スマホ保険ラボの編集長D部長です。
Pixel 11、あるいはPixel 10をお使いですか?
3nmプロセスの「Tensor G6」を積んだPixel 11シリーズは、無印でも望遠カメラのセンサーが大きくなり、前年まで指摘されていたカメラバーの出っ張りも約40%薄くなりました。
ただ、買ったあとのことも少し考えてみてください。
通勤電車でふとした拍子に手から滑り落ちたら?バッグの中でカギと擦れ続けていたら?最新のGorilla Glass Victus 2とはいえ、角から落ちれば一瞬でガラスは割れます。その修理費、いくらかかるかご存知でしょうか。
過去に大手スマホ修理店で1万台近くのスマートフォンを修理してきたD部長は、Pixelの画面破損・水没・基板損傷など、ありとあらゆる故障を見てきました。
この記事では、Pixel 11やPixel 10を購入したあなたが「後悔しない」ための保証選びを解説します。2026年2月にリニューアルされたGoogle公式の「Pixel Care+」と、コスパ最強の「モバイル保険」。この2つを元修理屋の視点でじっくり比較します。
先に現在地を整理しておきます。2026年8月12日にPixel 11シリーズが発表され、日本での発売は8月20日です。Googleストアの価格は無印の256GBが136,800円、Pixel 11 Proが174,800円からとなっています。
2026年4月にはミドルレンジのPixel 10a(79,900円~)も出ました。Pixel Care+の仕組みと考え方はPixel 10シリーズから変わっていないので、この記事の比較はPixel 11でもそのまま使えます。
Google Pixel 11/10のスペックと壊れやすいポイント
Pixel 11で変わった点と、気になるドロップテストの結果
Pixel 11シリーズはプロセッサが3nmの「Tensor G6」になり、無印でもワイヤレス充電が15Wから25Wへ上がりました。バッテリーは無印で4,985mAh、Pro XLで5,115mAhです。
ただ、壊れやすさに直結する部分はPixel 10から据え置きです。カバーガラスは前面・背面ともGorilla Glass Victus 2、防水防塵はIP68。つまり「落としたら割れる」条件は前の世代と変わっていません。
もうひとつ、Proを選んだ方に知っておいてほしいデータがあります。EUの製品データベース(EPREL)に登録された、公式の落下試験の結果です。
| モデル | 落下回数 | 評価 |
|---|---|---|
| Pixel 11 | 270回 | A |
| Pixel 11 Pro | 180回 | B |
| Pixel 11 Pro XL | 270回 | A |
| Pixel 11 Pro Fold | 閉じた状態210回/開いた状態45回 | A |
いちばん高いPixel 11 Proだけが180回のB評価で、無印とPro XLより明確に低いという結果です。前年のPixel 10 Proは270回のA評価でしたので、順位が入れ替わった形になります。
この点についてGoogleからの説明は出ていません。海外メディアの9to5Googleも、試験側の誤りの可能性まで含めて原因不明と報じています。断定はできませんが、17万円台からのPixel 11 Proを裸で持ち歩くのは、少し気になる数字です。

保証の話に入る前に、このデバイスがどれほどの高性能か、そして「なぜ修理費が高くなるのか」を整理しておきましょう。
Pixel 10シリーズのスペックや購入後にやるべきことは、こちらの記事でまとめて解説しています。

Tensor G5はTSMC 3nm製、発熱問題はついに解決
Pixel 10の心臓部「Google Tensor G5」は、TSMC最先端の3nmプロセスで製造されています。これはPixelユーザーが長年待ち望んでいた変化です。
TPUは最大60%、CPUは平均34%高速化。前モデルまで指摘されていた発熱やバッテリー消費の問題も大きく改善されています。カメラが発熱で止まる、あの現象が起きにくくなりました。
無印Pixel 10にも「5倍望遠」がついに搭載
Pixel 10で最大のアップデートがこれでした。これまでProモデルの特権だった5倍光学望遠レンズが、スタンダードモデルにも搭載されました。超解像ズームも最大20倍へと強化されています。
子どもの運動会、動物園での撮影、料理のテーブルフォト。あらゆるシーンで活躍する機能です。
Pixel 10 Proはカメラ・ディスプレイともに最高峰
Proモデルはさらに上を行きます。ピーク輝度3300ニトのディスプレイは、真夏の直射日光の下でも驚くほど鮮明。メイン・超広角・望遠すべてが高解像度センサーに刷新され、AIがズーム画質を補完する超解像ズームは最大100倍に対応します。
これだけの性能が詰まったデバイスだからこそ、修理費用も高額になります。部品コスト、特にディスプレイユニットとロジックボードは年々値上がりしています。
Google Pixel 11/10に保証は本当に必要?修理費用の相場を見てみる

