スマホ保険ラボの編集長D部長です。
海外旅行の前にauの「世界データ定額」を予約しようとして、「アプリに見当たらない」「いまはいくらで使えるの?」と戸惑う方は多いです。
結論からいうと、世界データ定額は2024年3月15日で受付を終了しています。いまauで海外のデータ通信を使うなら、後継の「au海外放題」を使います。
料金は24時間800円〜1,200円で、auの使い放題系プランなら毎月15日分が無料です。
この記事では「世界データ定額との違い」、「au海外放題の料金と無料になる条件」、「申し込みの流れと注意点」、「ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイル・ahamoとの料金比較」までまとめました。内容は2026年10月6日時点の各社公式サイトの記載にもとづいています。
auの世界データ定額は2024年3月15日で受付終了

KDDIは2024年2月19日に、海外渡航中のデータ通信が24時間使い放題になる「au海外放題」を3月15日から始めると発表しました。同じ発表の中で、世界データ定額は「2024年3月15日をもって受付終了」と案内されています。
3月14日までに予約した分は世界データ定額のまま使えましたが、いまから新たに予約することはできません。アプリも「au海外放題」アプリに切り替わっているので、旧アプリや古い比較記事を見て探しても見つからないのはそのためです。
終了前の料金は24時間490円〜980円だった
参考までに、終了直前(2024年2月時点)の世界データ定額の料金を並べておきます。事前予約をすると24時間あたり490円か690円で使えたのが特徴でした。
| 対象の国・地域 | 事前予約 | 予約なし |
|---|---|---|
| ハワイ・アメリカ・カナダ・韓国・台湾・香港など | 490円 | 980円 |
| 中国・グアム・ヨーロッパ主要国・その他 | 690円 | 980円 |
ただし、世界データ定額は「使い放題」ではありませんでした。海外で使った分は国内プランの月間データ容量から差し引かれる仕組みで、料金は安くても容量の少ないプランでは心細い面がありました。
世界データ定額とau海外放題の違い
| 項目 | 世界データ定額(終了) | au海外放題(現行) |
|---|---|---|
| 24時間の料金 | 490円〜980円 | 800円〜1,200円 |
| データ量 | 国内プランの容量から消費 | 使い放題(大量通信時は速度制限あり) |
| 予約できる日数 | 1〜30日 | 予約あり1〜30日/予約なし1〜8日 |
まとめると、1日あたりの料金は上がった一方で、国内のギガを減らさずに使い放題になり(ただし国内の自動割引の判定には含まれる)、auの対象プランなら毎月一定額まで無料で使えるようになったというのが切り替えの中身です。
後継「au海外放題」の料金は24時間800円から

au海外放題は、いつものauのスマホを海外でそのまま使い放題にできるデータローミングのサービスです。レンタルWi-Fiを借りる手間がなく、テザリングでタブレットやPCをつなぐこともできます。
料金は予約の有無と国・地域で3段階
| 使い方 | 対象の国・地域 | 24時間の料金 |
|---|---|---|
| 事前予約(予約割) | 韓国・台湾・アメリカなど17の国・地域 | 800円 |
| 事前予約(予約割) | サービス提供対象の国・地域すべて | 1,000円 |
| 予約なし | サービス提供対象の国・地域すべて | 1,200円 |
800円で使えるのは、アメリカ(本土・アラスカ)、ハワイ、カナダ、韓国、台湾、香港、マカオ、タイ、フィリピン、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カンボジア、ラオス、プエルトリコ、米領バージン諸島の17の国・地域です。中国やグアム、ヨーロッパは予約しても1,000円です。
複数の国を周遊するときは、1,000円の国が1つでも入っていれば全体が1,000円になります。予約なしで使った場合は、行き先に関係なく一律1,200円です。料金に消費税は加算されません。
使い放題系のプランなら毎月15日分が無料
「使い放題MAX+」や「auバリューリンクプラン」など対象の料金プランに入っていれば、au海外放題の料金が毎月18,000円まで割り引かれます。この割引が「毎月15日分無料」と案内されている特典です。
18,000円の上限を日数に直すと、料金の区分によって無料になる日数が変わります。
18,000円 ÷ 800円 = 22.5日(最大22日)
18,000円 ÷ 1,000円 = 18日
18,000円 ÷ 1,200円 = 15日
月をまたいで続けて使った場合は、利用を始めた月にまとめて請求され、割引もその月の18,000円分だけです。たとえば1,000円の区分で月末から30日続けて使うと、1,000円 × 30日 − 18,000円 = 12,000円が残ります。また、料金プランの基本料が日割りになる月は、割引の上限も日割りになります。
対象はデータ使い放題系のプランが中心で、すべてのプランが対象ではありません。ご利用開始日の時点で加入していることも条件です。自分のプランが対象かは、au公式の対象料金プラン一覧で確認してください。
申し込みから使い始めるまでの4ステップ
事前予約をする場合の流れは次のとおりです。予約なしの場合も、現地で「au海外放題」アプリか、到着時に届くSMSのURLから利用を始められます。
- 1. 「au海外放題」アプリをダウンロードする
- 2. アプリを起動して利用日数と開始日時を予約する(日本国内で、利用開始日時の1時間前まで)
- 3. 日本にいるうちにモバイルデータとデータローミングをオンにする
- 4. 現地に着いたら機内モードをオフにする
予約の変更・キャンセルは利用開始日時の1時間前まで無料でできます。24時間のカウントは利用を始めた時刻が起点で、日本時間の日付とは関係ありません。
海外で思わぬ請求が来ないかが心配な方は、機内モードの扱いをまとめたこちらの記事も参考にしてください。


