【水没の対処法】iPhoneが水没したときにやるべきこと・絶対NGな行動と保証の選び方

スマホ保険ラボの編集長D部長です。

「あっ!」と思った瞬間、もう手遅れ。iPhoneが手から滑り落ち、トイレや洗面台にドボン。最近のiPhoneは耐水性能が上がっているはずなのに、なぜか電源が入らない…。そんな経験をした方は少なくないはずです。

大切な写真や連絡先、仕事のデータが一瞬にして失われるかもしれない恐怖。
そして「耐水のはずなのになんで?」「修理代はいくら?」「保証は使えるの?」という疑問が頭をよぎります。

この記事では、「iPhoneが水没したときの正しい対処法」と、「知っておくべき保証・保険の選び方」を、修理店勤務経験のある私が実体験をもとに解説します。
「耐水性能=完全防水」ではない理由から、絶対NGな行動、修理の選択肢、おすすめの保証まで順番に説明しますので、今まさに水没させてしまった方もぜひ参考にしてください。

目次

なぜ「耐水性能」があるiPhoneでも水没・故障するのか

2026年現在の最新モデルを含め、iPhone 12以降のシリーズはすべてIEC規格60529に基づくIP68等級の耐水性能を備えています。iPhone 16・17シリーズは「最大水深6メートルで最長30分間」という高い基準をクリアしています。

ただし、これは「完全防水」ではありません。管理された実験室での真水・静水テストの結果であり、実際の使用環境での完全な保護を保証するものではないのです。

では、なぜ耐水性能があるのに水没・故障するのでしょうか。主な理由は次の5つです。

  1. 「防水」と「耐水」は別物:iPhoneの性能はあくまで「耐水」。真水・静水での規格テストに基づくもので、流水・高水圧・海水・温泉水・石鹸水・ジュースなどは想定外です。お風呂・プール・海での使用はリスクが高まります。
  2. 経年劣化による耐水性能の低下:内部への水の浸入を防いでいるのは、合わせ目やスピーカー・SIMトレイ周辺のゴム製パッキンやシール材です。これらは時間とともに劣化し、弾力を失います。Appleも公式に「耐水性能は永続的に維持されるものではない」と明記しています。数年使ったiPhoneは新品時の耐水性能を保っていない可能性が高いです。
  3. 本体の変形・損傷:過去に落下・衝突などでわずかに歪みや隙間が生じていると、そこから水が侵入します。目に見えない微細なダメージが原因になることも多いです。
  4. SIMトレイやボタン周りの緩み:SIMカードの抜き差しを繰り返したり、長期使用によってSIMトレイ部分の密閉性が低下することがあります。
  5. 想定を超える水圧・水没時間:洗濯機の中に入れてしまった、深い水底に落としたなど、規格を超える状況では浸水は避けられません。

「耐水だから大丈夫」という過信が一番危険です。特に購入から2〜3年が経過したiPhoneは、耐水性能が新品時より低下していると考えておきましょう。

スマ子

iPhone 16を持っているんですが、お風呂で動画を見ても大丈夫ですか?