結論:保証への加入は「必須」です。端末価格の上昇とともに、修理部品のコストも跳ね上がっています。
画面割れ修理の相場感
Google正規サービスプロバイダ(iCracked)が公表している料金です。2026年8月時点の税込金額を並べます。
| 機種名 | 画面修理 | バッテリー交換 | 背面パネル |
| Pixel 10 | 27,280円 | 18,480円 | 22,880円 |
| Pixel 10 Pro | 37,180円 | 18,480円 | 25,080円 |
| Pixel 10 Pro XL | 38,280円 | 18,480円 | 25,080円 |
| Pixel 10 Pro Fold | 137,280円(内側画面) | 26,180円 | 料金表に掲載なし |
| Pixel 10a | 25,080円 | 17,380円 | 17,380円 |
無印のPixel 10でも画面修理は27,280円、Proなら37,180円。折りたたみのPixel 10 Pro Foldにいたっては、内側ディスプレイの交換が137,280円です。さらに内部の基板(ロジックボード)まで損傷すると、10万円を超えるケースもあります。基板までやられると、実質的に「買い直し」と同じレベルの出費です。
なお、Pixel 11シリーズの修理料金は、正規サービスプロバイダの料金表にまだ載っていません。上の表はあくまでPixel 10の実績値です。修理料金は部品代や構造でも変わるため、Pixel 11の金額が公表され次第この記事を更新します。
前モデルのPixel 9/9aの保証については、こちらの記事で解説しています。

スマ子ケースもフィルムもつけてるから大丈夫ですよね?
編集長残念ながら、私がこれまで修理してきた「画面を割った人」の9割は、ケースもフィルムもつけていました。角からの落下衝撃は、ケースを通しても内部に伝わり、ガラスを割ります。「ケースをつけているから安心」は過信です。
月々数百円の保険料で、数万円の修理費リスクを回避できるなら、それは立派な「投資」です。

Google公式「Pixel Care+」とは?Preferred Careからの変更点

重要:2026年2月24日から、日本でのGoogle公式保証サービスは「Preferred Care」から「Pixel Care+」にリニューアルされました。Pixel 10シリーズから新サービスが適用されます。
Pixel Care+のサービス内容
・補償範囲:落下・水没などの偶発的損傷(回数無制限)、保証期間後の故障も無制限で無料補償
・画面・バッテリーの無料修理:ほとんどのPixelのフロント画面・背面ガラスおよびバッテリーが対象(自己負担0円)
・加入期間:月払い(最長60ヶ月)または2年間一括払い
・交換品発送:通常翌日発送(在庫状況により)
・加入期限:デバイス購入後30日以内
Pixel Care+のメリット
Pixel Care+のデメリット(コスト面)
Pixel 11シリーズのPixel Care+は、モデルごとに次の料金が設定されています。
| モデル | 月払い | 2年一括 | 対象外修理の自己負担 |
|---|---|---|---|
| Pixel 11 | 1,280円 | 25,800円 | 9,900円 |
| Pixel 11 Pro/Pro XL | 1,680円 | 33,800円 | 11,550円 |
| Pixel 11 Pro Fold | 2,580円 | 51,800円 | 18,700円 |
解約したら返金される?再加入はできる?
加入したあとで気が変わったときの扱いも見ておきましょう。加入から30日以内に解約すれば、全額が返金されます。30日を過ぎた場合は日割り計算での払い戻しです。
どちらの場合も、それまでに受けた補償や実施済みの修理の費用は、返金額から差し引かれます。「修理してもらってから解約すれば得」という抜け道はありません。
ここは知らないと後悔します。一度Pixel Care+を解約したデバイスは、あとから再加入できません。「しばらく様子を見て、必要になったら入り直す」ができない仕組みです。解約するかどうかは、それを踏まえて決めてください。
Pixel Care+で修理できないもの
意外と見落とされがちな部分です。Googleは対象外を明記しています。
修理の対象にならないもの
・Google Pixel 9 Pro Fold
・Google Pixel Tablet
・Google Pixel Watch
・折りたたみ式デバイスの内側の画面(無料修理サービスの対象外。標準のサービス手数料での修理・交換の対象になる場合があります)
折りたたみのPixelを検討している方は、ここを必ず押さえてください。Pixel Care+の「画面が無料で直る」という一番の売りは、折りたたみの内側画面には効きません。いちばん高くつく部分だけが、無料修理の枠から外れている形です。
Pixel Care+は必要か
いちばん多い質問なので、数字で答えます。判断の分かれ目は「2年のあいだに画面を1回でも割るか」です。
Pixel 11のPixel Care+は2年一括で25,800円です。ただしPixel 11の画面修理費はまだ公表されていないため、以下はPixel 10と同額だった場合の試算になります。
Pixel 10の画面修理は27,280円でした。同額だとすると25,800円 < 27,280円で、2年のあいだに1回でも画面を割れば元が取れる計算です。ただし差は1,480円しかありません。Pixel 11の修理費が少しでも安くなれば逆転しますので、正式な料金が出るまでは断定せずに見ておいてください。
Pixel 10も構図は同じです。2年一括23,800円に対して画面修理は27,280円で、23,800円 < 27,280円。1回割れば逆転します。
Pixel 10 Proも同じ構図です。2年一括31,800円に対して画面修理は37,180円。31,800円 < 37,180円で、やはり1回割れば逆転します。逆に言えば、2年間まったく壊さなかった人にとっては、まるごと払い損になる金額でもあります。
ここに当てはまるならPixel Care+は必要です。当てはまらないなら、次に紹介するモバイル保険のほうが月額も総額も安く収まります。
ひとつだけ補足を。折りたたみのPixel 10 Pro Foldについては、この判断がそのまま当てはまりません。内側ディスプレイの交換は137,280円かかりますが、その内側画面はPixel Care+の無料修理の対象外だからです。折りたたみを使っている方は、次のモバイル保険もあわせて検討してください。
月額700円で3台まで補償!「モバイル保険」が選ばれる理由

