【保証】iPhoneが壊れた場合、修理を保険で安く修理する方法

スマホ保険ラボの編集長D部長です。

毎日肌身離さず使っているiPhone。生活に欠かせないパートナーですよね。でも、うっかり手から滑らせてしまったこと、一度くらいあるんじゃないでしょうか。コンクリートに落ちた時の「バキッ」という音、恐る恐る拾い上げた画面に広がる蜘蛛の巣状のヒビ…。あの瞬間、頭をよぎるのは「修理代、いくらかかるんだろう」という現実的な不安です。

iPhoneの修理費用って、ほんとに高いんですよ。最新モデルの画面修理で数万円、基板がダメになったら10万円超えなんてザラです。僕も長年スマホ修理業界にいて、修理に仕方なく数万円の出費をしている方を多く見てきました。
この予期せぬ出費は、家計にとってかなりの痛手になります。だからこそ、万が一に備える「保険」が大事になってくるわけです。

この記事では、iPhoneの修理費用を賢く抑えるための保証サービスについて、専門家の目線からわかりやすく解説していきます。

Apple公式の「AppleCare+」、各携帯キャリアが出している補償サービス、そしてコスパに優れた「モバイル保険」。それぞれの特徴、料金、メリット・デメリットを徹底比較していきます。

目次

iPhoneの修理、思ったより高額?まずは現状を把握

保険の必要性を考える前に、まずは保証なしでiPhoneを修理したら、どれくらいの費用がかかるのか見ていきましょう。

Appleの公式サイトに載っている、2025年10月時点でのiPhone15 Proの修理料金(保証対象外)は以下の通りです。

・画面の修理: 56,800円
・バッテリーの交換: 15,800円
・背面ガラスの損傷: 28,800円
・その他の損傷(本体交換): 114,800円

見ての通り、めちゃくちゃ高いです。

特に、画面や背面だけじゃなく、カメラや内部パーツまでダメになって「その他の損傷」扱いになったら、新品がもう一台買えちゃうくらいの金額です。こんな高額な修理費用を前に、多くの人が「修理を諦めて機種変更する」という選択を迫られますが、それもまた大きな出費。

こういう事態を避けるために、私たちは何らかの「備え」をしておく必要があるんです。その最も有効な手段が、これから解説する各種保証サービスになります。

iPhoneの修理費用を抑える3つの選択肢

iPhoneの故障に備えるための保証サービスは、大きく分けて3つの選択肢があります。

・AppleCare+ for iPhone: Apple自身が提供する公式の保証プラン
・キャリアの補償サービス: ドコモ、au、ソフトバンクなどが提供する保証プラン
・モバイル保険: 民間の保険会社が提供する、スマートフォン向けの保険

これらは、それぞれ月額料金、補償内容、利用方法が大きく違います。一つずつ詳しく見ていきましょう。

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Apple公式の安心感「AppleCare+ for iPhone」を深掘り

まず最初に紹介するのは、製造元であるAppleが直接提供する「AppleCare+」です。iPhoneユーザーなら、一度は耳にしたことがありますよね。

AppleCare+のサービス内容と料金

AppleCare+は、通常の製品保証(1年間)とテクニカルサポート(90日間)を、iPhoneの購入日から延長するサービスです(月払いプランなら解約しない限り自動更新)。さらに、過失や事故による損傷(画面割れや水没など)に対する修理を、特別なサービス料金で受けることができます。

具体的な修理時の自己負担額はこちら:

画面または背面ガラスの損傷: 3,700円
その他の過失や事故による損傷: 12,900円

料金はiPhoneのモデルによって変わり、月払いまたは2年間分の一括払いが選べます。例えば、iPhone15 Proだと月額1,580円です。

また、追加料金で「盗難・紛失プラン」に加入することも可能です。このプランでは、iPhoneを盗まれたり紛失したりした場合に、12,900円の自己負担で新品同様の製品に交換してもらえます。

AppleCare+のメリット・デメリット

メリット:

