スマホ保険ラボの編集長D部長です。
「Apple Watch、買ったはいいけど保険って入るべきなのかな…」
「AppleCare+ってちょっと高い気がするし、でも保険なしは怖い…」
新しく手に入れたApple Watchを眺めながら、そんな風に悩んでいませんか?
ピカピカのディスプレイ、腕にフィットする洗練されたデザイン。毎日をちょっと便利で豊かにしてくれる最高のパートナーですよね。でも
「もし、この綺麗な画面を割ってしまったら…」
「もし、ぶつけて壊してしまったら…」
高価なデバイスだからこそ、その不安は無視できません。実際、Apple Watchの修理費用は驚くほど高額になるケースが多く、たった一度の不注意で数万円が飛んでいくことも珍しくないのです。「あの時、保険に入っておけば…」と後悔する人を、僕はこれまで何人も見てきました。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、「Apple Watchの保険は本当に必要なのか、そして数ある保険の中からどれを選べば後悔しないのか」を、どこよりも分かりやすく、そして徹底的に解説していきます。
Apple公式の「AppleCare+」はもちろん、僕自身も長年愛用している「モバイル保険」、そして他の民間保険を、サービス内容の核心に迫って比較し、あなたにとっての「最適解」を一緒に見つけていきましょう
なぜApple Watchに保険が必要なのか?3つの理由

「そもそも、そんなに壊れるものなの?」「ちょっと気をつければ大丈夫じゃない?」 そう思う気持ちもよく分かります。しかし、Apple Watchに保険をおすすめするには、明確な理由があるのです。
想像以上に高額な修理費用
まず知っておくべきは、Apple Watchの修理費用が非常に高額であるという事実です。特に怖いのが、ディスプレイの損傷。Apple Watchは精密機器の塊であり、その修理は簡単ではありません。
例えば、Apple Watch Ultra 2の画面が割れてしまった場合、Appleの保証対象外修理サービス料金はなんと75,800円(2025年5月時点)。Apple Watch Series 9でも45,400円からと、モデルによっては新品が買えてしまうほどの金額がかかります。
モデル | 保証対象外修理サービス料金(税込) |
---|---|
Apple Watch Ultra 2 | 75,800円 |
Apple Watch Series 9 (アルミニウム) | 45,400円 |
Apple Watch Series 9 (ステンレススチール) | 51,800円 |
Apple Watch SE (第2世代) | 33,400円 |
※上記はApple公式サイト記載の2025年5月時点の料金です。
バッテリー交換だけでも1万円を超えてきます。「ちょっとした不注意」が、家計に大きなダメージを与える可能性があるのです。この金額を見て、「やっぱり保険なしは怖いかも…」と感じた方も多いのではないでしょうか。
日常生活での故障・破損リスクは意外と高い
「自分はデスクワーク中心だし、そんなに激しい動きはしないから大丈夫」 そう思っている人ほど、実は危険かもしれません。Apple Watchは常に腕に装着しているため、予期せぬリスクに常に晒されています。
- ドアノブや壁に「コツン!」:急いでいる時、ふとした瞬間にぶつけてしまい、画面にヒビが…。
- 満員電車での圧迫:人混みの中で押され、知らないうちにディスプレイに圧力がかかり損傷。
- 着替えの時に:服を脱ぐ際にバンドに引っ掛けてしまい、床に落下。
- アウトドアやスポーツでの衝撃:キャンプやジムでのトレーニング中、岩や器具にぶつけてしまう。
- 子育て中のパパ・ママ:子供を抱き上げた瞬間、子供のおもちゃがApple Watchに直撃。
私も昔、修理店で働いていた時、AppleWatchの画面割れ修理はよく依頼がありました。
非正規店ではありましたが、画面交換は高くその値段に唖然としている方も多かったです。
その時に一番多かったのは「仕事中に壁にぶつけたて割れた」が多かったです。
上記はすべて、日常生活に潜むリアルなリスクです。
どんなに気をつけていても、100%事故を防ぐことは不可能です。常に身につけているからこそ、スマホ以上に破損のリスクと隣り合わせなのです。
”安心”を手に入れるため
最後の理由は、精神的なものです。これが意外と馬鹿にできません。
Apple Watchは決して安い買い物ではありません。だからこそ、「傷つけたくない」「壊したくない」という気持ちが常に心のどこかに引っかかっている状態は、思った以上にストレスになります。
アクティビティを楽しんでいる時も、仕事に集中している時も、「あ、ぶつけないようにしないと…」と無意識に気を遣ってしまう。これでは、せっかくのApple Watchの利便性や楽しさも半減してしまいますよね。
月々数百円からの保険料を支払うことで、この「もしも」の不安から解放されるとしたら、どうでしょうか。
万が一の時でも「保険に入っているから大丈夫」と思える安心感は、修理費用という金銭的なメリット以上に、あなたのApple Watchライフを豊かにしてくれるはずです。これは、高価なデバイスを心から楽しむための「必要経費」と言えるかもしれません。
徹底比較!Apple Watchの保険はどれがベスト?