Pixel Care+と並んで人気なのが、さくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」です。ガジェット好きの間では、もはや「定番」になっているサービスです。
モバイル保険の基本スペック
・月額料金:700円(非課税)
・補償対象:1契約で3台まで(主端末1台+副端末2台)
・補償金額:年間最大15万円(主端末・副端末を通算した年間の総枠)。うち副端末は2台合計で最大45,000円まで
・自己負担金:0円(補償限度額内は全額補償)
メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス
Pixel Care+が1台に対して月額1,180円以上かかるのに対し、モバイル保険は月額700円。しかもこれは「1台あたり」ではなく「1契約あたり」の金額です。
Pixel 10以外に、Pixel WatchやPixel Buds、iPadやNintendo Switchを持っているなら、それらも「副端末」として登録できます。Googleエコシステム全体を月額700円で守れる計算です。
メリット2:自己負担ゼロ(補償限度額内なら)
修理代金が年間補償限度額(主端末15万円)以内であれば、あなたの財布から出ていくお金は0円です。「保険に入ってたのに、修理のたびに1万円払うの?」というストレスとは無縁です。
メリット3:ゲーム機・タブレットも対象
登録できるのはスマホだけではありません。Wi-FiやBluetoothにつながる機器であれば、Nintendo Switch、iPad、AirPodsなども対象です。
スマ子D部長は実際にモバイル保険に入っていますか?
編集長もう5年以上使っています。現在はiPhone、MacBook、Apple Watchの3台を登録しています。複数台を1つの保険でカバーできる点と、解約・登録変更がWEBでサクッとできる手軽さが気に入っています。
高額デバイスを複数持っている人には特にオススメです。
モバイル保険の実際の評判・口コミは、こちらの記事で詳しくまとめています。

【比較表】Google Pixel Care+ vs モバイル保険
Pixel 11 Proを主端末として使用すると仮定した場合の比較です。
| 比較項目 | Google Pixel Care+ | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 月額料金 | 1,680円(Pixel 11 Proの場合) | 700円 |
| 年間コスト | 20,160円 | 8,400円 |
| 補償台数 | 1台のみ | 3台まで(主1+副2) |
| 画面・バッテリー修理 | 無料(自己負担0円。バッテリーは容量80%未満が条件) | 事故・故障による修理は補償限度額内なら無料(自然な消耗・劣化によるバッテリー交換は対象外) |
| その他偶発的損傷の自己負担 | あり(Pixel 11 Pro系は11,550円) | なし(年間15万円以内なら全額補償) |
| 補償回数 | 無制限 | 年間15万円以内なら何度でも |
| 修理方法 | Google指定プロバイダまたは交換機送付 | メーカー・正規サービスプロバイダ・キャリアショップなどで幅広く利用可(日本国内での修理に限る) |
| 加入期限 | 購入後30日以内 | 新規取得から1年未満(1年以上でもメーカー・キャリアの有償補償に加入中ならOK) |
| 端末変更 | 機種ごとに契約し直し | マイページから登録変更するだけ |
| 紛失・盗難 | 追加料金のオプションで対応(12ヶ月2回まで) | 盗難のみ対象(主端末37,500円・副端末2台合計11,250円まで)、紛失は対象外 |
どちらが優れているか?
Pixel Care+は画面・バッテリー修理が無料になり、大きく改善されました。一方で、月額料金はモバイル保険の2倍以上。補償も1台のみです。
「スマホ1台の保護を手厚くしたい、交換機も欲しい」という人にはPixel Care+。「コストを抑えつつ、複数のデバイスをまとめて守りたい」という人にはモバイル保険、という棲み分けになります。
モバイル保険の注意点とデメリット

