スマホ保険ラボの編集長D部長です。
いつでもカエドキプログラムの返却期限が近づいた時期は、「返さないと損なの?」「せっかく手に馴染んだ端末を、このまま手放していいのか」。この分かれ道で足が止まる方、多いと思います。
先に、いちばん不安なところだけお答えします。23か月目までに返さなくても、端末を取り上げられたり、残価をいきなり一括で請求されたりすることはありません。返さなかったときは、24回目に置かれた残価が改めて24回に分けられ、そのまま支払いが続くだけです。
ただし、2026年3月の改定で返却時の「プログラム利用料」が新しく加わりました。
返却する側にも負担が生まれたことで、「返さずに使い続ける」判断の重みが少し変わっています。この記事では、「返却期限を過ぎたあとの支払いの流れ」、「残債の出し方」、「返却と買い取りを見比べる物差し」を、実際の金額を使って整理します。返したあとにahamoへ乗り換える手も、必要な分だけ触れていきます。
いつでもカエドキプログラムを返却しないとどうなる?

いつでもカエドキプログラムは、対象端末を残価設定型の24回払いで買い、決められた時期に返すと、残りの支払いの一部が消える仕組みです。23か月目までにプログラムを使えば、24回目に設定された残価がまるごと不要になります。
では、返さなかったらどうなるのか。答えはシンプルで、支払う期間が後ろに延びるだけです。ドコモの案内では、24回目の残価をもう一度24回に割り直し、24回目以降の「再分割支払金」として払っていく形になります。プログラムを使わない場合は、合計47回分の支払いが必要になる計算です。
流れを追うと、こうなります。
- 1回目から23回目までの分割金を払う
- 24回目の残価を24回に割り直す
- 24回目から47回目まで払い続ける
- 払い終えれば端末が自分のものになる
返さなかったこと自体を理由に、違約金が上乗せされることはありません。返さずに払い続ける道も、制度としてきちんと用意されています。
・返却しない=残価が24回に分け直され、47回払いで自分のものになるだけ
・端末は取り上げられず、残価の一括請求もない
・違約金がかかるのは「返却を申し込んだのに期限までに送らなかった」ときだけ
返却期限を過ぎても端末はそのまま使える
返さない選択をしても、端末は今までどおり使えます。ここは安心してください。
通信の契約をドコモから別会社に移しても、端末代の支払いだけは残ります。いつでもカエドキプログラムは回線契約とは別物で、ドコモ回線を解約したあとでも、条件さえ満たせば利用できるからです。たとえば、こんな使い方ができます。
- ドコモからahamoに乗り換えて、端末はそのまま使う
- 他社に移り、ドコモには端末代だけを払い続ける
- しばらく使ってから、24か月目以降に返す
- 47回目まで払い切って、完全に自分のものにする
「ドコモを解約したら即返却」というルールではありません。ここは店頭でもよく誤解されていた点なので、頭の隅に置いておいてください。
乗り換えたあとの返却手続きは、こちらで手順を追って解説しています。