Apple Watchを守るための保険には、主に3つの選択肢があります。
- AppleCare+ for Apple Watch:Apple公式の安心保証
- モバイル保険:複数のデバイスをまとめて守れるコスパ最強保険
- その他、民間のスマホ保険(例:スマホケ):特定のニーズに応える保険
それぞれの保険がどのような特徴を持ち、どんな人に合っているのか。
サービスの中身をじっくりと比較し、あなたにとってのベストな選択を探っていきましょう。
比較表で一目瞭然!3つの保険を丸裸に
まずは、それぞれの保険の概要を表で比較してみましょう。
項目 | AppleCare+ for Apple Watch | モバイル保険 | スマホケ |
---|---|---|---|
月額料金(税込) | 340円〜740円 (モデルにより変動) | 700円 | 100円〜(スマートウォッチ フルオプションで400円) |
補償対象デバイス数 | 1台のみ | 3台まで(主端末1台+副端末2台) | 1台のみ |
補償される主な損害 | 画面割れ、水没、自然故障など | 画面割れ、水没、自然故障など | 画面割れ、水没、自然故障など |
盗難・紛失補償 | あり(Apple Watch Hermès / Editionのみ) | 盗難のみあり | 盗難のみオプションで選択 |
年間の補償上限額 | 上限なし | 10万円 (主端末:10万円 / 副端末合計:3万円) | 10万円 (プランによる) |
修理時の自己負担金 | 1万円ほど(モデル・損傷により変動) | 0円 (上限額の範囲内であれば) | 免責金額5,000円 |
補償回数 | 年2回まで | 回数無制限 (上限額の範囲内であれば) | 年2回まで |
加入条件 | Apple Watchの購入と同時、または購入後30日以内 | 新規購入から1年未満 または中古端末もOK(条件あり) | いつでも加入OK(待機期間あり) |
対象デバイスの広さ | Apple Watchのみ | スマホ、PC、タブレット、ゲーム機、ワイヤレスイヤホンなど | スマホ、タブレット、スマートウォッチなど |
修理方法 | Apple Storeへ持ち込み / 配送修理 | 街の修理店 / メーカー修理(一度立て替え後、申請) | 提携修理店 / メーカー修理 |
この表を見るだけでも、それぞれの保険の性格が大きく異なることが分かりますね。
では、一つずつ詳しく見ていきましょう。

AppleCare+ for Apple Watch のメリット・デメリット
《メリット》
- Apple公式の絶大な安心感 何と言っても最大のメリットは「Apple公式」であること。修理のクオリティや手続きのスムーズさは間違いありません。Apple Storeに直接持ち込めば、専門のスタッフが迅速に対応してくれます。この安心感は何物にも代えがたいと感じる人も多いでしょう。
- 手続きがとにかくスムーズ 修理の際、ややこしい書類手続きなどはほとんどありません。シリアル番号で保証状況が管理されているため、スムーズに修理受付が進みます。キャッシュレスで(自己負担金は発生)、修理を受けられるのも大きな魅力です。
《デメリット》
- 料金が割高 月額費用が340円〜740円と2年間のトータルコストで考えるとかなりの金額になります。安心感とのトレードオフとはいえ、コストを重視する人にとっては大きな負担です。
- 保証対象は1台のみ AppleCare+は、契約したApple Watch「1台」しか守ってくれません。あなたがiPhoneやiPad、MacBookなど他のApple製品を持っていても、それぞれにAppleCare+を契約する必要があります。
- 加入期間が限定的 Apple Watchの購入と同時、または購入後30日以内にしか加入できません。「しばらく使ってみてから考えよう」と思っていると、気づいた時には手遅れになっている可能性があります。
- 修理時に必ず自己負担金が発生する 保証期間内であっても、過失による損傷の場合は必ず1万円前後の自己負担金がかかります。保険に入っていても、追加の出費は免れません。
民間のスマホ保険「スマホケ」のメリット・デメリット
《メリット》
