AppleCare+は入るべきか|もっとお得な保険・保証サービスと比較

スマホ保険ラボの編集長D部長です。

新しいiPhoneやMacBookを手に入れたときのワクワク感って、本当にたまらないですよね。

ピカピカの新品デバイスを手にすると、毎回心が躍ります。

でも、同時に頭をよぎってくるのが「もし壊してしまったら…」という不安。
落として画面を割ったり、コーヒーをこぼしたり。Apple製品の修理費用は、正直言って心臓に悪いくらい高額です。そんな「もしも」に備える選択肢として、Apple公式の「AppleCare+」があります。

購入時に「AppleCare+はどうされますか?」と聞かれて、その場で決められなかった経験、ありませんか?
月々の保険料も決して安くないし、「本当に必要なの?」「もっと安い選択肢はないの?」と悩むのは当然です。

昔、修理店で働いていた時もよくそのようなことを相談されました。

特に、iPhoneだけじゃなくiPadやApple Watch、MacBookと複数のApple製品を使っている人にとっては、それぞれに契約が必要なAppleCare+のコストは結構な負担になります。

この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、AppleCare+の必要性を徹底的に分析します。
さらに、コスパ重視の「モバイル保険」や、手軽さが魅力の「ニッセイプラス」といった民間の保険サービスと比較していきます。

目次

AppleCare+は本当に必要?基本的なサービス内容をおさらい

まず、比較の前にAppleCare+がどんなサービスなのか、改めて整理しておきましょう。
AppleCare+は単なる延長保証じゃなくて、Apple製品を安心して使い続けるための総合的なサポートパッケージなんです。

AppleCare+の主な保証内容

AppleCare+に加入すると、主に以下の4つの大きなメリットがあります。

製品保証とテクニカルサポートの延長

通常、Apple製品には購入後1年間のハードウェア製品限定保証と、90日間の無償テクニカルサポートが付いています。

AppleCare+に加入すると、この保証とサポートの期間が延長されます(プランにより期間は異なります)。ハードウェアの自然故障はもちろん、ソフトウェアの操作方法といった日常的な疑問まで、Appleの専門家によるサポートを長く受けられるのは大きな安心材料です。

過失や事故による損傷の修理

これがAppleCare+の最大のメリットと言えるでしょう。うっかり落として画面を割ったり、液体をこぼしたりしても、特別なサービス料金で修理を受けることができます。
この修理サービスは、利用回数に制限がありません(※以前は年2回まででしたが、現在は撤廃されています)。

バッテリーの無償交換

長く使っているとどうしても避けられないバッテリーの劣化。AppleCare+の保証期間中なら、バッテリーの蓄電容量が本来の80%未満に低下した場合に無償でバッテリーを交換してもらえます。

エクスプレス交換サービス

iPhoneが故障したとき、修理に出している間スマホが使えないと困りますよね。このサービスを利用すれば、Appleから交換機がすぐに届き、故障したデバイスと引き換えることができます。
修理のダウンタイムを最小限に抑えられる便利なサービスです。

盗難・紛失プラン(iPhoneのみ

通常のAppleCare+に加えて、「盗難・紛失プラン」を選択すると、iPhoneが盗まれたり紛失したりした場合でも、特別なサービス料金で新品同様のデバイスを提供してもらえます。
ただし、この保証を受けるには、盗難・紛失が発生した時点でiPhoneの「探す」機能が有効になっている必要があります。

AppleCare+の注意点

手厚い保証が魅力のAppleCare+ですが、いくつか押さえておきたい点もあります。まず、料金がデバイスごとに発生し、特にハイエンドモデルは高額になること。

また、過失や事故による修理には、プラン料金とは別にサービス料金(自己負担金)が必要になる点も忘れてはいけません。そして、保証対象はあくまで1契約につき1台のデバイスに限定されます。

【比較】AppleCare+ vs モバイル保険 vs ニッセイプラス 徹底分析

AppleCare+の基本を理解したところで、いよいよ本題の他の保険サービスとの比較に入ります。「モバイル保険」と「ニッセイプラス」は、AppleCare+とは違った特徴を持つ有力な選択肢です。

