スマホ保険ラボの編集長D部長です。
頑丈で使いやすいarrowsのスマートフォン。
スマホの人気ランキングでも常に上位を維持しています。
長く愛用したい一台ですが、万が一の故障リスクは避けられません。画面が割れたり、バッテリーが劣化したりすれば、修理に数万円かかることも。高額な修理費に慌てないために、保険や保証サービスへの加入は賢明な選択です。
購入時にキャリアから勧められる保証パックから、民間の保険サービスまで、選択肢は多岐にわたります。それぞれ月額料金や補償内容、利用条件が異なり、「結局、自分にとってどれが一番良いのか分からない」と混乱してしまう人も少なくないのです。
この記事では、長年スマホの修理業界にいたD部長が「arrowsの修理費用はどれぐらいか?」、「各社の保証サービスを料金や補償内容」で徹底比較していきます。
そもそもarrowsってどんなスマホ?その魅力と性能を解説

保証サービスの話をする前に、まずはarrowsというブランドの本質的な魅力について確認しておきましょう。
なぜ多くの人がarrowsを選ぶのか、その理由を解説していきます。
日本ブランドならではの「安心感」と「使いやすさ」
arrowsシリーズを開発するFCNT(エフシーエヌティー)は、長年にわたって日本の携帯電話市場を支えてきた歴史あるメーカーです。
その製品開発の根底には、常に「ユーザーに寄り添う」という理念があります。海外メーカーの高性能スマートフォンが市場を席巻する中でも、arrowsが独自の存在感を示しているのは、この日本ブランドならではの細かな気配りと、それによって生まれる絶対的な安心感があるからです。
例えば、多くのモデルで米国国防総省の調達基準「MIL規格」に準拠した堅牢性を実現しています。
これは、落下や衝撃、温度変化といった過酷な環境でも耐えられる頑丈さの証明なんです。防水・防塵性能はもちろん、最近では泡タイプのハンドソープで丸洗いできるモデルも登場し、衛生面を気にする人からも高い支持を得ています。
さらに、シニア層やスマホ初心者でも直感的に操作できる「シンプルモード」や、迷惑電話対策機能など、使う人の立場に立った機能開発もarrowsの大きな魅力となっています。
最新モデルの紹介:フラッグシップ「arrows Alpha」
「arrows Alpha」は、まさにブランドの技術力を結集したフラッグシップモデルです。そのコンセプトは「大丈夫。強いから。」という言葉に集約されています。
圧倒的なパフォーマンス: 最新の「Dimensity 8350 Extreme」を搭載し、高負荷な3Dゲームや動画編集もサクサクこなせる処理能力を実現。メモリも物理12GBに仮想12GBを追加可能で、複数のアプリを同時に起動しても動作が安定しています。
プロ級のカメラ性能: ソニー製の高性能センサー「LYTIA LYT-700C」を採用した約5,030万画素のメインカメラは、光学式手ブレ補正も搭載。AIによるシーン認識機能と相まって、夜景や動く被写体も驚くほどクリアに撮影できます。
極上のディスプレイ体験: 最大144Hzの可変リフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイは、スクロールは滑らかに、静止画は省電力に、状況に応じて最適な表示を実現。最大輝度3,000nitというスペックで、真夏の直射日光下でも優れた視認性を確保します。
信頼の耐久性とバッテリー: MIL規格準拠の堅牢性に加え、IP69という最高水準の防水・防塵性能を装備。さらに、5,000mAhの大容量バッテリーは、同梱の90W充電器を使えば最短35分で100%充電が可能という利便性も兼ね備えています。
arrows Alphaは、最高の性能と最高の安心感を両立させたい人にとって、まさに理想的な一台といえるでしょう。
人気モデルの紹介:スタンダード「arrows We2」
一方、「arrows We2」は、スマートフォンの基本をしっかりと押さえながら、誰でも使いやすい価格帯を実現したスタンダードモデルです。スマホデビューの方や、コストパフォーマンスを重視する方に最適な選択肢となっています。
十分な基本性能: 「MediaTek Dimensity 7025」を搭載し、日常的なウェブサイトの閲覧やSNS、動画視聴といった用途では全くストレスを感じさせません。初めてのスマートフォンでも、安心して使えるパフォーマンスを持っています。
頼れるバッテリー: 4,500mAhのバッテリーを搭載し、一度の充電で長時間使用できるスタミナが魅力です。電池残量を気にすることなく、一日中アクティブにスマホを使えます。
安心の耐久性: 上位モデル同様、MIL規格23項目に準拠。防水・防塵性能も備えており、キッチンなどの水回りや、アウトドアシーンでも気兼ねなく使用できます。泡ハンドソープでの洗浄にも対応しています。
人にやさしい機能: 詐欺電話や迷惑SMSを警告する機能、操作で困ったときに専門のアドバイザーに無料で相談できる「らくらくコミュニティ」との連携など、ユーザーの不安を取り除く機能が充実しています。
arrows We2は、手頃な価格でありながら、arrowsブランドが培ってきた「安心」と「使いやすさ」を存分に体感できるモデルです。