24か月目以降も46か月目まで返却できる
「23か月目を1日でも過ぎたら、もうプログラムは一切使えない」。そう思い込んでいる方が多いのですが、実は違います。
いつでもカエドキプログラムでは、24か月目から46か月目までの間に返した場合、利用を申し込んだ翌月以降の再分割支払金が不要になります。たとえば残価を24回に割ったあと、30か月目まで払って返したとします。すでに払った分は戻ってきませんが、申し込んだ時期に応じて、それより先の再分割支払金は免除されます。
「23か月目ではまだ手放したくない」「乗り換えたい機種がまだ出ていない」というときでも、あわてて買い取りを決める必要はない、ということです。ただし、返すのが遅くなるほど免除される残債はどんどん減っていきます。ここだけは意識しておきましょう。
返却タイミングごとの負担のちがいを、表で並べておきます。
| タイミング | 残価の扱い | 負担の目安 |
|---|---|---|
| 23か月目までに返却 | 残価がまるごと免除 | いちばん安く済む |
| 24〜46か月目に返却 | 翌月以降の再分割金が免除 | 払った月数ぶん負担増 |
| 返却しない(47回払い) | 残価を24回で完済 | 端末代を全額支払い |
【2026年改定】返却時のプログラム利用料に注意
ここが、2026年にいちばん押さえてほしい変更点です。2026年3月5日以降に個人名義で加入した人は、プログラムを利用して端末を返す際に「プログラム利用料」を払うことになりました。金額は機種・容量・加入時期・手続き内容によって0円から最大22,000円(税込)まで幅があります。3月4日以前に加入した人には発生しません。
ただし、ドコモで次の対象機種へ買い替え、同じ名義で購入から31日以内に返却を申し込むと「ドコモで買替えおトク割」が適用され、この利用料は全額免除されます。ドコモで買い替え続ける人に、実質的な負担増はありません。ただしこの割引が使えるのは機種変更や端末単体購入の場合で、新規契約やMNPを伴う購入は対象外です。負担が出やすいのは、返却して他社へ乗り換えるケースになります。
・2026年3月5日以降の加入者が「返却して他社に乗り換える」場合、残価は免除されても最大22,000円のプログラム利用料がかかることがあります
・この22,000円を払うくらいなら「返さずに買い取って使う・売る」ほうが得になるケースが増えました
・自分の利用料はMy docomoで必ず確認しておきましょう
返却しない場合の残債の計算方法

残債を確かめるとき、端末の販売価格だけを眺めても正しい判断はできません。必要なのは、次の3つの数字です。
- 1回目から23回目までの分割支払金
- 24回目に設定されている残価
- 今の時点で払い終えた回数
計算の土台になる式はこれです。
返却しない場合の残債=24回目の残価-支払い済みの再分割支払金
23か月目の段階では、ふつう残価にはまだ手をつけていません。だから、23か月目で「返さない」と決めた時点の残債は、ほぼ24回目の残価とイコールになります。
残価48,000円の端末を返却しない場合のシミュレーション
具体的な数字で見ていきましょう。次の条件で計算します。
- 端末価格:105,500円
- 1回目から23回目までの支払総額:57,500円
- 24回目の残価:48,000円
23か月目までに返せば、この48,000円の残価が免除されます。返さない場合は、48,000円を24回に分けて払います。
48,000円 ÷ 24回 = 月額2,000円
24回目から47回目まで、毎月2,000円の支払いが続きます。逆算しても確認できます。
2,000円 × 24回 = 48,000円
残価とぴったり一致しました。最後まで払い切った端末代の総額は、こうなります。
57,500円 + 48,000円 = 105,500円
最初の端末価格と同じ数字です。金利や別料金がなければ、ふつうの分割払いと変わらず、端末代を全額払ったことになります。返却しない=端末を定価で買い切る、と考えるとイメージしやすいはずです。
30か月目に返却する場合の残債はいくら?
さっきと同じく、残価48,000円、再分割支払金が月額2,000円のケースで考えます。24回目から30回目まで、7回払ったとします。
2,000円 × 7回 = 14,000円
すでに14,000円を払っている計算です。残っている再分割支払金は、こうなります。
48,000円 - 14,000円 = 34,000円
30か月目にプログラムを申し込み、条件を満たして返せば、申し込んだ時期に応じて翌月以降の再分割支払金が不要になります。ただし、それまでに払った14,000円は戻りません。
返却を数か月ずらすというのは、端末を使える期間が延びる代わりに、免除される金額が毎月少しずつ削られていく、ということです。
実際の残債はMy docomoで確認する
残価は、機種・容量・買った時期・割引によって変わります。端末価格が同じでも、購入時に効いていた割引やポイントの使い方によって、毎月の分割金や残価が違ってくることもあります。
加入中のプログラムは、My docomoの「割引・優待」から確認できます。返却を申し込んだあとの状況も、同じ画面で追えます。決める前に、次の項目に目を通してください。
- 現在の支払回数
- 24回目の残価
- 再分割後の月額
- プログラムを使える期間
- 返却をすでに申し込んでいるかどうか
請求書に出てくる端末代だけでは、残価の全体像がつかみにくいことがあります。返すか買い取るかを決める前に、My docomoの契約内容を自分の目で確かめておきましょう。

返却しないで買い取るのと返却するのはどっちが得?