公平な比較のために、モバイル保険の弱点もきちんとお伝えします。
紛失は補償対象外
「置き忘れ」などの紛失はモバイル保険の対象外です。紛失が心配な方はキャリアの補償サービスを検討してください。なお、盗難は主端末で37,500円まで補償されますが、端末価格を考えると不足しがちです。
修理代金の「立替払い」が必要な場合がある
提携修理店(iCracked)を使えば「キャッシュレスリペア」で費用の立替不要ですが、それ以外の修理店を利用した場合は、一旦自分で修理費を全額支払い、領収書とリペアレポートを申請する必要があります。数万円の一時立替が発生する可能性がある点は頭に入れておきましょう。
副端末の補償は年間45,000円まで
副端末をはじめて追加登録した場合、登録日から30日間は補償されません。iPadやゲーム機をあとから足すつもりなら、この空白期間は頭に入れておいてください。
副端末(2台目・3台目)の補償上限は年間45,000円です。高額なデバイスを複数持っている場合は、最も修理費が高くつきそうな端末を主端末として登録することを強くおすすめします。
あなたはどっち?Pixel 11/10ユーザーのための保証の選び方

Google Pixel Care+を選ぶべき人
モバイル保険を選ぶべき人
他のスマホ保険とも比べて選びたい方は、おすすめランキングもチェックしてみてください。

モバイル保険の加入フロー(3分で完了)
モバイル保険への加入はすべてスマホ上で完結します。Pixel 11やPixel 10が届いたら、なるべく早めに以下の手順で登録しましょう。
1. 公式サイトへアクセス:モバイル保険の申し込みページを開く。
2. 重要事項の確認:内容を確認し、同意します。
3. 端末情報の入力:Pixel 10の購入証明書(Googleストアの注文メールや領収書)を用意し、IMEI番号などを入力します。
4. 端末画像のアップロード:「壊れていないこと」を証明するため、鏡に映したPixel 10の前面・背面、または家族のスマホで撮影した写真をアップロードします(画面点灯・現在時刻が映った状態が必要な場合あり)。
5. クレジットカード情報の入力:支払いはクレジットカードのみです。
6. 完了!:申込日の翌日午前0時から補償が始まります。
よくある質問(FAQ)
- Pixel 10を購入してから時間が経ってしまいましたが、モバイル保険にはまだ入れますか?
-
はい、新規取得した日から1年未満であればモバイル保険への加入が可能です。ただし、加入時点で故障していないことが条件です。すでに画面が割れている場合は加入できません。中古品であっても、購入店舗の動作保証が3ヶ月以上ついていれば加入可能です。なお、Pixel Care+のほうは購入後30日以内が加入期限ですのでご注意ください。
- モバイル保険の「年間15万円」を超えた修理費はどうなりますか?
-
15万円を超えた分は自己負担となります。ただし、Pixel 10の画面修理やバッテリー交換で15万円を超えることは稀です。基板交換など重度の故障で超える可能性はゼロではありませんが、多くのケースは枠内に収まります。
- iCracked(提携修理店)での修理も対象ですか?
-
はい、対象です。iCracked Storeで修理を行い、発行された「リペアレポート」と「領収書」を提出すれば保険金が支払われます。提携店ではキャッシュレスリペアにも対応しており、事前申請をしておけばその場での支払いが不要になります。
- 解約に違約金はかかりますか?
-
モバイル保険には期間拘束や解約違約金はありません。不要になったらいつでもマイページから解約可能です。この身軽さがキャリア補償との大きな違いです。
- Pixel Care+は日本でも利用できますか?
-
はい、Pixel Care+は2026年2月24日から日本でも利用できます(旧Preferred Careが移行しました)。Googleストアでデバイス購入後30日以内に加入できます。紛失・盗難への備えは追加料金のオプションプランとして選べ、基本プランでも偶発的損傷と保証期間後の故障に対応しています。
まとめ
Google Pixel 11/10シリーズは本当に素晴らしいデバイスです。ただ、その高性能なボディは、一度のアクシデントで高額な請求書に変わるリスクを抱えています。
Pixel 11が出たあとの保証選びのポイントをまとめると:
・Pixel Care+:画面・バッテリーが無料修理。1台を手厚く守りたい人向け。
・モバイル保険:月700円で3台まで補償。コスパ重視・複数デバイス持ちの人向け。
「自分は落とさないから大丈夫」と思っていた人が、数万円の修理見積もりを前に呆然とする。そういう場面を修理屋時代に何度も見てきました。後悔するのは必ず「あとから」です。
月700円、コーヒー1〜2杯分のコストで始められるモバイル保険を、ぜひこの記事を参考に検討してみてください!
