【確認必須】Androidが壊れる前兆は?故障する前にすることを解説

スマホ保険ラボの編集長D部長です。

毎日、肌身離さず使っているスマートフォン。
それが、ある日突然うんともすんとも言わなくなったら…あなたはどうしますか?

「いやいや、自分のスマホはまだ大丈夫」と思っているかもしれません。
ただ、スマホの故障等は本当に突然やってきます。

そして実は、スマートフォンは完全に壊れてしまう前に、何らかのSOSサイン、つまり「前兆」を発しているケースがほとんどです。

「最近、充電の減りが異常に早いな…」
「なんだかアプリがよく落ちる…」


そんな些細な不調を、「まあ、こんなものか」と見過ごしてはいませんか。

この記事では、長年スマホ修理業界にいた編集長D部長が、Androidスマホが壊れる具体的な前兆を「バッテリー編」「動作・システム編」「ディスプレイ・スピーカー編」に分けて徹底的に解説します。。

目次

Androidスマホが壊れる前兆【バッテリー編】

スマートフォンの心臓部とも言えるバッテリー。
ここから発せられるサインは、故障の前兆として最も分かりやすいです。

充電の減りが異常に早い

「朝、100%だったのに、お昼にはもう30%…」。以前は1日持っていたはずの充電が、半日も持たなくなったと感じる場合、それはバッテリーが著しく劣化しているサインです。

スマホに使われているリチウムイオン電池は、充放電を繰り返すことで徐々に蓄電容量が減少していきます。一般的に500回程度の充電サイクルが寿命の目安とされており、使い方にもよりますが約2〜3年で劣化を体感するユーザーが多いのが実情です。

OSのアップデートや新しいアプリが原因で一時的に消費電力が増えることもありますが、特別な使い方をしていないにも関わらず、消費ペースが明らかに早くなった場合は、バッテリーの寿命が近づいていると判断すべきです.

バッテリーが膨張している

スマホの背面が少し盛り上がっていたり、ディスプレイが浮き上がってきたりした場合、これは非常に危険な状態です。内部でバッテリーが劣化によってガスを発生させ、膨張している可能性が高いです。

膨張したバッテリーは、ディスプレイや内部の基板を圧迫し、さらなる故障を引き起こす原因となります。
最悪の場合、発火や破裂といった重大な事故につながるリスクもゼロではありません。

少しでも本体の変形に気づいたら、すぐに使用を中止し、専門の修理業者に相談することを強く推奨します。

100%まで充電できない、または急に電源が落ちる

充電ケーブルを挿してもなかなか100%にならなかったり、逆にまだ残量が30%や40%残っている表示なのに、突然シャットダウンしてしまったりする現象。これも典型的なバッテリー劣化の症状です。

バッテリー内部の制御システムが正常に機能しなくなり、実際の蓄電量とOSが認識している残量にズレが生じている状態です。
この状態を放置すると、重要な作業中に突然電源が落ちてデータが保存できなかったり、緊急時に連絡が取れなくなったりする可能性があります。

Androidスマホが壊れる前兆【動作・システム編】

次に、スマホのシステム部分に現れる不調のサインです。これらは基板のダメージやソフトウェアの問題が関係していることが多く、放置すると故障につながる恐れもあります。

アプリが頻繁にフリーズ・強制終了する

特定のアプリだけでなく、様々なアプリが理由なく固まったり、強制的に終了してホーム画面に戻ってしまったりする現象が頻発する場合、注意が必要です。

メモリ(RAM)の不足やストレージの空き容量不足が原因であることも考えられますが、OSのシステムファイルが破損していたり、CPUなどの重要部品を搭載している「基板(マザーボード)」が劣化・損傷していたりする可能性も考えられます。再起動やキャッシュクリアで改善しない場合は、ハードウェアの問題を疑うべきです。

本体が異常に熱くなる

ゲームや動画撮影など、負荷のかかる作業中に本体が熱を持つのは自然な現象です。

しかし、何も操作していない待機中や、簡単なネットサーフィン程度で本体がカイロのように熱くなるのは異常です。

これは、内部のCPUが何らかの原因で暴走していたり、基板上の回路がショートしかけていたりと、内部でトラブルが発生している可能性があります。また、先ほど紹介したバッテリー劣化でもどうようの症状になる可能性があります。

過度な発熱はバッテリーの劣化をさらに加速させるだけでなく、CPUの性能を低下させ、最終的には基板の故障につながります。

勝手に再起動を繰り返す(再起動ループ)