arrowsが故障したらいくらかかる?修理費用の実態

魅力的な性能を持つarrowsですが、万が一故障してしまった場合、その修理にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。保険の必要性を判断する上で、最も重要なのがこの修理費用の実態です。
公式サポートでの修理費用
arrowsのメーカーであるFCNTでは、公式の修理サポートを提供しています。購入から1年間のメーカー保証期間内であれば、自然故障(ユーザーの過失によらない故障)は無償で修理してもらえます。
でも、問題は保証期間が過ぎた場合や、落下による画面割れ、水没といったユーザーの過失による「保証対象外」の故障なんです。これらの場合、修理費用は全額自己負担となります。
FCNTの公式サイトでは、修理費用の詳細な一覧表は公開されていません。修理費用は機種や故障内容によって異なり、個別の見積もりが必要となります。ただし、一般的にメーカーによる正規修理は、部品の品質や修理技術の信頼性が高い分、費用も高額になる傾向があります。
非正規修理店での修理費用(機種別・症状別)
参考程度に、メーカー以外の「非正規修理店(街のスマホ修理店)」での費用相場を見てみましょう。非正規店は、メーカーよりも安価でスピーディーに修理できる場合が多いのが特徴です。
以下は、arrowsシリーズの代表的な機種と症状における、非正規修理店での修理費用のおおよその目安です。
機種名 | 画面割れ修理 | バッテリー交換 | 水没復旧 |
arrows We2 | 約23,000円~ | 約13,000円~ | 約9,000円~ |
arrows We | 約18,000円~ | 約12,000円~ | 約9,000円~ |
arrows Be4 Plus | 約17,000円~ | 約12,000円~ | 約9,000円~ |
arrows N F-51C | 約38,000円~ | 約15,000円~ | 約9,000円~ |
arrows 5G | 約33,000円~ | 約15,000円~ | 約9,000円~ |
※上記はあくまで目安であり、店舗や故障の程度によって変動します。
※arrows全機種において、部品が市場に流通していないため、別途部品として使用する中古端末代が加算される場合があります。
表を見てわかる通り、画面割れ修理では2万円から4万円近く、バッテリー交換でも1万円を超えるケースがほとんどです。特にハイエンドモデルになるほど、修理費用は高額になる傾向があります。
水没の場合は、復旧作業費用に加えて、部品交換が必要になればさらに費用がかかってきます。

高額な修理費用がスマホ保険の必要性を示す
これらの具体的な金額を見ると、スマートフォンがある日突然、数万円の出費を伴う「負債」に変わる可能性があるという現実が見えてきます。月々の通信費を節約していても、たった一度の不注意でその努力が水の泡になってしまうかもしれません。
こうした予測不能な高額出費のリスクを、月々わずかな負担で回避できるのが「保証・保険サービス」の役割です。次のセクションからは、具体的なサービス内容を比較し、どの選択肢がベストなのかを検証していきます。
大手キャリアのスマホ保証サービスを徹底解説