・正規修理の安心感: Apple Storeや正規サービスプロバイダで、純正部品を使った質の高い修理を受けられます。修理後もAppleの保証が継続されるため、最も安心感が高い選択肢です
・手続きがスムーズ: Appleのサポートに直接連絡して、配送修理や持ち込み修理をスムーズに手配できます。
・盗難・紛失にも対応(プラン加入時): 「盗難・紛失プラン」は、端末を丸ごと失ってしまう最悪の事態にも備えられる唯一無二の強みです

デメリット:

・料金が比較的高い: 特に上位モデルになるほど月額料金は高くなります。2年間で総額3〜4万円の保険料がかかる計算です
・1台ずつの契約が必要: iPhone、iPad、Apple Watchなど複数のApple製品を持っている場合、それぞれにAppleCare+の契約が必要で、総額はかなり高くなります
・加入期間の制限: iPhoneの購入時、または購入から30日以内にしか加入できません。この期間を過ぎると、後から加入することはできません

AppleCare+は、純正の品質と安心感を何より優先する人、そして盗難や紛失のリスクにしっかり備えたい人に向いているサービスです。

各キャリアが提供する手厚い補償サービス

次に、ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアが提供する補償サービスを見ていきましょう。これらは、iPhoneをキャリアで購入する際に同時加入を勧められることが多いサービスです。

ドコモ「ケータイ補償サービス」の特徴

ドコモの「ケータイ補償サービス」は、修理よりも「交換」に重きを置いたサービスです。故障、水濡れ、盗難、紛失といったあらゆるトラブルに対し、交換用の電話機(リフレッシュ品)を1〜2日で届けてくれます。

・月額料金(iPhone15 Pro): 1,100円
・利用者負担金(交換時): 12,100円(Web割適用時は10,890円)

修理にも対応していますが、メインは迅速な交換サービスです。とにかく早く元の環境に戻りたい、端末が手元にない時間を1秒でも短くしたい、というニーズに応えるサービス設計になっています。

au「故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services & iCloud+」の特徴

auのiPhone向けサポートは「故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services & iCloud+」です。AppleCare+の内容を含んでおり、Appleの正規サービスによる修理・交換が受けられます。

・月額料金(iPhone 15 Pro): 1,270〜1,870円(機種による)
・画面の破損修理: 3,700円
・その他の故障: 12,900円
・交換サービス(故障・紛失・盗難時): 12,900円

特徴的なのは、「iCloud+」の50GBストレージが無料で付いてくる点です。端末の補償とデータの保護をセットで提供しています。また、故障や紛失の際に、原則翌日に交換用端末を届けてくれます。

ソフトバンク「あんしん保証パック W with AppleCare Services & iCloud+」の特徴

ソフトバンクは、AppleCare+のサービス内容を含んだ独自のパッケージを提供しています。AppleCare+の正規修理サービスに加え、ソフトバンク独自のサポート(機種変更時のデータ移行サポートなど)が受けられます。

・月額料金(iPhone機種による): 715円〜1,740円
・修理時自己負担額: AppleCare+と同額(画面3,700円、その他12,900円)
・紛失・盗難時の交換: 12,900円
・修理費用の100%相当: PayPayポイントで還元(上限あり)

Apple公式の安心感と、キャリアならではの手厚いサポートを両立させているのが特徴です。さらに、修理費用がPayPayポイントで実質還元されるため、お得感があります。

キャリア保証の共通メリット・デメリット

メリット:

・紛失・盗難時の交換サービスが充実: 多くのキャリア保証は、端末を完全に失った場合に新品同様の端末と交換してくれる強力なサービスを提供しています
・支払いが手軽: 月々の携帯電話料金と合算で支払えるため、管理が楽です
・窓口が身近: 全国にあるキャリアショップで相談や手続きができるため、オンラインでの手続きが苦手な人でも安心です

デメリット:

・修理より交換がメイン: 軽微な故障でも「修理」ではなく「交換」を勧められることが多く、データ移行の手間が発生します。また、交換品は新品ではなくリフレッシュ品(整備済品)です
・補償対象が限定的: 基本的に、そのキャリアで購入した端末しか補償の対象になりません。SIMフリーのiPhoneを使っている場合は加入できません
・機種変更でリセットされる: 機種変更をすると、それまでの保証は引き継がれず、新しい端末で再度加入し直す必要があります