au海外放題を使う前に確認したい6つの注意点

1. データチャージ未加入だと海外ダブル定額になる
auでau海外放題を使うには、無料の「データチャージ」に加入している必要があります。加入していないままデータローミングをオンにすると、au海外放題ではなく「海外ダブル定額」が適用されます。
海外ダブル定額は日本時間0時〜23時59分の1日単位で、約24.4MBまでなら最大1,980円、それを超えると最大2,980円かかります。使い放題のau海外放題より割高になりやすいので、出発前にMy auで加入状況を見ておくと安心です。
2. テザリングにはテザリングオプションが必要
au海外放題の使い放題にはテザリングの通信も含まれます。ただし、auの回線でテザリングを使うには「テザリングオプション」への申し込みが別に必要です(UQモバイルは申し込み不要)。
3. 24時間に大量に使うと速度が制限される
一定期間(24時間単位)に大量のデータ通信をすると、次の24時間が始まるまで速度が制限されることがあります。データチャージを買っても解除されないので、動画の長時間視聴や大きなファイルの同期はホテルのWi-Fiに回すのが無難です。
4. 利用中にeSIMを再発行すると料金がかかり直す
au海外放題の利用を始めたあとにeSIMを再発行すると、残り時間があってもau海外放題でデータ通信ができなくなります。再開するには利用を始め直す必要があり、その分の料金が別にかかります。
旅行中にeSIMの再発行や、それをともなう機種変更をするのは避けてください。予約中にアプリを削除・初期化すると、現地で予約の変更やキャンセルができなくなる点にも注意が必要です。
5. 通話とSMSは別料金
au海外放題が対象にしているのはデータ通信だけです。海外での音声通話は発信・着信ともに、SMSは送信時に、au海外放題とは別の料金がかかります(SMSの受信は無料)。現地での連絡はLINEなどのアプリ通話を使うと、データ通信の範囲で済みます。
6. 国内の「使った量で安くなる割引」の判定に含まれる
au海外放題で使った分は、国内プランのデータ容量を減らしません。ただし、auのデータ使い放題プランやUQモバイルの「トクトクプラン2」などにある、「データ利用量に応じた自動割引」の判定には含まれます。
国内ではあまり使わない月でも、海外でたくさん使うと割引の条件から外れ、国内の月額が上がることがあります。旅行の月は、国内の料金も少し高くなる前提で見ておいてください。
UQモバイル・povo2.0で海外に行く場合

