スマホ保険ラボの編集長D部長です。
iPhoneの画面が割れたとき、多くの方がまず頼りにするのがキャリアの補償や付帯サービスではないでしょうか。
しかし、旧スマートパスプレミアムから名称が変わった「Pontaパス」の修理代金サポートについて、その中身をきちんと把握している方は意外と少ないのが実情です。
月額548円という手軽さの裏で、修理費用が全額戻ってこないという現実に直面して困ったという声も少なくありません。
最近のiPhoneは円安などの影響で値上がりもあり、画面修理だけで数万円、本体交換となると10万円を超える出費になることも珍しくなくなりました。
この記事では、Pontaパスの補償がどこまでカバーしてくれるのかを明らかにしつつ、「なぜ多くのiPhoneユーザーが「モバイル保険」への乗り換えや併用を考えているのか」、その理由をデータをもとにお伝えします。修理費用の自己負担をできるだけ減らしたい方にとって、どのサービスが一番合理的な選択なのかを整理しました。
Pontaパス(旧スマプレ)の修理代金サポートにおける制限

Pontaパスは、エンタメ特典やクーポンが充実したサービスですが、付帯する「修理代金サポート(iOS)」にはいくつかの条件があります。
まず、このサポートをフルに受けるには「au」「povo」「UQ mobile」の回線契約に加え、別途有料の「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」に加入していることが前提です。
他キャリアのユーザーや格安SIMの利用者はPontaパスに加入していても、このサポートの対象にはなりません。契約する前に必ず確認しておきたいポイントです。
なお、故障紛失サポートに未加入の場合でも、au/povo/UQ mobileの回線契約者でPontaパス加入中であれば、「修理代金サポート(保険)」として最大10,000円の保険金が受け取れる仕組みもあります。
ただし、こちらは2年間で2回までという制限があり、事前の端末情報登録も必要です。
次に、補償金額の上限です。故障紛失サポート加入者向けの修理代金サポートでは、1年間で最大2回まで、1回あたり最大12,900円相当のPontaポイントが還元されます。
しかし、最近のiPhoneの修理費用と照らし合わせると、この金額では足りない場面がかなり目立ちます。
iPhoneの修理費用とPontaパス補償額のギャップ

AppleがサイトやApple Storeで提示しているiPhone 15シリーズ以降の画面修理費用は、モデルによって異なりますが、だいたい3万5,000円から6万円前後です。
例えばiPhone 15 Proの画面修理は約42,800円かかるとされています。Pontaパスのサポート上限である12,900円を差し引いても、3万円前後の自己負担が残る計算です。
特に背面ガラスが割れたり、水没などで本体交換が必要になったりすると、修理費用は10万円を超えることもあります。このため、Pontaパスはあくまで「修理費用の一部をカバーしてくれるもの」であって、全額補償を期待しているユーザーにとっては物足りなさを感じるはずです。
また、戻ってくるのが現金ではなくPontaポイントである点も見逃せません。次の修理費用や日々の生活費に充てたいと考えている方にとっては、使い勝手の面で少し不便に感じることもあるでしょう。
Apple StoreやApple正規サービスプロバイダーでの修理が必須
Pontaパスの修理代金サポートを受けるには、Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダーで修理を行うことが条件です。街の修理店で修理した場合は、たとえPontaパスに加入していてもサポートの対象にはなりません。
急ぎで修理が必要な場面で、正規店の予約が取れないといった状況では不便を感じるかもしれません。

AppleCare+の費用とiPhoneユーザーの負担額

Appleの公式サイトで提供されているAppleCare+は、メーカー純正という安心感がある反面、毎月の維持コストと修理時の追加費用がネックになります。
iPhone 15 Proの場合、通常のAppleCare+は月額1,580円、盗難・紛失プランだと月額1,740円です。AppleCare+に加入していても、修理の際にはサービス料(自己負担金)がかかります。
・画面または背面ガラスの損傷:3,700円
・その他の過失や事故による損傷:12,900円
2年間の保険料と、1回の「その他」故障修理を合わせると、トータルで5万円を超えてきます。
仮に故障しなかったとしても年間約19,000円の掛け金を払い続けることになるので、毎月の固定費として考えると決して軽い負担ではありません。さらに、AppleCare+は1台ごとに契約が必要なので、iPhoneの他にiPadやApple Watchを持っている方は、それぞれに加入するとかなりの出費になります。
モバイル保険がiPhoneユーザーに選ばれている理由