キャリア保証は、特にiPhoneを紛失したり盗難に遭ったりするリスクを重く見ている人、そして対面でのサポートを重視する人に向いています。

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複数のデバイスをまとめて守る「モバイル保険」という選択肢

最後に紹介するのが、さくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」です。これはAppleやキャリアとは全く違う、独立した保険サービスです。

モバイル保険のサービス内容と料金

モバイル保険の最大の特徴は、その料金体系と補償範囲の広さにあります。

・月額料金: 700円(税込)
・補償対象台数: 最大3台まで
・年間補償上限: 最大10万円まで
*主端末1台:最大10万円まで、副端末2台:合計で最大3万円まで

月額700円という手頃な価格で、Wi-FiやBluetoothに接続できる通信機器を3台まで登録できます。例えば、主端末にiPhone、副端末にiPadとAirPodsといった組み合わせが可能です。

修理にかかった費用を年間最大10万円まで補償してくれます。修理の流れは、AppleCare+やキャリア保証とは違います。まず自分で修理業者(Apple Store、正規プロバイダ、街の修理店など)を探して修理を依頼し、費用を一度全額自己負担で支払います。その後、修理報告書と領収書をモバイル保険に提出することで、保険金が自分の口座に振り込まれる「キャッシュバック方式」です。

しかし、全国に複数の店舗があるiCrackedを使用すれば、キャッシュレスリペアが可能なので、事前に申請をしておけばその場でお金を支払わなくてもキャッシュレスで修理が可能です。
iPhoneの正規部品を使用可能な店舗もあるので、手持ちのお金がない方はおすすめです。

モバイル保険のメリット・デメリット

メリット:

・圧倒的なコストパフォーマンス: 月額700円で3台まで守れるため、1台あたりのコストは実質233円です。複数のデバイスを持っている人にとっては、他のどのサービスよりも経済的です
・補償対象デバイスが広い: iPhoneやスマホだけでなく、タブレット、ノートパソコン、スマートウォッチ、携帯ゲーム機、ワイヤレスイヤホンなど、多くの通信機器を対象にできます
・機種変更しても継続可能: 保険契約は利用者自身に紐づいているため、iPhoneを機種変更しても、Webサイトで登録端末を変更するだけで簡単に保証を引き継げます。キャリアの縛りもありません
・修理先の自由度が高い: Apple正規店だけでなく、総務省登録修理業者など、自分で選んだ非正規修理店を利用できます
・自己負担金なし: 保険金額の範囲内であれば、修理時の自己負担金は0円です

デメリット:

・盗難・紛失は対象外: モバイル保険はあくまで「修理」に対する保険です。端末の盗難や紛失は補償の対象外となります
・修理費用の一時的な立て替えが必要: キャッシュバック方式のため、修理時には一度まとまった現金を支払う必要があります
・加入条件がある: 新品の場合は購入から1年未満、中古品の場合は購入から3ヶ月未満の端末しか新規登録ができません

編集長

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険です。iPhone、MacBook、Apple Watchの3台を登録しており、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば大きな安心材料になっています。

Nintendo Switchのようなゲーム機を持っている場合、それを登録することもできるので、幅広いデバイスをまとめて保証してもらえる点に非常に大きなメリットを感じています。

【徹底比較】あなたに合うiPhone保険はどれ?一覧表でチェック

ここまで解説してきた3つの選択肢を、一覧表にまとめました。自分の使い方や重視するポイントと照らし合わせて、比較検討してみてください。

比較項目AppleCare+キャリア保証(ドコモ例)モバイル保険
月額料金(例)iPhone15 Pro:1,580円iPhone15 Pro:1,100円一律700円
補償対象台数1台1台最大3台
年間補償上限修理回数無制限交換回数年2回まで年間最大10万円
画面修理の自己負担3,700円交換対応(10,890円)0円(上限内)
その他の修理自己負担12,900円交換対応(10,890円)0円(上限内)
盗難・紛失への対応プランにより対応可対応可非対応
対象端末Apple製品各キャリアで購入した端末Wi-Fi/BT接続可能な通信機器
加入条件購入時または購入後30日以内キャリアでの端末購入時購入から1年未満(中古は3ヶ月未満)
修理方法Apple正規修理交換機お届けサービスが主好きな修理店(後日申請)
支払い方法月払い or 一括払い携帯料金と合算クレジットカード