スマ子返さないと損する気がして、期限が近づくと落ち着かないんです。実際、買い取って使い続けるのってアリなんですか?
編集長アリです。判断はシンプルで、「免除される残価」と「その端末の今の買取価格」を見比べるだけ。中古で高く売れる端末なら、返さずに売ったほうが手元に残るお金は多くなります。
判断の軸は、残価と端末の今の値段を見比べることです。次の式を頭に入れておくと、迷いにくくなります。
・中古買取価格 > 免除される残価 → 返さずに残債を払い、売ったほうが有利になりやすい
・中古買取価格 < 免除される残価 → プログラムを使って返したほうがおトク
残価60,000円・中古買取70,000円の場合(買い取りが得)
残価が60,000円で、同じ端末の中古買取価格が70,000円だったとします。返した場合に免除される金額は60,000円。一方、買い取って70,000円で売れれば、単純計算で10,000円の差が生まれます。
70,000円 - 60,000円 = 10,000円
とはいえ現実には、端末の状態による減額や残債の精算手続きがからんできます。画面に出ている「最高買取価格」ではなく、傷やバッテリーの状態を反映した現実的な査定額で比べてください。ここを甘く見ると、思ったより戻ってこなかった、となりがちです。
特にiPhoneは中古相場が落ちにくいので、この「買取価格>残価」の形になりやすい傾向があります。手持ちの機種がいくらで売れそうか、返却を決める前に一度調べてみる価値はあります。
残価60,000円・中古買取45,000円の場合(返却が得)
こちらは、返却のほうがお金の面で有利です。
60,000円 - 45,000円 = 15,000円
プログラムを使って返せば60,000円が免除されますが、買い取って売っても45,000円しか戻りません。差は15,000円。これから使う予定がないなら、返却を優先する。そういう判断になります。
2年以上使い続けるなら買い取り(返却しない)も合理的
売る気がなく、さらに2年以上使うつもりなら、中古相場だけで決める必要はありません。たとえば残価48,000円の端末を、これから24か月使うとします。端末の追加負担は、月あたりに直すと2,000円です。
48,000円 ÷ 24か月 = 月額2,000円
新しい端末に買い替えると、月々の端末代が4,000円から6,000円くらいになることも珍しくありません。今の端末に性能面の不満がなく、バッテリー交換などで長く使えるなら、残価を払って使い続けたほうが、トータルの出費を抑えられることがあります。
大事なのは、「残価を払うこと」だけを損だと思い込まないことです。新しい端末を買えば、当然その端末代が発生します。返却して支払いが免除されても、次の機種代が高ければ、家計全体の負担はむしろ増えます。免除された金額と、次にかかる金額。この両方を並べないと、本当の損得は見えてきません。
返却したほうがよい人の3つの特徴

次のどれかに当てはまるなら、返却を優先しやすくなります。
端末の中古価格が残価より低い
残価よりも中古買取価格のほうが低いなら、返却で免除される金額のほうが大きくなります。特にAndroid端末は、機種によって中古相場の下がり方が早い傾向があります。
発売から2年近く経つと、残価と買取価格に大きな開きが出ることもあります。複数の買取店で相場を調べ、残価との差を見比べてみてください。
新しい機種へ買い替える予定がある
カメラ、バッテリー、処理の速さ。このあたりに不満があって、近いうちに買い替えるつもりなら、返却を先延ばしするうまみは小さくなります。
24か月目以降も返せますが、毎月再分割金を払うぶん、免除される金額は少しずつ目減りします。買い替える機種が決まっているなら、返却期限に余裕を持って、データ移行を進めておくほうが安心です。
バッテリーの劣化が進んでいる
バッテリーがへたってきた端末は、この先、交換費用がかかる可能性があります。残価の支払いに修理費まで乗ってくるなら、新しい機種に替えたほうが出費を整理しやすいです。
ただし、ふつうに使ってきたバッテリーの劣化だけで、必ず故障時利用料が発生するとは限りません。修理の現場でも、「劣化=返せない」と思い込んで買い替えを急ぐ方は多かったのですが、画面・本体・カメラ・ボタンなども含めて、返す前に状態をひととおり確認しておくと判断を誤りません。
返却しないで使い続けたほうがよい人