編集長

正直、おすすめしません。IP68等級でも、お湯・石鹸・シャンプーなどは想定外の液体です。

また、使用期間が長いほどシール材が劣化しているので、リスクはどんどん高まります。「今まで大丈夫だったから」が一番怖いパターンです。

iPhoneが水没したときの正しい対処法—絶対NGな行動と応急処置

耐水性能の有無にかかわらず、iPhoneが水に濡れたり水没した疑いがある場合は、慎重な対応が必要です。まずはやってはいけない行動から確認しましょう。

水没後にやってはいけないNG行動 5つ

以下の5つは、良かれと思ってやりがちですが、iPhoneをさらに壊してしまう危険な行動です。

電源を入れる・充電する:内部に水分が残った状態で通電すると基板がショートし、致命的なダメージを与えます。「少し濡れただけ」でも禁物です。

iPhoneを振る:水分を外に出そうとして振ると、内部の広い範囲に水分が広がります。

ドライヤーで乾かす:熱風は内部パーツやシール材を傷めます。温風で結露が発生し、状況が悪化することも。冷風でも、風圧で水分を内部に押し込む恐れがあります。

SIMカードトレイを不用意に開閉する:水没直後に開けると、そこから内部へ水が入る経路が増えます。

米びつに入れる:昔ながらの方法ですが、米の粉塵がiPhone内部に入り込んで故障の原因になることがあります。乾燥効果も限定的です。

水没直後にやるべき正しい応急処置

水没後は以下の手順で素早く対処しましょう。水没時間が短いほど、復旧できる可能性は高まります。

  1. すぐに拾い上げ、電源を切る:まずiPhoneを水から引き上げます。電源が入っている場合はすぐにオフに。すでに電源が落ちている場合は、絶対に入れ直さないでください。
  2. カバー・アクセサリーをすべて外す:ケースやイヤホンなどは取り外し、水分が残りやすい箇所をなくします。
  3. 表面の水分を徹底的に拭き取る:乾いたタオルやマイクロファイバークロスで、本体表面・スピーカー穴・マイク穴・USB-Cコネクタ部分を念入りに優しく拭きます。コネクタ部分はティッシュをこよりにして差し込むと水分を吸い取りやすいです。
  4. SIMカードを取り出す:表面の水分を拭き取ってからSIMトレイを開け、SIMカードを取り出します。トレイの隙間から水分が排出される効果も期待できます。SIMカード自体は乾いた布で優しく拭いて保管しましょう。
  5. 風通しの良い場所で自然乾燥させる:直射日光は避け、常温の風通しが良い場所に置いておきます。最低でも数時間、できれば一晩置いてから修理店へ持ち込みましょう。

応急処置はあくまでダメージを最小限にするためのものです。一時的に電源が入っても、後から腐食が進んで不具合が出ることは珍しくありません。応急処置の後は、できるだけ早く修理店へ持ち込んでください。

水没マークで確認—iPhoneが本当に水没しているか調べる方法

iPhoneには、内部への液体浸入を検知する「液体浸入インジケーター(LCI)」が搭載されています。これが反応すると、AppleのサポートでiPhoneを確認した際に「水没の形跡あり」と判断されます。

ユーザー自身が確認できる方法として、iPhoneのSIMトレイスロット内を光にかざして見ると、白またはシルバーのドットが赤く変色していれば水没マークが反応しています。ただし、この確認のためにSIMトレイを開けるタイミングは、表面の水分を拭き取った後にしてください。

スマ子

水没マークが反応していたら、もうAppleの保証は使えないんですか?

編集長

水没による損傷はAppleの通常保証(1年間のハードウェア保証)の対象外です。AppleCare+に加入していれば「過失・事故による損傷」として有償サービスが受けられますが、未加入の場合は全額自己負担になります。だからこそ保証への事前加入が大切なんです。

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水没したiPhoneの修理方法と費用—Apple正規店 vs 非正規修理店

応急処置の後は、専門業者に診てもらうことが最も安全です。水没したiPhoneの修理には、大きく分けて「Apple Store・正規サービスプロバイダ」と「非正規の修理専門店」の2つの選択肢があります。

Apple Store・正規サービスプロバイダでの修理

メリット
・純正部品を使用した信頼性の高い修理が受けられる
・修理後の保証がある
・AppleCare+に加入していれば水没修理のサービス料が12,900円(2026年1月時点)

デメリット
・修理ではなく「本体交換」になるケースがほとんどで、データはすべて初期化される
・AppleCare+未加入の場合、iPhone 17シリーズは本体交換で98,200円〜と非常に高額
・修理(交換)に時間がかかる場合がある

水没してしまったiPhoneは、耐水性能の有無にかかわらず、Apple Storeでは「修理」ではなく「本体交換」扱いになることがほとんどです。内部データの取り出しは行ってもらえません。データ復旧を最優先にする場合は、次の非正規修理店を検討する必要があります。

非正規の修理専門店での修理

メリット
データ復旧を試みてもらえる可能性がある(基板洗浄やパーツ交換によって電源が入らない状態から復旧させ、データを取り出せることがある)
・修理費用が比較的安価
・即日修理対応の店舗が多い
・部分的な修理(画面のみ、バッテリーのみ)にも対応してくれる

デメリット
・純正部品でないパーツが使われる場合がほとんど
・修理後にAppleの正規保証が受けられなくなる可能性がある
・技術力にばらつきがある(優良店を見極める必要がある)
・復旧しても一時的で、後から別の不具合が発生するリスクがある(内部に水分が残ると腐食が進行するため)

