紛失プランに加入時) | あり(主端末:修理不能・盗難時最大25,000円) |
| 海外での修理 | Apple正規サービスで対応可 | 国内修理のみ対象 |
| 加入期限 | 購入後30日以内(盗難プランは60日) | 購入後1年未満 |
AppleCare+の盗難・紛失プランはiPad向けにも提供されています(購入後60日以内に加入可)。旧来の情報では「iPad非対応」とされていましたが、現在は対応済みです。
5年間のトータルコスト試算:どちらが本当にお得か
iPad Pro 13インチ・iPhone・Apple Watchの3台を5年間所有した場合のシミュレーションです。
AppleCare+を3台に加入した場合(5年間)
- iPad Pro 13インチ分:約70,000円(2年プランを繰り返した場合)
- iPhone分:約60,000円
- Apple Watch分:約24,000円
- 合計:約154,000円
モバイル保険で3台を1契約にまとめた場合(5年間)
- 月額700円 × 60ヶ月
- 合計:42,000円
純粋な保険料だけで見ると、5年間で約11万円の差が生まれます。複数台所有なら保険料コストの観点ではモバイル保険が圧勝です。
ただし、iPad Pro(11インチ・13インチとも)で「その他の損傷(水没・全損)」が発生した場合、AppleCare+なら最大12,900円で済む修理がモバイル保険では年間10万円しか補償されず、残額が自己負担になります。「一度の大きなトラブルにどこまで備えるか」という観点では話が変わってきます。
複数台を持つなら保険料コストはモバイル保険が断然有利。ただし、iPad Pro(11インチ・13インチとも)を全損させるリスクに備えるなら、AppleCare+の方が最大リスクを12,900円に抑えられます。

あなたの使い方に合った選び方:シーン別おすすめ

AppleCare+が向いている人
手元に無いことを許容できない人:動画編集者・デザイナーなど、iPad Proを仕事の中核として使っている方には、壊れた場合、エクスプレス交換サービスが必須です。故障の翌日には交換機が手元に届く安心感は、モバイル保険では代替できません。
iPad Proをハードに外出先で使う方:11インチでも148,800円、13インチなら181,800円という全損リスクをAppleCare+なら最大12,900円に圧縮できます。10万円の補償枠を超えるリスクに備えるなら、AppleCare+の方が心強いです。
海外でiPad Proを使う方:出張や海外旅行中にトラブルが起きた際、現地のApple Store・正規サービスで対応してもらえるのはAppleCare+のみ。モバイル保険は国内修理が前提です。
モバイル保険が向いている人
iPhone・iPad・Apple Watchなど複数台を一元管理したい方:月700円で3台まで補償できるモバイル保険は、台数が増えるほどコスパが上がります。個別にAppleCare+を掛けるよりも年間コストを大幅に削減できます。
長期的にデバイスを使い続けたい方:AppleCare+は2年経過後に月額制への移行が必要ですが、モバイル保険は加入し続ける限り補償が引き継がれます。端末を買い替えても契約を引き直す手間がないのは地味に便利です。
iPad Pro以外のデバイスも守りたい方:iPhoneやApple Watchなど他の端末の修理費は年間10万円以内に収まるケースが大半です。iPad ProはAppleCare+で、その他の端末はモバイル保険でまとめる、という使い分けも選択肢のひとつです。
スマ子iPad Pro 11インチを使っています。外に持ち出すことはあまりないですが、自宅で子どもが触ることもあって少し心配です。どちらがいいですか?
編集長悩ましいところですね。iPad Pro 11インチは画面が割れても修理費が約148,800円かかるため、モバイル保険の年間補償上限(10万円)を超えてしまいます。自宅メインで使っていても、万が一の全損リスクまで備えたいならAppleCare+の方が安心です。
一方、iPhoneやApple Watchなど他の端末も持っているなら、それらをまとめてモバイル保険でカバーしつつ、iPad ProだけAppleCare+という使い分けも賢い選択です。月々のトータルコストを計算して判断してみてください。
よくある質問(FAQ)
- iPad Proを購入して半年経ちますが、今から保険に入れますか?
-
AppleCare+は原則として購入から30日以内が加入期限です。一方、モバイル保険は「購入から1年以内」かつ「現在正常に動作している」端末であれば加入可能です。購入時にAppleCare+への加入を逃した方にとって、モバイル保険は現実的な選択肢となります。
- モバイル保険に入っていれば、Apple Storeで修理できますか?
-
可能です。モバイル保険は修理場所を限定しません。Apple Storeや正規サービスプロバイダで修理を行い、発行された領収書をもとに保険金を請求する形です。純正パーツでの高品質な修理を受けつつ、費用を保険でカバーできる仕組みです。
- iPad Proをメルカリなどで中古購入した場合でも保証対象になりますか?
-
AppleCare+は、前オーナーが加入しており保証期間が残っていれば引き継げる可能性がありますが、新規加入はできません。モバイル保険は、店舗で買った中古品は動作保証が3ヶ月以上付与されていれば可能ですが、基本的にオークションや個人売買で購入した端末は登録対象外となっており、新規加入はできません。
- 画面割れ以外に、水没や盗難も対象になりますか?
-
両サービスとも水没は補償対象です。盗難については、2026年現在AppleCare+の盗難・紛失プランはiPad向けにも提供されています(購入後60日以内に加入)。モバイル保険も盗難を補償対象としていますが、修理不能・盗難時の上限は主端末25,000円・副端末7,500円です。外出先での盗難リスクも含めて備えたい方は、両サービスで盗難補償の内容を確認したうえで選択してください。
まとめ
2026年のiPad Proは、M5チップで圧倒的なパフォーマンスを手に入れた一方で、修理費用というリスクを抱えるデバイスです。20万円超の本体に保険をかけないのは、車に任意保険をかけないのと同じくらい無防備だと感じます。
「1台のiPad Proを極限まで使い倒し、万が一の際も最短で復旧させたい」のであれば、AppleCare+が最適です。対して「iPad以外にも守るデバイスがあり、月々の固定費を抑えながら長く賢く備えたい」のであれば、モバイル保険が極めて合理的な選択です。
特にiPad Proは11インチでも148,800円、13インチは181,800円という修理費がかかります。「この金額をAppleCare+でフルカバーするか、10万円上限のモバイル保険で割り切るか」が判断の分岐点になります。ご自身の所有デバイス数と、トラブル時に許容できるコストを照らし合わせて、最適なプランを選んでください!

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