スマートフォンの購入と同時に加入を勧められるのが、各キャリアが提供する保証サービスです。まずは、これらのサービスの特徴を個別に見ていきましょう。
ドコモ「smartあんしん補償」
ドコモユーザー向けのサービスで、月額料金は機種の購入価格によって330円から1,100円(税込)の範囲で変動します。
・主な補償内容: 故障、水濡れ、盗難、紛失など、あらゆるトラブルに対応します。
・交換: 自己負担金(4,400円~12,100円)を支払うことで、最短当日から2日以内に同一機種・同一カラーのリフレッシュ品(新品同様の再生品)と交換できます。
・修理: 修理代金の上限がAndroidスマートフォンなら5,500円になります。
・特徴: スマホ本体だけでなく、テレビやパソコンなどの家庭内デジタル機器の故障を補償する「イエナカ機器補償」や、QRコード決済の不正利用を補償する「スマホ不正決済補償」なども付帯しており、補償範囲が非常に広いのが特徴です。
au「故障紛失サポート with Cloud」
auユーザー向けのサービスで、月額料金は990円(税込)が一般的です。
・主な補償内容: 故障、破損、水濡れ、盗難、紛失に対応。
・交換: 自己負担金(1回目5,500円、2回目8,800円)でリフレッシュ品との交換が可能です。Webからの申し込みで1,100円割引が適用されます。
・修理: メーカー保証が1年から3年に延長され、保証対象内の自然故障は3年間無償修理。保証対象外の修理でも、修理代金の上限が5,500円になります。
・特徴: 写真や動画などのデータを512GBまで預けられるクラウドストレージが付帯している点がユニークです。
ソフトバンク「あんしん保証パックプラス」
ソフトバンクが提供する保証サービスです。月額715円(税込)で、幅広いサポートを受けることができます。
・主な補償内容: 故障、破損、水濡れ、全損に対応します。
・交換: 配送による交換サービスがあり、自己負担金(8,250円)でリフレッシュ品と交換できます。
・修理: 故障時の修理代金が割引され、画面割れや外装破損の修理は実質負担額が0円になる場合もあります(上限あり)。バッテリー交換は一律4,950円など、特定の修理に対する割引が充実しています。
・特徴: 紛失・盗難の場合は、会員価格で機種変更ができる「紛失・盗難時あんしんサービス」が利用できます。ただし、交換サービスとは別の扱いです。
楽天モバイル「スマホ交換保証プラス」
楽天モバイルユーザー向けのサービスで、月額料金は715円~1,100円(税込)で、機種により異なります。
・主な補償内容: 故障、破損、水濡れ、全損、盗難、紛失に対応します。
・交換: 自己負担金は一律6,600円(税込)で、新品同等の製品と交換します。これがサービスの中心であり、修理の割引サービスはありません。
・特徴: 交換に特化したシンプルなサービス内容です。最短で申し込み当日に交換品が届くスピーディーな対応が魅力です。年3回まで利用可能(うち盗難・紛失は年2回まで)という制限があります。
キャリア保証以外の選択肢「モバイル保険」とは?

キャリアの保証は手厚い一方で、月額料金が比較的高めであったり、補償がそのキャリアで購入した端末に限定されたりします。そこで、もう一つの有力な選択肢として注目したいのが、さくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」です。
モバイル保険の基本情報
モバイル保険は、月額700円(非課税)で、Wi-FiやBluetoothに接続可能なモバイル通信機器全般を補償対象とする保険サービスです。
・月額料金: 700円
・補償対象: 1契約で合計3台までのデバイスを登録可能(主端末1台+副端末2台)。スマートフォンはもちろん、タブレット、ノートPC、スマートウォッチ、携帯ゲーム機なども対象にできます
・補償金額:
主端末:年間最大10万円まで(修理費用保険金)
副端末:2台合計で年間最大3万円まで(修理費用保険金)
・自己負担: 0円(修理費用が補償上限額を超えた場合、超過分は自己負担)
モバイル保険のメリット
モバイル保険には、キャリア保証にはない独自の強みがあります。
・圧倒的なコストパフォーマンス: 1契約で3台まで登録できるため、スマートフォン以外にもタブレットやスマートウォッチを持っている場合、1台あたりのコストは非常に安くなります。例えば、3台登録すれば1台あたり月額約233円という計算です。
・キャリアフリー・機種フリー: ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといったキャリアに関係なく加入できます。SIMフリーのarrowsを使っている場合でも問題ありません。機種変更した場合も、登録情報を変更すれば保険を継続できます。
・修理先の自由度: キャリア保証のように修理先が指定されません。メーカーの正規修理はもちろん、近所の非正規修理店など、自分で選んだ店舗で修理し、後から保険金を請求する(キャッシュバック形式)ことができます。「早く安く修理したい」といったニーズにも柔軟に対応可能です。
モバイル保険のデメリット
一方で、モバイル保険にも注意すべき点があります。
・紛失は補償対象外: モバイル保険がカバーするのは、あくまで破損や水濡れ、故障といった「修理可能」な事案です。端末自体が手元からなくなってしまう紛失は補償されません。
*盗難は保証対象ですが、主端末で最大25,000円、副端末で最大7,500円と保証金額は少なめ。
・加入タイミングの制限: 新規取得から1年未満の端末、または中古でも購入から3ヶ月以内で、かつ販売店の保証が3ヶ月以上ついている端末しか主端末として登録できません。
・一時的な立て替え払いが必要: 修理代金は一度自分で支払い、その後領収書などを提出して保険金を請求する流れになります。そのため、一時的に修理費用を立て替える必要があります。

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険です。
iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を登録していて、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすると安心材料になります。
ゲーム機を持っている場合、Nintendo Switchなども登録できるので、幅広く保証してもらえるのは大きなメリットだと感じています。
【徹底比較】arrowsユーザーに最適な保険はどれ?