それぞれのサービスを様々な角度から比較して、違いを明確にしていきましょう。

料金プランの比較

保険を選ぶ上で最も気になるのが料金です。毎月の固定費となるため、慎重に比較する必要があります。

AppleCare+:料金はデバイスの種類とモデルによって大きく異なります。例えば、iPhone 16 Proの場合は月額1,580円、盗難・紛失プランなら月額1,740円。MacBook Proになるとさらに高額になります。
2年間の一括払いや月払いが選択可能です。高価なデバイスほど保険料も高くなる、いわゆる従価制の料金体系です。

モバイル保険月額700円(非課税)という非常にシンプルな料金体系です。この月額料金で、最大3台までのデバイスを保証対象にできます。
デバイスの価格や種類によって料金が変わらないため、明快でコスト管理がしやすいのが特徴です。

ニッセイプラス(スマホ保険):手軽さが魅力の保険で、プランはさらに安価です。月額200円の「シンプルプラン」月額400円の「安心プラン」の2種類があります。
とにかく最低限の備えを安く済ませたいというニーズに応える料金設定です。

補償範囲と内容の比較

料金の次に重要なのが、何をどこまで補償してくれるのかという点です。

AppleCare+自然故障、物損(画面割れ、水濡れなど)、バッテリー劣化をカバーします。
iPhoneの場合は盗難・紛失プランも選択可能です。
修理時の自己負担金は、画面または背面ガラスの損傷で3,700円、その他の過失や事故による損傷で12,900円(iPhoneの場合)など、損傷箇所によって定められています。

モバイル保険外装破損、損壊、水濡れ全損、故障、盗難をカバーします。年間最大10万円までの修理費用を補償し、特筆すべきは自己負担金が0円である点です。
ただし、修理不能と判断された場合や盗難時の補償額は、主端末で最大25,000円、副端末で最大7,500円となります。

ニッセイプラス(スマホ保険)破損、水濡れ、故障、盗難をカバーします(シンプルプランは破損のみ)。
安心プランの場合、保険金支払額は修理可能なら最大10万円、修理不能・盗難の場合は状況に応じた金額となります。修理費用に対して3,000円の自己負担金が発生します。年間の保険金支払上限額は10万円です。

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対象デバイスの比較

ここが各サービスの個性が最も現れる部分で、あなたのデバイス所有状況によって最適な選択が大きく変わるポイントです。

AppleCare+:1契約につき1台のApple製品のみが対象です。iPhone、iPad、MacBook、Apple Watchなど、複数のデバイスを所有している場合は、それぞれ個別に契約を結ぶ必要があります。

モバイル保険:1契約(月額700円)で最大3台までのWi-FiやBluetoothに接続可能なモバイル通信端末を登録できます。1台を「主端末」、残り2台を「副端末」として登録する形式です。主端末は年間最大10万円、副端末は2台合計で年間最大3万円までの修理費用が補償されます。

編集長

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、MacBook、Apple Watchの3台を加入させており、複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。

ゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。

このように、Apple製品だけでなく、Androidスマホやタブレット、ワイヤレスイヤホン、携帯ゲーム機など、メーカーを問わず様々なデバイスをまとめて保護できるのが最大の強みです。

ニッセイプラス(スマホ保険):1契約につき1台のスマートフォンが対象です。Apple製品に限らず、Androidスマートフォンも対象にできますが、モバイル保険のように複数のデバイスをまとめて保証することはできません(1人で2契約まで可能)。

修理・申請プロセスの比較

実際にトラブルが発生した際の対応のスムーズさも重要な選択基準です。

AppleCare+:Apple StoreやApple正規サービスプロバイダで、純正部品を使用した質の高い修理を受けられます。予約さえ取れれば、その場で修理が完了することも少なくありません。エクスプレス交換サービスを利用すれば、修理の待ち時間なしにデバイスを交換できます。手続きが非常にスムーズで、品質面での安心感が最も高い選択肢です。

モバイル保険:修理先は正規店・非正規店を問わず、自分で自由に選べます。全国の提携修理店のiCracked(キャッシュレスリペア)を利用すれば、その場で自己負担なく修理が可能です。

提携店以外で修理した場合も、一度修理費用を立て替え、後日マイページから領収書や修理報告書をアップロードするだけで保険金を請求できます。申請プロセスはすべてオンラインで完結し、非常に手軽です。

ニッセイプラス(スマホ保険):こちらも修理先は自由に選べます。修理後に保険金請求書、修理レポート、領収書などをオンラインで提出して保険金を請求する流れが基本です。モバイル保険と同様に、一度修理費用を立て替える必要があります。