同じKDDIグループでも、ブランドによって海外での使い方が違います。
UQモバイルはau海外放題を使える
UQモバイルは2024年10月29日に世界データ定額の受付を終え、いまはau海外放題を使えます。料金はauと同じ24時間800円・1,000円・1,200円で、テザリングも申し込みなしで使えます。
ただし、毎月15日分無料の割引特典の対象料金プラン一覧に載っているのはauのプランだけです。UQモバイルの回線では、使った日数分の料金がそのままかかると考えておいてください。
povo2.0はau海外放題の対象外
povo2.0はau海外放題を使えず、海外用のデータトッピングを買って使います。トッピングを買わないままでは、低速の128kbps通信もできません。
| トッピング | データ量・期間 | 料金 |
|---|---|---|
| エリアトッピング(韓国・台湾など) | 1GB・3日間 | 680円 |
| エリアトッピング(韓国・台湾など) | 3GB・7日間 | 1,980円 |
| エリアトッピング(アメリカ) | 3GB・7日間 | 2,200円 |
| レギュラートッピング | 3GB・7日間 | 4,280円 |
短期の旅行で使う量が少なければ、au海外放題を有料で使うよりpovoのエリアトッピングのほうが安く済む場合があります。ただしデータ量に上限があるので、地図や翻訳アプリを1日中使う方はすぐに足りなくなることがあります。
ドコモ・ソフトバンク・楽天モバイル・ahamoと海外料金を比較

auから他社への乗り換えも考えている方のために、大手各社の海外データ通信の料金を並べました。いずれも追加の手続きや条件はプランごとに違うので、目安として見てください。
| 会社・サービス | 料金の目安 | 追加料金なしになる条件 |
|---|---|---|
| au(au海外放題) | 24時間800円〜1,200円 | 対象プランは月18,000円まで割引 |
| ドコモ(世界そのままギガ) | 24時間980円 | ドコモMAXは15日間・30GBまで無料 |
| ソフトバンク(海外あんしん定額) | 1日980円 | プランにより毎月3日〜1か月分無料 |
| 楽天モバイル | 2GB超は最大128kbps(高速追加は1GB500円) | 毎月2GBまで無料 |
| ahamo | 追加料金なし | 15日以内・月30GBまで |
ドコモの世界そのままギガは国内プランのデータ量を海外で使う仕組みで、70以上の国・地域では7日間5,280円のような割安な期間プランもあります。ソフトバンクの海外あんしん定額は、対象エリアなら1日980円でデータ量の上限がありません。
7日間の旅行でかかる料金の目安
毎日データ通信を使う7日間の旅行で計算してみます。auは800円区分(韓国・台湾など)の場合、ドコモとソフトバンクはそれぞれ割安な区分が適用される国・地域の場合で、その月の無料枠や容量はまだ使っていない前提です。
au海外放題(予約割):800円 × 7日 = 5,600円
au海外放題(予約なし):1,200円 × 7日 = 8,400円
ソフトバンク(定額国L):980円 × 7日 = 6,860円
ソフトバンク(5日分無料のプラン):980円 × 2日 = 1,960円
ソフトバンク(3日分無料のプラン):980円 × 4日 = 3,920円
| 回線 | 7日間の追加料金 | ひと言 |
|---|---|---|
| au(対象プラン) | 0円 | 18,000円の枠内 |
| au(対象外プラン) | 5,600円〜8,400円 | 予約で安くなる |
| povo2.0 | 1,980円 | 3GBまで |
| ドコモ(ドコモMAX) | 0円 | 15日間・30GBまで |
| ドコモ(eximoなど) | 5,280円 | 限定割の7日間 |
| ソフトバンク(ペイトク2・テイガク無制限) | 0円 | 1か月分まで無料 |
| ソフトバンク(ペイトク無制限など) | 1,960円 | 5日分無料・残り2日 |
| ソフトバンク(ミニフィット+など) | 3,920円 | 3日分無料・残り4日 |
| ソフトバンク(無料特典の対象外) | 6,860円 | 定額国Lの場合 |
| 楽天モバイル | 0円 | 2GBまで(超過後は低速) |
| ahamo | 0円 | 国内と合わせ月30GBまで |
auの使い放題系プランに入っている方は、利用開始月の18,000円の枠内なら追加料金なしで使い放題なので、乗り換えなくても困りません。一方で、対象外のプランやUQモバイルの方は、この例では5,600円〜8,400円かかる計算です。
国内の月額を抑えながら、海外でも追加料金を払いたくない。そんな方に合うのがahamoです。
海外へよく行くならahamoも候補になる