スマホが起動しようとしては失敗し、メーカーロゴが表示された画面で何度も再起動を繰り返す「再起動ループ」
これはソフトウェアの深刻なエラーか、ハードウェアの致命的な故障が原因で発生します。

この状態に陥ると、ユーザー自身での復旧は極めて困難です。データのバックアップを取ることもできず、修理に出しても初期化せざるを得ないケースがほとんど。
まさに、スマホが完全に「文鎮化」する一歩手前の危険な状態と言えます。

ゴーストタッチが発生する

触ってもいないのに画面が勝手に反応したり、アプリが起動したりする「ゴーストタッチ」
これはディスプレイパネルの故障や、内部コネクタの接触不良、あるいは本体の歪みによるパネルへの圧迫などが原因で起こります。

意図しない操作で電話をかけてしまったり、SNSに誤投稿してしまったりと、実生活に支障をきたすだけでなく、パスコードを何度も誤入力してしまい、端末がロックされるといった二次被害にもつながる厄介な症状です。

Androidスマホが壊れる前兆【ディスプレイ・スピーカー編】

視覚や聴覚に直接関わる部分の不調は、日々の使い勝手に大きく影響します。
最初は小さな違和感でも、徐々に悪化していくケースが少なくありません。

画面に線が入る・表示がおかしい

ディスプレイにカラフルな縦線や横線が入ったり、画面の一部が黒く滲んだり、表示がチカチカしたりする症状は、ディスプレイパネル自体の故障、もしくは基板との接続部分に問題があることを示しています。

落下などの物理的な衝撃がなくても、長年の使用による経年劣化で発生することもあります。
最初は細い線一本でも、時間が経つにつれて線の数が増えたり、表示領域が広がったりして、最終的には何も見えなくなる可能性が高いです.

タッチパネルが反応しない・反応が鈍い

画面の特定の部分だけタッチしても反応しない、あるいは強く押し込まないと反応が鈍いといった症状も、ディスプレイの故障が原因です。

ゴーストタッチと同様に、ディスプレイと本体基板をつなぐケーブルの接触不良や、パネル自体の劣化が考えられます。画面が割れていなくても起こりうる症状であり、操作に大きなストレスを感じるようになります。

スピーカーから音が出ない・音がおかしい

通話相手の声が聞こえない、動画や音楽を再生しても音が出ない、あるいは音が割れて聞こえるといった場合、スピーカー部品の故障が考えられます。

ホコリやゴミが詰まっているだけの軽微なケースもありますが、掃除をしても改善しない場合は部品の交換が必要です。イヤホンを挿せば聞こえる場合はスピーカーの故障、イヤホンでも聞こえない場合はオーディオ回路など、より根幹的な問題の可能性があります。

上記の前兆が発生した際は

なぜ故障の前兆を見逃してはいけないのか?

これらの前兆は、単なる「使いにくさ」では済みません。放置することで、取り返しのつかない事態を引き起こすリスクをはらんでいます。

データが消えるのリスク: 突然電源が入らなくなれば、バックアップを取っていなかった写真、連絡先、アプリのデータなどは全て失われます。思い出も、仕事の重要な情報も、一瞬で消え去る可能性があります。

修理費用が高額になる可能性: バッテリーの膨張を放置した結果、ディスプレイまで破損してしまえば、修理費用はバッテリー交換だけの場合の数倍に膨れ上がります。小さな不調のうちに対処すれば安く済んだはずが、結果的に高額な出費につながります。

突然使えなくなる生活への影響: 今やスマホは連絡手段だけでなく、決済、情報収集、仕事のツールと、生活に不可欠なインフラです。それが突然使えなくなることで、日常生活にどれほどの混乱が生じるかは想像に難くありません。

Androidが故障する前に必ずやっておくべきこと

日頃から以下の対策を講じておくことが、万が一の被害を最小限に食い止める上で極めて重要です。

データのバックアップ

これは最も重要です。スマホが壊れても、データさえ無事なら被害の大部分はカバーできます。

  • Googleアカウントでの自動同期: 写真(Googleフォト)、連絡先(Googleコンタクト)、カレンダーなどをGoogleアカウントで自動的に同期する設定を必ずONにしておきましょう。これが最も簡単で確実な方法です。
  • ファイルやアプリデータのバックアップ: 「Google One」のバックアップ機能を使えば、デバイスの設定やアプリのデータもクラウドに保存できます。設定アプリから「Google」→「バックアップ」と進み、有効になっているか確認してください。
  • microSDカードの活用: microSDカードが使える機種であれば、写真や動画などのメディアファイルを定期的にカードへ移動・コピーしておくのも有効な手段です。