私自身、以前スマホ修理店で働いており、何百台もの水没修理を担当してきました。

正直なところ、電源が入るようになっても後から再発するケースは少なくありません。水没修理後は「データ取り出し」を目的と割り切り、電源が入ったらすぐに新しい機種へデータ移行することを強くおすすめします。

まとめると、水没後の行動は「データを守りたいなら非正規修理店へ → データ取り出し成功後に新機種へ移行」「確実に使えるiPhoneが欲しいならApple Storeで本体交換」の二択が現実的です。

水没後の保証はどうなる?AppleCare+と各スマホ保険の違い

水没してしまった後から保険に加入することはできません。保険はあくまで「これから起きるかもしれない万が一」に備えるものです。

今まさに水没した方は上の対処法を試していただき、次の機種・または修理後の端末で保険加入を検討してください。ここでは代表的な「AppleCare+」「モバイル保険」「スマホケ」の3つを比較します。

スマホ保険比較表:モバイル保険 vs AppleCare+ vs スマホケ

特徴モバイル保険 (さくら少額短期保険)AppleCare+ for iPhoneスマホケ (ワランティ少額短期保険)
月額料金(税込)700円機種により異なる(例:iPhone 16eで1,140円/月など)※一括払いもありプランにより異なる(ライトプラン300円〜、スタンダードプラン500円〜、プレミアムプラン800円〜)
年間支払上限額主端末:10万円まで
副端末:合計3万円まで(最大2台)
サービス内容によるプランにより異なる(ライトプラン3万円〜、プレミアムプラン10万円)
対象端末数最大3台まで(スマホ・タブレット・PC・ゲーム機・ワイヤレスイヤホン等)1台(紐づけられたiPhoneのみ)1台(登録したスマートフォンのみ)
補償範囲破損・水濡れ・故障・盗難画面または背面ガラスの損傷、その他の過失や事故による損傷、バッテリー交換画面割れ・破損・水濡れ・故障(プランにより盗難・紛失もカバー)
自己負担金0円(修理費用が補償上限額を超えた場合は自己負担)画面または背面ガラスの損傷:3,700円
その他の過失や事故による損傷:12,900円
バッテリー交換:0円(蓄電容量80%未満時)
プランや事故内容により異なる(0円〜、修理金額の20%など)
加入条件Wi-FiまたはBluetoothに接続できる通信機器全般。購入から5年未満の端末。中古端末もOK。iPhone新規購入時または購入後30日以内キャリア契約中またはSIMフリーのスマートフォン。中古OKのプランも。
修理場所街の修理店、メーカー修理など自由(正規・非正規問わず)Apple Store・正規サービスプロバイダ原則、提携修理店または郵送修理
その他特徴キャッシュレスリペア対応(提携店)。家族の端末も登録可能。機種変更しても継続可能。エクスプレス交換サービス、テクニカルサポート優先アクセス。お見舞金制度があるプランも。

※上記は2026年現在の情報に基づいています。料金・内容は変更になる場合があるため、最新情報は各公式サイトをご確認ください。

各保険の特徴まとめ

  • AppleCare+:Appleの公式保証という安心感が最大のメリット。水没などの過失・事故による損傷も補償対象で、修理サービス料は12,900円(未加入時はiPhone 17で98,200円〜)。ただし対象は1台のみで、購入後30日以内という加入期限があります。
  • スマホケ:複数のプランがあり、予算に合わせて選べるのが特徴。月額300円〜と比較的安価なプランから用意されており、1台をピンポイントで守りたい場合に使いやすいです。
  • モバイル保険:月額700円で最大3台のデバイスをまとめて保護できるのが最大の強み。iPhoneだけでなくiPad・Apple Watch・AirPods・MacBook・ゲーム機も対象にでき、複数のガジェットをお持ちの方にとってはコストパフォーマンスが際立ちます。
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モバイル保険をおすすめする理由

編集長

私自身、かれこれ5年以上モバイル保険に加入しています。

iPhone・MacBook・Apple Watchの3台を登録しており、「複数台を月700円でカバーできる」という点が最大の決め手でした。ゲーム機も登録対象になっていて、幅広く補償してもらえるのが頼もしいです。

たとえば、iPhoneの他にiPadやAirPodsも持っているとしましょう。
AppleCare+の場合は機器ごとに個別加入が必要でトータル費用はかなりの金額になりますが、モバイル保険なら月700円でまとめて3台を保護できます。