- 月額料金が安いプランがある 月額100円からという手軽なプランがあり、コストを最優先に考える人にとっては魅力的に映るかもしれません。
- 個別にオプションを選択可能 個々にあったオプションをつけることができます。フルオプションでも月額400円と比較的安く済みます。
《デメリット》
- 自己負担がある プランによっては免責金額5,000円が自己負担となります。
- フルオプションだと割高 月額100円〜とはなっていますが、フルオプションをつけると月額400円/台と比較的割高です。
モバイル保険のメリット・デメリット
さて、いよいよ本命の「モバイル保険」です。なぜ僕がこれほどおすすめするのか、その理由をメリット・デメリットと合わせて詳しく解説します。
《メリット》
- 月額700円で3台まで守れる圧倒的コストパフォーマンス これが最大の魅力です。月々たったの700円で、主端末1台、副端末2台の合計3台までを補償の対象にできます。例えば、主端末にiPhone、副端末にApple Watchとワイヤレスイヤホンを登録すれば、たった一つの保険契約で身の回りの主要なガジェットをすべて守れるのです。AppleCare+で3台分契約した場合と比較すると、その差は歴然です。
- 年間最大10万円まで、自己負担金0円! 補償上限額である年間10万円の範囲内であれば、修理にかかった費用が全額戻ってきます。AppleCare+のように、修理のたびに1万円以上の自己負担金を支払う必要はありません。高額なApple Watchの修理も、実質0円で直せる可能性があるのです。(※主端末は10万円、副端末は合計で3万円が上限)
- 補償回数に制限なし AppleCare+が年2回までという制限があるのに対し、モバイル保険は年間補償上限額に達するまで、何度でも利用できます。「今年すでに1回修理してしまったから、あと1回しか使えない…」なんて心配は無用です。
- 対象デバイスの範囲が広い Wi-FiやBluetoothに繋がる通信機器であれば、ほとんどが対象になります。スマホ、Apple Watchはもちろん、ノートパソコン、タブレット、携帯ゲーム機(Nintendo Switchなど)、ワイヤレスイヤホン、スマートスピーカーまで。あなたのライフスタイルに合わせて、守りたいデバイスを柔軟に選べます。
【編集長の体験談】
僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を加入させており、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。
ゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。AppleCare+だと、デバイスごとに契約が必要で管理も大変ですし、何より費用がかさみますからね。
- 加入条件が緩やか 新品購入から1年未満であれば加入OK。さらに、中古のデバイスであっても、取得から3ヶ月以内で、特定の中古販売店の「保証」が付いていれば加入対象になります。
《デメリット》
- 紛失は補償対象外 モバイル保険の弱点は、紛失に対応していないことです。「置き忘れが何よりも心配」という人にとっては、デメリットになるでしょう。
- 副端末の補償額が低い 主端末は10万円までですが、副端末は3万円と安くなるので、2台目以降の登録端末は考える必要あり。
どんな人にどの保険がおすすめ?タイプ別診断

ここまで3つの保険を比較してきましたが、結局のところ、あなたにはどの保険が合っているのでしょうか。あなたのライフスタイルに合わせて、最適な保険を診断します。
Apple製品はApple Watchだけ!手続きの手間をかけたくない人
→ AppleCare+ がおすすめ
あなたが持っている高価なガジェットがApple Watchだけで、他に保険をかけたいデバイスがない場合。
そして、何よりもApple公式の安心感と、修理の際の手続きのスムーズさを最優先したいのであれば、AppleCare+が第一候補になるでしょう。多少コストはかかりますが、「安心を買う」という意味では最も手堅い選択です。
iPhoneやPC、ゲーム機など複数のガジェットを持っている人
→ モバイル保険 が圧倒的におすすめ!