重要なアカウント情報の確認

各種WebサービスやSNS、ゲームなどのログインIDとパスワードを、スマホ以外の場所(PCやノートなど)にも控えておきましょう。
Google Chromeを使用されている方はChromeにパスワードが保存でき、アカウントで同期ができるのでオススメです。

二段階認証アプリ(Google Authenticatorなど)を使っている場合は、機種変更時の引き継ぎ方法を事前に確認しておくことが必須です。

修理業者の情報を調べておく

正規のメーカー修理だけでなく、街中には「第三者修理店」と呼ばれる民間の修理業者も多数存在します。

料金や修理時間などを事前に比較検討し、いざという時にどこに持ち込むかの目星をつけておくだけでも、慌てずに行動できます。

故障の前兆が出たら手遅れ?スマホ保険の重要性

「じゃあ、前兆が出始めたら保険に入ればいいや」と考えるかもしれませんが、残念ながら、それは通用しません。

症状発生後の保険加入は難しいのが現実

ほとんどの保険商品は、加入時に端末が正常に作動していることが前提条件です。

すでに不具合が発生している端末を、後から保険に加入させることは原則としてできません。
これは、火事が起きてから火災保険に入ろうとするのと同じで、モラルリスクを防ぐ観点からのルールです。前兆に気づいた時点では、すでに「手遅れ」である可能性が高いのです。

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壊れる前の「お守り」として保険を検討する

だからこそ、スマートフォン保険は「壊れてから」ではなく「壊れる前」に、万が一の事態に備える「お守り」として加入しておく必要があります。

正常に動いている今のうちに加入しておくことで、いざ前兆が現れたり、突然の事故で故障したりした際に、少ない自己負担で修理や交換といった選択肢を取ることができます。

近年のスマホ修理費用は、画面修理で3万円〜5万円、基板修理に至っては7万円以上かかることも珍しくありません。月々数百円〜千円程度の保険料で、この高額なリスクに備えられるのであれば、それは非常に合理的な投資です。

主要スマホ保険・補償サービス3社を徹底比較

では、具体的にどのような保険があるのでしょうか。

ここでは代表的な3つのサービス、「モバイル保険」「Google Preferred Care」「ドコモ ケータイ補償サービス」を比較し、それぞれの特徴を解説します。

モバイル保険の特徴とメリット・デメリット

さくら少額短期保険が提供する、いわゆる「独立系」のスマホ保険です。キャリアやメーカーに縛られず、様々なデバイスを補償対象にできるのが最大の特徴です。

  • メリット:
    • 月額700円で3台まで登録可能: スマホの他にタブレット、スマートウォッチ、ノートPC、ゲーム機なども対象にでき、コストパフォーマンスが非常に高いです。
    • 年間最大10万円まで補償: 修理費用保険金として主端末に最大10万円、副端末に合計で最大3万円まで補償されます。
    • 自己負担金(免責金額)が0円: 修理にかかった費用が保険金額の範囲内であれば、全額補償されます。
    • 機種変更しても継続可能: 新しいスマホに買い替えても、登録情報を変更するだけで補償を継続できます。
    • 中古品でも加入可能: 3ヵ月以上の動作保証が付帯された端末であれば、中古品でも加入可能です。
  • デメリット:
    • 新品購入から1年未満のみ加入可能: 加入できるタイミングに制限があります。
    • 紛失は補償対象外: 破損や水没などの「修理可能な故障」が対象です。盗難は対象となります。
    • 代替機の貸し出しサービスはない: 修理期間中は自分で代替機を用意する必要があります。

また、保険は基本的に一旦自腹で払い、あとで保険請求でお金が戻って来る仕組みですが、場合によっては10万円近くの修理費用が発生するので、その場合はキャッシュレスリペアを利用されることを推奨します。

モバイル保険のキャッシュレスリペアは、全国約100店舗のiCracked Storeで利用でき、GoogleやSHARPなど複数のメーカーの正規修理店であるので、安心です。郵送修理も利用可能です。

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を加入させており、

やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。ゲーム機を持っている場合、ゲーム機(NintendoSwitchやPS5など)を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。