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一目でわかる!3社のサービス比較表

ここまでの比較内容を、より視覚的に理解できるよう表にまとめました。

項目AppleCare+モバイル保険ニッセイプラス(スマホ保険)
月額料金機種により変動
(例:iPhone 16 Pro 月額1,580円〜)
700円(非課税)シンプルプラン: 200円
安心プラン: 400円
対象台数1契約 / 1台1契約 / 最大3台1契約 / 1台
年間補償上限回数無制限
(本体交換は規定あり)
合計10万円
(主端末10万、副端末合計3万)
合計10万円(1事故あたり最大10万円)
自己負担金あり
(例:画面修理3,700円、その他12,900円)
0円3,000円
補償範囲自然故障、物損、バッテリー劣化
(盗難・紛失は別プラン)
物損、水濡れ、故障、盗難物損、水濡れ、故障、盗難
対象デバイスApple製品のみWi-Fi/Bluetooth対応のモバイル通信端末全般スマートフォン
修理先Apple Storeまたは
正規サービスプロバイダ
正規・非正規問わず自由(キャッシュレスリペア提携店あり)正規・非正規問わず自由
加入条件新品購入時または
購入後30日以内
新品購入から1年未満
または有償保証期間中の端末
正常に動作すること

【費用シミュレーション】Apple製品の修理代はいくら?AppleCare+の有無で比較

保証サービスの必要性を判断する上で、最も重要なのが「もし保証がなかった場合に、いくらかかるのか?」という点です。ここでは、主要なApple製品について、AppleCare+に加入していた場合と、未加入(保証対象外)の場合の修理費用を比較してみましょう。

(※2025年9月時点の最新情報です。実際の料金はApple公式サイトでご確認ください。)

iPhoneの修理費用比較 (iPhone 16 Proを想定)

損傷内容AppleCare+加入時の自己負担額AppleCare+未加入時の修理額
画面の修理3,700円56,800円
背面ガラスの損傷3,700円29,800円
その他の損傷12,900円114,800円
バッテリー交換0円(容量80%未満時)19,400円

iPhoneの場合、特に画面や本体背面のガラス、カメラユニットなどが関わる「その他の損傷」では、修理費用が10万円を超えることも珍しくありません。
一度でも大きな損傷を負わせてしまうと、AppleCare+の2年分の料金を上回る出費となります。

iPadの修理費用比較 (iPad Pro 13インチ M4チップモデルを想定)

損傷内容AppleCare+加入時の自己負担額AppleCare+未加入時の修理額(推定)
本体の修理4,400円110,000円~140,000円
バッテリー交換0円(容量80%未満時)20,000円~25,000円

iPad Pro、特に最新のTandem OLEDディスプレイを搭載したモデルの修理費用は非常に高額です。保証がない状態での画面修理は、モデルによっては新品が購入できてしまうほどの価格になる可能性があります。

MacBookの修理費用比較 (MacBook Air 13インチ M3チップモデルを想定)

損傷内容AppleCare+加入時の自己負担額AppleCare+未加入時の修理額(推定)
画面または外部筐体の損傷12,900円70,000円~90,000円
その他の損傷37,100円80,000円~120,000円

MacBookはロジックボードやキーボード、ディスプレイなど、主要なパーツが故障すると修理費用が一気に跳ね上がります。特に液体こぼしによる損傷は、保証がない場合は致命的な出費につながります。

Apple Watchの修理費用比較 (Apple Watch Ultra 2を想定)

損傷内容AppleCare+加入時の自己負担額AppleCare+未加入時の修理額(推定)
本体の修理10,700円80,000円~95,000円
バッテリー交換0円(容量80%未満時)15,000円~18,000円

常に腕に装着しているApple Watchは、ぶつけたり擦ったりするリスクが高いデバイスです。特にサファイアクリスタルガラスを採用している上位モデルでも、強い衝撃で割れてしまう可能性はゼロではありません。その際の修理費用は非常に高額です。

これらのシミュレーションからわかるように、Apple製品の保証対象外修理は、どの製品であっても数万円から10万円を超える高額な費用が発生するリスクを伴います。一度の事故で、数年分の保険料が軽く吹き飛んでしまう計算になります。

あなたに最適なのはどれ?タイプ別おすすめプラン診断

ここまで各サービスの特徴と費用を比較してきましたが、結局のところ、どのサービスがあなたにとって最適なのでしょうか。あなたのライフスタイルやデバイスの所有状況に合わせて、おすすめのプランを診断します。