ここまで見てきたキャリア保証とモバイル保険。それぞれの特徴を踏まえて、どのような基準で選ぶべきかを整理します。
比較のポイント
選択の際に重要となる比較ポイントは以下の5つです。
- 月額料金: 毎月の固定費としてどれだけ許容できるか。
- 補償対象の広さ: 1台のスマホだけか、他のデバイスも守りたいか。
- 自己負担金: いざという時に支払う金額はいくらか。
- 紛失・盗難への対応: 端末をなくしてしまうリスクを重視するか。
- 手続きの簡便さ: 手軽さを求めるか、自由度を求めるか。
比較表
サービス名 | 月額料金(税込) | 補償対象台数 | 自己負担金(交換時) | 紛失・盗難 | 特徴 |
ドコモ smartあんしん補償 | 330円~1,100円 | 1台 | 4,400円~12,100円 | 〇 | イエナカ機器補償など付帯サービスが豊富 |
au故障紛失サポート | 990円 | 1台 | 5,500円~8,800円 | 〇 | 3年間のメーカー保証延長、クラウド特典あり |
ソフトバンクあんしん保証パック | 715円 | 1台 | 8,250円 | △※ | 修理代金の割引が手厚い(画面割れなど) |
楽天モバイル スマホ交換保証プラス | 715円~1,100円 | 1台 | 6,600円 | 〇 | 交換に特化したシンプルで迅速なサービス |
モバイル保険 | 700円(非課税) | 最大3台 | 0円(修理費補償) | △(紛失は対象外) | コスパ◎、複数台OK、修理先の自由度が高い |
※ソフトバンクの紛失・盗難は会員価格での機種変更となり、交換サービスとは異なります。
こんな人にはこの保険がおすすめ
上記の比較を踏まえ、ユーザーのタイプ別におすすめのサービスを提案します。
キャリア保証がおすすめな人
モバイル保険がおすすめな人
arrowsスマホの保険に関するFAQ
- 中古で購入したarrowsでも保険に入れますか?
-
はい、加入できる場合があります。モバイル保険の場合、中古端末でも販売店の3ヶ月以上の保証が付いており、購入から3ヶ月以内であれば主端末として登録可能です。キャリアの保証は、原則としてそのキャリアで端末を購入した際にのみ加入できます。
- 保険や保証サービスを使ったら、月額料金は上がりますか?
-
いいえ、どのサービスも補償を利用したことが原因で月額料金が上がることはありません。ただし、各サービスともに年間の利用回数に上限(例:年2回まで)が設けられている点には注意が必要です。
- 修理中の代替機は貸してもらえますか?
-
キャリア保証の場合、修理期間中に代替機を貸し出してくれるサービスがあります(有料または無料の場合あり)。
モバイル保険を利用して非正規店で修理する場合、代替機の貸し出しは修理店のサービスに依存します。即日修理が可能な店舗を選べば、代替機が不要なケースも多いです。 - 画面割れだけでなく、バッテリーの劣化による交換も補償の対象になりますか?
-
サービスによって対応が異なります。キャリア保証では、バッテリー交換に割引が適用されるプランがあります(例:ソフトバンク)。
モバイル保険では、「経年劣化」によるバッテリー交換は原則対象外ですが、急激な電池消耗など「故障」と診断されれば補償対象となる可能性があります。事前に保険会社や修理店に確認することが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、arrowsスマートフォンの魅力から、万が一の故障時にかかる修理費用の実態、そしてそれに備えるためのキャリア保証とモバイル保険について詳細に解説してきました。
- 端末の紛失・盗難リスクを最優先し、手厚いサポートを求めるなら「キャリア保証」
- コストパフォーマンスを重視し、スマホ以外のデバイスもまとめて守りたいなら「モバイル保険」
これが、一つの目安になります。
突然のトラブルに見舞われても慌てることなく、安心してarrowsとのスマートフォンライフを送り続けるための準備を、ぜひこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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