こちらのどれかに当てはまるなら、買い取り(返却しない)も選択肢に入ってきます。
現在の端末に不満がない
動作の速さ、カメラ、保存容量。どれにも不満がなく、あと2年以上使えそうなら、無理に買い替える必要はありません。
新しい端末を買えば、残価が免除されても、今度は新しい分割払いがスタートします。日常の使い方に今のスマホで十分なら、買い替えの周期を延ばすほうが、1年あたりの出費は減ります。
中古買取価格が残価を上回っている
中古買取価格が残価をはっきり上回っているなら、買い取ってから売る、という手も検討できます。
ただし注意点があります。分割払い中の端末は、買取店によって査定条件がまちまちです。ネットワーク利用制限の表示や、残債が残っているかどうかで、買取不可になったり減額されたりすることがあります。売る前に、利用する店の条件を必ず確かめてください。
サブ端末として使う予定がある
今の端末を、サブ機や仕事用、動画視聴用、カーナビ代わりに使うつもりなら、残価を払う価値は出てきます。新しくサブ端末を買うより、使い慣れた1台を残したほうが安く済む場合もあるからです。
ただ、あまり使わない端末に数万円の残価を払うと、かけたお金に見合わなくなります。実際にどのくらい使うのか。そこを基準に決めましょう。
返却時に故障や傷があると違約金(故障時利用料)はいくら?

返す端末がドコモの査定基準を満たしていないと、「故障時利用料」がかかることがあります。金額は、補償サービスに入っているかどうかで大きく変わります。
| 補償サービスの加入状況 | 故障時利用料(税込) |
|---|---|
| ケータイ補償サービス/smartあんしん補償に加入 | 2,200円 |
| 補償サービスに未加入 | 22,000円 |
補償サービスに入っていないと、故障時利用料は10倍の22,000円です。自分がどちらに当てはまるかは先に確認しておきたいところです。機能不良品とされる例には、こんな状態があります。
- 本体が破損している
- 電源が入らない
- 画面表示に異常がある
- タッチパネルが正しく反応しない
- カメラ・音声・各種ボタンが正しく動かない
- SIMトレイが欠けている、または壊れている
軽いこすり傷と、機能に響く破損とでは、扱いがまったく違います。画面割れや動作不良があるなら、「故障時利用料を払って返す場合」と「残価を払って手元に残す場合」、それぞれの総額を並べて比べてください。
たとえば残価が20,000円で、補償に入っていない人の故障時利用料が22,000円なら、故障時利用料のほうが高くつきます。この場合は返さずに残価を払ったほうが安く収まる、という逆転が起きます。ただし端末の状態や支払不要額によっては、そもそもプログラムの受付条件を満たさないこともあるので、返す前に公式の査定条件を確認しておきましょう。
初期化できない端末は受付不可になる場合がある
返す前には、端末内のデータ消去、初期化、各種ロックの解除が必要です。初期化されていない端末、ネットワーク利用制限がかかっている端末、基板が断裂している端末などは、受付不可品になります。
iPhoneなら、「探す」をオフにして、Apple Accountからサインアウトしたうえで初期化します。
Androidも、Googleアカウントを削除してから初期化しておくと安心です。データ移行だけ済ませて、アカウントのロックを解除しないまま返してしまう。これは査定が終わらない原因になりやすいので、気をつけてください。
返却しないで使い続けるなら端末の補償を見直す