こうしたPontaパスの補償不足と、AppleCare+のコストの高さという2つの課題を解決する選択肢として注目されているのが、モバイル保険です。モバイル保険は、さくら少額短期保険株式会社が提供するサービスで、月額700円で年間最大10万円までの修理費用を補償してくれます。
年間最大10万円までの全額補償
モバイル保険の最大のメリットは、年間10万円の枠内であれば修理費用の自己負担が0円になる点です。
AppleCare+のような「修理のたびにかかるサービス料」もありません。iPhoneの画面修理であれば10万円の枠に十分収まるため、窓口で支払った金額がそのままキャッシュバックされます。
さらに、修理費用の請求はオンラインのマイページから簡単に行え、審査完了後は指定口座に振り込まれるのでスムーズです。提携しているリペアパートナー店舗(iCracked)であれば、キャッシュレスリペアとしてその場で自己負担0円で修理を受けることもできます。
1契約で3台まで補償できる
モバイル保険は、1つの契約(月額700円)でメイン端末1台、副端末2台の合計3台まで登録できます。iPhoneだけでなく、iPadやApple Watch、ノートPCやワイヤレスイヤホンも対象です。
ただし、副端末の補償上限はそれぞれ最大30,000円となっており、年間10万円の枠は主端末と副端末の合算である点は覚えておく必要があります。
AppleCare+がデバイス1台ごとに契約と料金が必要なのに対して、Apple製品を複数持っている方にとっては毎月の固定費をかなり抑えられる仕組みです。
編集長僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険です。
いまはiPhone、MacBook、Apple Watchの3台を登録していて、やっぱり複数台を1つの保険でまとめてカバーできるのは管理がとても楽です。高いデバイスをいくつも持ち歩いている身としては、何かあったときに10万円の補償枠を共有できるのは大きな安心材料になっています。
また、Switchなどのゲーム機を持っている場合はそちらを登録することもできるので、自分の生活スタイルに合わせて補償の範囲を柔軟に変えられるのも気に入っているポイントです
買い替え後もそのまま使い続けられる
キャリアの補償やAppleCare+は、デバイスを買い替えるたびに契約をやり直す必要があります。一方、モバイル保険は「人」に紐づく契約なので、マイページから登録端末の情報を変更するだけで新しいiPhoneにも補償を引き継げます。
通信キャリアを変更した場合でも補償はそのまま続くので、今後ahamoやLINEMO、楽天モバイルへの乗り換えを考えている方でも安心です。長い目で見ると、手続きがシンプルでコストも安定するのは大きなメリットです。
また、中古端末も購入店舗の動作保証が3ヶ月以上ついていれば入れますし、家族1人がモバイル保険に入っていれば、お子さんやその他の家族も契約台数の最大3台であれば入ることができます。
比較表:Pontaパス・AppleCare+・モバイル保険
| 項目 | Pontaパス(旧スマプレ) | AppleCare+(iPhone 15 Pro) | モバイル保険 |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 548円 | 1,580円 | 700円 |
| 補償台数 | 1台 | 1台 | 3台 |
| 最大補償額 | 最大12,900円相当/回(故障紛失サポート加入時) | 修理費用から自己負担分を引いた額 | 年間最大10万円 |
| 自己負担金 | 残額は全額自己負担 | 3,700円〜12,900円 | 0円 |
| 利用回数 | 1年間に2回まで | 回数無制限 | 年間10万円の枠内で無制限 |
| 対象キャリア | au / povo / UQ mobile 限定 | 制限なし | 制限なし |
| 修理先の制限 | Apple Store・Apple正規サービスプロバイダーのみ | Apple Store・Apple正規サービスプロバイダー | 街の修理店でもOK |
この比較からわかるように、Pontaパスは月額料金こそ最も安いものの、いざ修理となったときの自己負担額が一番大きくなりやすいです。
AppleCare+は手厚いサポートが受けられますが、月額料金と修理時の自己負担金の両方がかかります。モバイル保険は、ちょうど両者の中間くらいの月額料金で、修理時の自己負担を0円に抑えられるのが特徴です。