モバイル保険の主なメリット:
①月700円で最大3台まで補償(家族の端末も登録可)
②自己負担金0円(年間上限10万円以内)
③スマホ・PC・ゲーム機など幅広い機器が対象
④購入から5年未満なら中古端末もOK・機種変更後も継続可能
⑤正規店・非正規店どちらでの修理も補償対象(書類提出が必要)

モバイル保険を利用する際の注意点

非正規修理店で修理する場合、修理店が発行した「領収書」と「修理報告書」の両方を提出する必要があります。修理報告書には端末情報・修理内容・修理後の端末の状態(全機能が正常に動作するかのチェック結果)が記載されていることを確認してください。
また、申告した不具合以外も含め、端末のすべての機能が正常に動作する状態に修理されていることが条件です。

実際には、正規修理店またはキャッシュレスリペア対応の「iCracked Store」での修理が最もスムーズです。

モバイル保険の注意点
・年間支払限度額は合計10万円(主端末)。高額修理が複数回重なると上限を超える場合あり
・盗難時の補償は主端末最大25,000円(通常故障の約1/4)、紛失は対象外
・盗難時は警察への届出が必要

水没したときのFAQ

最新のiPhoneは耐水性能があるのに、なぜ水没で故障することがあるのですか?

iPhoneの「耐水性能」は「完全防水」を意味しません。
真水・静水での管理されたテスト結果に基づくもので、お風呂のような高温多湿な環境・海水・石鹸水などの液体、経年劣化によるシール材の性能低下、本体の変形や傷、想定を超える水圧や長時間の水没など、さまざまな要因で内部に水が侵入し故障に至ることがあります。Appleも公式に「耐水性能は永続的に維持されるものではない」と明記しています。

iPhoneを水没させてしまった時、絶対にやってはいけないことは何ですか?

以下の5つの行動は、iPhoneの状態をさらに悪化させる可能性があるため絶対に避けてください。

  1. 電源を入れる・充電する:内部ショートの危険性があります。
  2. iPhoneを振る:内部に水分を広げてしまいます。
  3. ドライヤーで乾かす:熱による部品の損傷や結露発生の恐れがあります。
  4. SIMカードトレイを不用意に開閉する:水分の侵入経路を増やす可能性があります。
  5. 米びつに入れる:粉塵による故障や効果が限定的であるため推奨されません。
水没したiPhoneの修理はどこでできますか?データは取り戻せますか?

修理の主な選択肢は「Apple Store(正規サービスプロバイダ)」と「非正規の修理専門店」の2つです。

Apple Storeでは多くの場合「本体交換」となりデータは初期化されます。AppleCare+に加入していれば12,900円のサービス料で交換可能ですが、未加入の場合はiPhone 17で98,200円〜と非常に高額です。
非正規修理店では基板洗浄などでデータ復旧を試みてもらえる可能性がありますが、必ず成功するわけではありません。データを最優先する場合は非正規修理専門店への相談を検討しましょう。

iPhoneが水没した後からでも入れる保険はありますか?また、おすすめの保証は?

残念ながら、水没してしまった後から加入できるスマホ保険はありません。保険は将来のリスクに備えるものです。今後の備えとしては「AppleCare+」「スマホケ」「モバイル保険」がありますが、特に複数のデバイスをお持ちの方には、月額700円で最大3台・自己負担0円(年間上限あり)の「モバイル保険」がコストパフォーマンスと補償範囲の広さの点でおすすめです。

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まとめ:iPhoneの耐水性能を過信せず、事前の備えを

iPhoneの水没は、最新機種であっても誰にでも起こりうるアクシデントです。「耐水のはずなのに…」という悔しさはよくわかりますが、まず落ち着いて正しい初期対応をすることが何より大切です。

水没したときの行動まとめ:
①電源を切り、振らない・充電しない・ドライヤーは使わない
②アクセサリーを外し、表面の水分を丁寧に拭き取る
③SIMカードを取り出し、自然乾燥させてから修理店へ
④データ優先なら非正規修理店、確実な本体交換ならApple Storeへ
⑤今後のために、回復した端末にスマホ保険への加入を検討する

複数のデバイスをお持ちで、コスパよく幅広く守りたい方には「モバイル保険」がおすすめです。iPhoneの耐水性能は確かに心強い機能ですが、それが絶対的な保証ではないことを理解して、万が一に備えておくことが安心してiPhoneを使い続ける秘訣です。

水没した際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!

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