買い取って使い続けると決めたなら、次に考えるのは端末を守る手段です。返却しない場合、その端末は3年目・4年目まで使うことになります。落として画面を割ったときの修理費が、そのまま自己負担になる期間が延びるということです。
ここで多くの方がつまずくのが、キャリアの補償サービスを外したあとでは、別の保険に入り直せないことがあるという点です。モバイル保険の加入条件を例に見てみます。
- 端末を新規取得した日から1年未満であること
- 1年以上経っている場合は、メーカーやキャリアの有償補償サービスに加入していて、補償が受けられる状態であること
返却期限が来る23か月目は、購入から1年をとうに過ぎたタイミングです。smartあんしん補償やAppleCare+を先に解約してしまうと、どちらの条件も満たせなくなります。補償を乗り換えるつもりなら、今の補償が生きているうちに手続きを済ませてください。順番を逆にすると、行き場がなくなります。
モバイル保険は、月額700円(非課税)で主端末1台と副端末2台の合計3台まで登録でき、修理費は年間最大10万円まで自己負担0円で補償されます。提携修理店(リペアパートナー)であるiCracked Storeなどでは、その場で費用を立て替えずに修理できます。
いつでもカエドキプログラムで契約した端末も登録できます。カエドキやスマホトクするプログラムの対象端末について、公式のFAQでも補償対象になると案内されています。登録時の購入金額には定価を入力します。
・補償されるのは破損・水濡れ・故障・盗難で、置き忘れによる紛失は対象外です
・修理不能や盗難のときの保険金は、主端末で最大25,000円・副端末で合計7,500円までです
・年間10万円の枠は主端末と副端末を合算した金額です
キャリアの補償は1契約1台が基本ですが、こちらは1契約で3台まとめられます。買い取った端末に加えて、家族のタブレットやワイヤレスイヤホンも同じ契約で守れる形です。実際の使い勝手は、利用者の声をまとめた記事で確かめてみてください。
編集長僕自身も6年ほどモバイル保険を使い続けています。現在は主端末に日常使いのiPhoneを登録し、副端末の2枠にはMacBookとApple Watchを設定して運用中です。
デバイスごとにキャリアやメーカーの補償に個別加入すると、月々の固定費だけで数千円になります。これらを1つの保険でまとめてカバーできるのは、管理のしやすさという面でもかなり楽です。
子どもがいるご家庭なら、Nintendo SwitchなどもWi-Fi通信機能を持つため副端末枠に登録できます。子どもの成長に合わせてキッズ携帯からゲーム機へ、将来は一般のスマートフォンへと、同じ契約(月額700円)のまま登録端末を入れ替えられる点が長期運用の大きなメリットだと実感しています。

返却期限を過ぎると違約金がかかるケース
ここは混同されやすいので、はっきり分けておきます。「23か月目までにプログラムを使わなかったケース」と、「返却を申し込んだのに期限までに送らなかったケース」は、まったくの別物です。
一度も返却を申し込まないまま23か月目を過ぎただけなら、残価が再分割されるだけで済みます。違約金の条項そのものが当てはまりません。問題は後者です。返却を申し込んだあとは、キャンセルできません。郵送での返却は、利用を申し込んだ日の翌月末までに端末を送る必要があります。ahamoの案内では、返送用キットが申し込みから1週間〜10日ほどで届き、返却期限は利用申込日の翌月末日までとされています。
期限までに返却が確認できなかったり、受付不可品だったりした場合は、支払い不要となるはずだった分割支払金と同じ額が、違約金として一括で請求されます。
・迷っている段階で、先に返却だけ申し込んでしまう
→ 申し込みはキャンセル不可。翌月末までに送れないと、免除されるはずだった残債が一括請求されます
返すと腹を決めて、新しい端末へのデータ移行と、旧端末の動作確認が終わってから申し込む。この順番が安全です。ahamoのFAQでも、新しい端末が手元に届いてから返却を申し込むよう案内されています。
返却しないで損しないための判断手順5ステップ
返却期限が迫っているなら、次の順番で考えると頭が整理できます。
STEP1:My docomoで残価を確認する
まずは、免除される残価を確かめます。残価が分からないままだと、中古相場とも修理費とも比べようがありません。購入時のメール、契約書、My docomoの分割支払金の明細。このあたりに目を通してください。
STEP2:中古買取価格を3店舗ほどで確認する
1店舗だけでは、正しい相場は見えてきません。オンライン査定も含めて、複数の店で確認しましょう。比べるときは、未使用品や最高ランクの価格ではなく、今の端末の状態に近い査定価格を使うのがコツです。
STEP3:端末を今後何か月使うか決める
「まだ使えるから」。この理由だけでは、買い取りの判断材料としては足りません。あと6か月なのか、2年以上なのか。使う期間によって、残価の重さはまるで変わります。
残価を、これから使う予定の月数で割ってみてください。1か月あたりの費用が出ます。残価48,000円の端末をあと24か月使うなら月あたり2,000円。でも、あと6か月しか使わないなら、こうなります。
48,000円 ÷ 6か月 = 月額8,000円
短い期間で買い替えるつもりなら、返却のほうが理にかなっています。
STEP4:故障時利用料と修理費を確認する
画面割れや故障があるなら、故障時利用料・修理費・残価。この3つを並べて比べます。補償に入っている人と入っていない人とでは、故障時利用料に差があります。
査定の前に非正規店で修理すると、端末の状態によっては受付条件に影響することがあります。修理を頼む前に、公式サポートへ確認しておきましょう。
STEP5:次の端末代と通信費を合計する
返却後の負担は、新しい端末代だけではありません。通信プランまで含めた月額の合計で比べます。たとえば今の通信費が月7,000円で、端末代が月2,000円なら、合計9,000円です。これを月額2,970円のahamoに変えて、端末代が月4,000円になったとすると、こうなります。
2,970円 + 4,000円 = 月額6,970円
端末代が増えても、通信費を見直せば合計は下がることがあります。見落とされがちなポイントです。
・損得を決める3つの金額は「免除される残価」「端末の中古買取価格」「次に買う端末の総額」
・この3つに加えて、2026年3月5日以降の加入なら「返却時のプログラム利用料」も忘れずに足し算してください
返却後は通信プランもahamoで見直す