ahamoは、月額2,970円(30GB)のまま、海外91の国・地域で申し込みなしにデータ通信を使えます。テザリングも海外でそのまま使えます。
海外で使える量は国内と合わせた月30GBまでで、海外で最初に通信した日から15日を過ぎると、帰国するまで最大128kbpsに制限されます。1〜2週間の旅行なら気にならない日数ですが、長期の出張や留学には向きません。
12月1日からは海外40GBまでに増える
ドコモは2026年9月25日に、ahamoの料金を12月1日から改定すると発表しました。月額は使った量に応じた3段階になり、40GBまでは月額3,135円です。
あわせて海外で使えるデータ量は30GBから40GBに増え、16日目以降も通常速度で使える「海外データ通信日数追加オプション」(1日980円)が新しく始まります。一方で、40GBに達した後は追加購入をしても速度制限を解除できなくなります。
スマ子auからahamoに変えると、手数料はどのくらいかかるんですか?
編集長auのMNP転出手数料も、ahamoの契約事務手数料も0円です。
ただし、auの契約期間によっては契約解除料がかかる場合があります。
僕もahamoを5年使っていますが、海外に行くときに予約や申し込みを考えなくていいのは本当に楽です。アプリを開いて日数を選ぶ手間がないぶん、出発前の準備がひとつ減ります。
ただ、auの使い放題プランに入っている方は、いまのままでも海外は無料です。国内の月額をどこまで下げたいかで決めるのがいいと思います。
2025年10月1日以降にauで新規契約した回線を1年以内に解約すると、最大1,100円の契約解除料がかかる場合があります。端末の残債や「スマホトクするプログラム」の扱いが気になる方は、こちらの記事で乗り換え時の考え方をまとめています。

ahamoが行き先の国で使えるか、具体的な設定はどうするかは、フランスを例にまとめたこちらの記事が参考になります。

au世界データ定額・au海外放題のよくある質問
- 世界データ定額はもう予約できませんか?
-
できません。2024年3月15日で受付を終了しています。いまは「au海外放題」アプリから予約します。
- au海外放題は申し込まないと使えませんか?
-
事前予約をしなくても、現地でアプリか到着時に届くSMSから利用を始められます。その場合の料金は24時間1,200円です。
事前予約をしていない場合は「利用開始」を選ぶまでau海外放題の料金はかかりません。ただし、データチャージ未加入や拒否オプション加入の回線では海外ダブル定額が適用されるので、Wi-Fiだけで過ごすならデータローミングをオフにしておくのが確実です。
- 海外でau海外放題を使いたくない場合はどうすればいいですか?
-
無料の「au海外放題拒否オプション」を申し込むと、海外ダブル定額が適用されます。Wi-Fiだけで過ごすなら、データローミングをオフにしておけば通信料はかかりません。
- 海外でスマホを壊したら、モバイル保険で補償されますか?
-
されません。モバイル保険は「日本国外で生じた損害」を補償の対象外にしており、修理も日本国内で行ったものに限られます。
海外での破損や盗難が心配な方は、出発前に海外旅行保険の携行品の補償にスマホが含まれるかを確認しておいてください。
まとめ
auの世界データ定額は2024年3月15日で受付を終え、いまは後継の「au海外放題」に切り替わっています。
- au海外放題は24時間800円(予約割)・1,000円・1,200円(予約なし)の3段階
- auの対象プランなら利用開始月に18,000円まで割引され、実質15〜22日分が無料
- データチャージ未加入だと海外ダブル定額(1日最大2,980円)になる
- povo2.0は対象外で、海外トッピングを買って使う
- ahamoは申し込みなしで海外91の国・地域、15日以内・月30GBまで追加料金なし(12月から40GB)
○auの使い放題系プランに入っている方
18,000円の枠内なら海外でも追加料金なしで使い放題です。出発前にデータチャージの加入とアプリの予約を済ませておけば十分です。
○au海外放題の割引対象外のプランやUQモバイル・povoの方
旅行のたびに料金がかかるので、国内の月額と合わせて考えるならahamoへの乗り換えも検討してみてください。出発前に料金の区分と注意点を確かめておけば、海外でも安心してスマホを使えます!