目的別!おすすめのiPhone保険診断

比較表を見てもまだ迷ってしまう、という方のために、目的別に最適な保険を診断します。

Appleの正規サービスにこだわりたい人 → AppleCare+

「公式の保証サービスが絶対にいい」「修理の品質に一切妥協したくない」という方には、AppleCare+が最適です。少し割高ですが、それに見合うだけの安心感とスムーズな顧客体験が得られます。
特に最新の高価なiPhoneを購入した直後なら、最も信頼できる選択肢です。

紛失・盗難のリスクに最も備えたい人 → キャリア保証

「よく物をなくしてしまう」「外出先でiPhoneを置き忘れることが心配」という方には、キャリア保証を強く推奨します。端末そのものがなくなってしまった場合に、比較的少ない自己負担で代替機を確保できるのは、キャリア保証ならではの大きなメリットです。日々の安心を優先するなら、この選択がベストです。

コスパ重視で複数デバイスを守りたい人 → モバイル保険

「iPhone以外にもiPadやPC、ゲーム機も持っている」「月々の固定費はできるだけ抑えたい」という合理的な考え方の方には、モバイル保険が間違いなくフィットします。月額700円で身の回りのガジェットをまとめて保護できるコストパフォーマンスは他の追随を許しません。一時的な立て替え払いが苦にならないのであれば、最も賢い選択と言えます。

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よくある質問(FAQ)

中古で購入したiPhoneでも保険に入れますか?

はい、入れます。ただし、加入条件が異なります。

AppleCare+は中古品には加入できません。キャリア保証も、そのキャリアで購入した端末でない限り基本的には不可です。一方、モバイル保険は、購入から3ヶ月以内であれば中古のiPhoneでも加入可能です。フリマアプリや中古ショップで購入した端末でも保証を付けられるのは大きな利点です。

修理に出している間、代わりのiPhoneは借りられますか?

サービスによって異なります。

AppleCare+の場合、Apple Storeに持ち込めば代替機を借りられる場合がありますが、在庫状況によります。キャリア保証は「交換」がメインなので、代替機という概念よりも新しい端末が届く形です。モバイル保険には、代替機の貸し出しサービスはありません。修理期間は自分で代替手段を確保する必要があります。

保険の乗り換えはできますか?

可能です。

例えば、iPhone購入時にキャリア保証に入り、1年以内に解約してモバイル保険に加入するという方法があります。モバイル保険は購入から1年未満という加入条件があるため、この期間内であれば乗り換えを検討できます。ただし、一度解約した保証には再加入できない場合が多いので注意が必要です。

モバイル保険の保険金申請は難しいですか?

手続きは全てオンラインで完結し、それほど難しくはありません。

修理完了後に、①保険金請求書、②修理店の修理報告書、③修理代金の領収書、の3点を写真に撮ってマイページからアップロードするだけです。不備がなければ、最短5営業日ほどで指定の口座に保険金が振り込まれます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

iPhoneの故障は突然やってきます。そして、その修理費用は決して軽視できる金額ではありません。今回ご紹介した「AppleCare+」「キャリア保証」「モバイル保険」の3つの選択肢には、それぞれに明確なメリットとデメリットがあります。

iPhoneなどのデバイスの値段は年々、高性能化が進み値段も上がってきています。
一昔前までは修理費用はそこまで高くなかったですが、現状の修理料金はかなりの金額になることも多く、何かしらの保険サービスへの加入はマストになってきています。

ぜひ、今回の記事を参考に保証・保険サービスへの加入を検討してみてください!

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