これはもう、迷う必要はありません。Apple Watch以外にも、iPhoneやiPad、MacBook、Nintendo Switchなど、保険をかけたいデバイスが複数あるなら、モバイル保険一択と言っても過言ではないでしょう。
iPhoneとApple WatchにそれぞれAppleCare+を契約した場合、月々の支払いは安くても2,000円近くになります。それがモバイル保険なら、月々700円。年間で15,000円以上の差が生まれます。
この差額で、ちょっと良いレストランに行ったり、新しいガジェットの足しにしたりできますよね。
コストを抑えつつ、身の回りの大切なデバイスをまとめて守りたい。そんな合理的な考えを持つあなたにはモバイル保険をオススメします。
とにかくコストを抑えたい!でも最低限の備えは欲しい人
→ 民間のスマホ保険 も選択肢に
「月々700円でも高い…」と感じる方や特定のニーズがある場合は、「スマホケ」のようななスマホ保険も選択肢に入ります。ただし、補償上限額や自己負担金の条件はしっかり確認しましょう。
いざという時に「思ったより保険金が下りなかった…」とならないよう、安さだけで選ぶのは危険です。

モバイル保険の申し込み方法と注意点

「モバイル保険、なんだか良さそうだな」と感じてくれた方のために、申し込み方法と注意点を簡単にご紹介します。
【申し込みの流れ】
- 公式サイトにアクセス:まずは「モバイル保険」の公式サイトへ。
- プランを選択し、契約者情報を入力:手続きはすべてWebで完結します。
- 本人確認書類をアップロード:免許証やマイナンバーカードなどが必要です。
- 補償を受けたい端末を登録:主端末1台と副端末2台の情報を入力します。端末の製造番号(IMEI)などが必要になるので、事前に確認しておきましょう。
手続きは非常にシンプルで、スマホからでも10分程度で完了します。
【注意点】
- 加入できる期間:前述の通り、新品なら購入から1年未満、中古品でも特定の条件を満たせば加入できます。「欲しい」と思ったら、忘れないうちにすぐ手続きするのが吉です。
- 副端末の補償上限:副端末2台の補償は、合計で年間3万円までです。Apple Watchを副端末として登録した場合、修理費用が3万円を超えた分は自己負担になる点に注意しましょう。高額な修理が想定されるApple Watch Ultraなどは、主端末(上限10万円)として登録するのが賢明です。
まとめ
ここまで、Apple Watchに保険が必要な理由から、具体的な保険の比較、そしてあなたに合った保険の選び方まで、詳しく解説してきました。
高価なApple Watchを「もしも」の事故から守るために、保険はもはや必須のアイテムと言えます。問題は、どの保険を選ぶか。
- Apple公式の安心感と手軽さを求めるならAppleCare+
- 複数のガジェットを圧倒的なコスパで守りたいならモバイル保険
- 特定のニーズに合わせてコストを最小限にしたいならスマホケ
特に、あなたがApple Watch以外にもiPhoneやPC、ゲーム機など、大切なデバイスを複数持っているのなら、「モバイル保険」は間違いなくあなたの期待に応えてくれるでしょう。
月々たった700円で得られる、最大3台までの安心感。それは、日々の生活から「故障したらどうしよう」というストレスを取り除き、あなたのガジェットライフをより自由で、より豊かなものに変えてくれるはずです。
是非、大切なAppleWatchを長く使い続けられるように、今回の記事を参考にしてみてください。