Apple製品は1台のみ!手厚い正規サポートを重視するなら「AppleCare+」

・iPhoneだけ、あるいはMacBookだけを大切に使っている
・修理の際に代替機(エクスプレス交換)が必須
・多少コストがかかっても、最高の安心感と利便性を得たい

このような方には、やはりAppleCare+が最も適しています。純正部品による高品質な修理、Appleの専門家による手厚いサポート、そして修理プロセスのスムーズさは、他の保険サービスにはない大きな魅力です。

特に高価な最新モデルを1台だけ購入した場合には、そのデバイスに特化した手厚い保証は大きな安心につながります。

複数のガジェットを守りたい!コスパ重視なら「モバイル保険」

・iPhone、Apple Watch、AirPodsなど複数のデバイスを所有している
・Apple製品以外に、Androidスマホやゲーム機も持っている
・月々の固定費はできるだけ抑えたい
・修理時の自己負担金がない方が嬉しい

複数のデバイスをまとめて、かつリーズナブルに保護したいという、最も多くの方に当てはまるであろうニーズに応えるのがモバイル保険です。

月額700円で3台までカバーできるコストパフォーマンスは圧倒的です。年間10万円という補償上限は高額なMacBookの修理などでは不足する可能性もありますが、iPhoneやApple Watchの画面割れといった最も頻発するトラブルには十分対応可能です。

賢く、幅広く、経済的に備えたいあなたに最適な選択肢です。

とにかく安く!最低限のスマホの備えが欲しいなら「ニッセイプラス」

・高価な保険に入るほどではないが、何もないのは不安
・月々の支払いを数百円レベルに抑えたい
・中古のスマートフォンを使っている
・万が一の時に10万円程度の補償があれば十分

とにかくコストを最小限に抑え、スマホの故障という万が一のリスクに最低限備えたいという方には、ニッセイプラスが候補になります。月額数百円からという手軽さは大きな魅力です。

補償額は他のサービスに見劣りしますが、「高額な修理代を全額自腹で払う」という最悪の事態を避けるための「お守り」として割り切って加入するには良い選択肢です。

ニッセイプラス

よくある質問(FAQ)

中古で購入したiPhoneでも保険に加入できますか?

加入できる保険とできない保険があります。AppleCare+は原則として新品購入時または購入後30日以内の加入が必要です。

モバイル保険は、メーカーやキャリアの有償保証に加入中であれば1年以上経過していても加入できます。ニッセイプラスは、正常に動作する端末であれば中古でも加入しやすいのが特徴です。
*モバイル保険も購入店舗から3ヶ月以上の動作保証があれば加入可能です。

いま加入している保証から別の保険に乗り換えることはできますか?

はい、可能です。ただし、各保険の加入条件を満たす必要があります。例えば、AppleCare+の保証期間が切れた後でも、モバイル保険やニッセイプラスの加入条件を満たしていれば新規で加入することができます。

乗り換えの際は、保証が適用されない期間(空白期間)が生まれないようにタイミングを調整することが重要です。

修理に出している間、代わりのスマホは借りられますか?

AppleCare+には「エクスプレス交換サービス」があり、代替機を先に送ってもらえます。モバイル保険やニッセイプラスには、代替機貸し出しサービスは基本的に付帯していません。

修理期間中の代替機が必要な場合は、修理を依頼する店舗が独自に提供しているサービスを利用する必要があります。

海外旅行中にスマホを壊してしまいました。補償の対象になりますか?

多くの保険で対象になりますが、条件があります。AppleCare+はグローバル保証なので、海外のApple Store等で修理サービスを受けられます。

モバイル保険やニッセイプラスは、海外での事故であっても、日本国内で修理した場合に補償対象となります。つまり、海外で修理した費用は対象外になるため、帰国後に修理する必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Apple製品を安心して長く使うために、保証サービスへの加入は非常に重要な選択です。それぞれのサービスには明確な特徴があり、誰にとっても「これが絶対に正解」というものはありません。

・最高の安心感と正規サポートを求めるなら「AppleCare+」
・複数台のデバイスを賢く守るコストパフォーマンスなら「モバイル保険」
・最低限の備えを手軽な価格で実現するなら「ニッセイプラス」

この記事を参考に保険サービスの見直しと新規加入を検討してみてはいかがでしょうか?

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