Google Preferred Careの特徴とメリット・デメリット

GoogleストアでPixelシリーズを購入する際に加入できる、メーカー公式の補償サービスです。

  • メリット:
    • メーカー公式の安心感: 修理には純正部品が使用され、クオリティが保証されます。
    • 迅速な交換サービス: 故障内容によっては、修理ではなく整備済みの交換機をすぐに送ってくれるサービスがあります。
    • 盗難も補償対象(日本版): 破損・故障に加えて、盗難も補償の対象となるプランがあります。
  • デメリット:
    • 対象はGoogle Pixelシリーズのみ: 他メーカーのAndroidスマホでは利用できません。
    • 購入時または購入後15日以内の加入が必要: 加入タイミングが非常にシビアです。
    • 修理・交換時に自己負担金が発生する: 故障内容に応じて、定められた自己負担金が必要です。(例:画面の損傷で3,750円〜)
    • 補償回数に制限がある: 1年間に2回までといった制限が設けられています。
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ドコモ ケータイ補償サービスの特徴とメリット・デメリット

NTTドコモが提供する、キャリア公式の補償サービスです。auやソフトバンクも同様のサービスを提供しています。

  • メリット:
    • 盗難・紛失もカバー: 故障だけでなく、紛失や盗難といったトラブルにも対応しています。
    • 迅速な交換電話機の提供: 申し込みから1〜2日で、リフレッシュ品(新品同様の製品)を届けてくれるサービスが強力です。
    • 全国のドコモショップでサポートが受けられる: 対面での相談や手続きが可能なため、安心感があります。
  • デメリット:
    • 月額料金が比較的高額: 機種によりますが、月額550円〜1,100円と、他のサービスに比べて高めの設定です。
    • 交換時に自己負担金が必要: 交換電話機を利用する際には、8,250円〜12,100円の負担金がかかります。
    • ドコモで購入した端末が対象: 基本的に、ドコモで端末を購入した際にしか加入できません。

【比較表】あなたに合うスマホ保険はどれ?

項目モバイル保険Google Preferred Careケータイ補償サービス(ドコモ)
月額料金700円(非課税)機種により異なる<br>(例: Pixel 8a 月額550円)363円〜1,100円(税込)
対象端末Wi-Fi・Bluetoothに接続可能な機器全般Google Pixelシリーズドコモで購入した端末
登録台数最大3台まで1台1台
年間補償上限最大10万円機種購入代金まで
補償回数上限額に達するまで無制限1年間に2回まで1年間に2回まで
自己負担金0円あり(3,750円〜)あり(3,300円〜12,100円)
盗難・紛失対象外対象(プランによる)対象
加入条件新品購入から1年未満など端末購入時または購入後15日以内端末購入時または購入後14日以内
代替機サービスなしあり(交換サービス)あり(交換電話機)
おすすめな人・複数デバイスを持つ人
・コスパを重視する人
・自己負担なしで修理したい人
・Pixelユーザー
・メーカー公式の安心感が欲しい人
・盗難にも備えたい人
・紛失や盗難が心配な人
・すぐに代替機が欲しい人
・対面サポートを重視する人

よくある質問:FAQ

スマホが壊れる危険なサインは?

「バッテリーの異常」が最もわかりやすいサインです。具体的には、充電の減りが極端に早くなったり、本体が熱を持ったり、背面が少し膨らんできたりしたら注意が必要です。

スマホの調子が悪くなってから保険に入れますか?

いいえ、原則として加入できません。ほとんどの保険は、スマートフォンが正常に動いていることが加入条件です。壊れる前の「お守り」として検討しましょう。

スマホが壊れる前に、絶対にやっておくべきことは何ですか?

「データのバックアップ」です。Googleアカウントの設定を見直し、写真や連絡先が自動でバックアップ(同期)される状態になっているか、必ず確認してください。

いろいろあるけど、スマホ保険はどう選べばいい?

ご自身の使い方で選びましょう。スマホ以外にPCやゲーム機も守りたいなら「モバイル保険」、紛失や盗難も心配ならドコモなどの「キャリア補償」が主な選択肢になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

スマートフォンの故障は、多くの場合、突然やってくるように見えて、実は小さなSOSサインを出し続けています。
そのサインにいち早く気づき、意味を理解することが、最悪の事態を回避するための第一歩です。

今回紹介した前兆をいち早く見つけて、完全に故障する前に修理をするようにしましょう。

そして、修理費用をなるべく安くまたは無くすために、スマホ保険への加入をオススメします!

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