街の修理店を使える柔軟さ
iPhoneユーザーにとって、修理の選択肢はApple正規店だけではありません。総務省登録修理業者などの「街の修理店」を利用する場合、AppleCare+やPontaパスの補償は使えませんが、モバイル保険であれば補償の対象になります。
正規店での修理は予約が取りにくかったり、数日預けなければならなかったりすることもありますが、街の修理店なら即日対応してもらえるケースも多いです。仕事でスマホが手放せないなど、急いで直したい場面で補償を活かしたまま修理先を選べるのは、モバイル保険ならではの強みといえます。
なお、モバイル保険にはリペアパートナー制度があり、提携している修理店(iCracked)であればキャッシュレスで修理が受けられます。修理費用を立て替える必要すらないので、手元にまとまったお金がないときでも安心です。
非正規店の修理をモバイル保険に申告するときの条件
1,必要書類の提出
修理店が発行した「領収書」と「修理報告書」の両方が必要です。修理報告書には、以下の情報が記載されていることをご確認ください。
・端末情報
・修理内容
・修理後の端末の状態(全機能が正常に動作するかのチェック結果、他に不具合箇所がないかなど)
2,全ての修理を行う
ご申告いただいた不具合だけでなく、端末のすべての機能が正常に動作する状態に修理する必要があります。
修理されていない箇所が残っている場合、費用をご請求できません。
・原則としてモバイル保険は正規修理店を推奨しております。もしくはキャッシュレスリペアに対応した「iCracked Store」での修理を行う方が無難でしょう。
修理代金を全額カバーするための選び方

iPhoneユーザーが後悔しないために押さえておきたいポイントは、次の3つです。
自己負担額をどこまで許せるか
1万円前後の補助で十分だと考えていて、エンタメ特典も楽しみたいならPontaパスが選択肢に入ります。
でも、修理費をできるだけ0円に近づけたいなら、モバイル保険のほうが合理的です。
持っているデバイスの数
iPhoneの他にiPadやワイヤレスイヤホンなど、通信機能を持つ機器を複数使っている場合、1契約で3台までカバーできるモバイル保険のコスパは圧倒的です。
1台あたりに換算すると月額約233円で補償が受けられる計算になります。
キャリアを変える可能性があるかどうか
将来的にahamoやLINEMO、楽天モバイルなどに乗り換える予定がある場合、Pontaパスの修理サポートはキャリア変更と同時に使えなくなります。
どのキャリアでも関係なく使えるモバイル保険なら、通信会社を変えても補償が途切れることはありません。

FAQ:よくある質問
- Pontaパスの修理サポートは、中古のiPhoneでも対象になりますか?
-
auまたはUQ mobileの取扱店で購入した端末であれば対象になりますが、「故障紛失サポート with AppleCare Services & iCloud+」にも加入していることが前提です。
故障紛失サポートに未加入の場合は保険版のサポート(最大10,000円)を利用できる場合もありますが、事前の端末情報登録が必要になります。契約状況によって条件が異なるため、ご自身の加入状況を確認されることをおすすめします。ちなみに、モバイル保険は中古のiPhoneでも対象となります。
- モバイル保険は、修理できない場合(全損)でも補償されますか?
-
はい、修理できないと判断された場合は、主端末で最大25,000円、副端末で最大7,500円を上限に保険金が支払われます。盗難の場合も同様に補償の対象です。ただし、紛失(置き忘れ)は補償の対象外となるのでご注意ください。
- AppleCare+とモバイル保険を両方契約するメリットはありますか?
-
補償の重複になるため、コスト面でのメリットはあまりありません。理屈の上ではAppleCare+の「自己負担金(3,700円〜)」をモバイル保険でカバーするという使い方も考えられますが、月額費用の合計がかさむため、一般的にはどちらか一方に絞ったほうが経済的です。
- モバイル保険の登録は、購入から時間が経っていても可能ですか?
-
モバイル保険の加入条件は「新規取得から1年未満」かつ「正常に動作していること」が基本です。ただし、1年以上経過していても、メーカーやキャリアの有償補償サービスに加入中であれば乗り換えが可能です。なお、モバイル保険加入後は元の有償補償サービスの継続は問われません。
まとめ
Pontaパスはエンタメやクーポンなど多機能なサービスですが、iPhoneの修理補償という点に限れば、今の高額な修理費用をカバーするには力不足といわざるを得ません。
月額548円を払いながら、いざというときに3万円以上の持ち出しが発生するのは、リスクへの備えとしては心もとない部分があります。
一方で、AppleCare+の維持費が負担に感じているなら、月額700円で3台までカバーできるモバイル保険に切り替えることで、固定費の削減と安心感の両立ができます。
まずは今加入しているサービスの補償上限額と、自分のiPhoneの修理費用の目安を見比べてみてください。
そのうえで、自己負担を0円にしたいのか、それともある程度の負担を受け入れて付帯サービスを楽しむのか、優先順位を確認してみるといいでしょう!