端末を返して新しい機種に替えるタイミングは、通信プランを見直す絶好のチャンスでもあります。とくに、ドコモの料金プランを使っているけれど、家族割引や店舗サポートはあまり使っていない。そんな方は、ahamoを比べる相手に入れやすいはずです。
ahamoは、月額2,970円で30GB使えて、5分以内の国内通話が料金に含まれています。海外91の国・地域でも、追加料金なしでデータ通信ができます。
編集長僕自身、かれこれ6年ほどahamoを使い続けています。
ドコモ回線をそのまま使うので、普段の電波環境を大きく変えずに料金だけスッと整理できますし、5分以内の国内通話が無料で付いているのも地味に助かります。
海外91の国・地域で追加料金なしのデータ通信に対応しているおかげで、旅行のたびに現地用のSIMやモバイルWi-Fiを用意する手間も減りました。
ただし、海外利用には「国内と合算して月30GBまで」「データ通信の開始から15日まで」という2つの上限があります。ここを知らずに長期滞在すると速度制限にかかるので、渡航前に確認しておくと安心です。それでも、料金の作りがシンプルで、いくつもの割引条件を組み合わせて計算する必要がないのは、やっぱりラクです。
ここで、ahamoの向き・不向きを整理しておきます。
いつでもカエドキプログラムは、回線契約と関係なく、条件を満たせば使えます。ahamoに変えたあとでも、返却条件さえ満たしていれば返却できます。だから、こんなふうに切り分けて考えられます。
- 端末は返すのか、買い取るのか
- 回線はドコモを続けるのか、ahamoに変えるのか
- 次の端末はドコモで買うのか、別の場所で買うのか
端末と回線を、セットで考える必要はありません。端末は今のまま使って、通信プランだけahamoに変える。そんな方法もあります。返却まで数か月あるなら、先に通信費だけ下げておく、という手も打てます。
返却前に済ませることチェックリスト
返すと決めたら、次の作業を上から順に進めていきます。
□ 新しい端末を用意する
□ 写真・連絡先・アプリのデータを移す
□ LINEや認証アプリの引き継ぎを確認する
□ おサイフケータイの移行手続きをする
□ SIMカードやSDカードを抜く
□ Apple AccountまたはGoogleアカウントを解除する
□ 端末を初期化する
□ 画面・カメラ・ボタン・充電機能を確認する
□ My docomoから返却を申し込む
□ 翌月末の期限までに発送する
返却の申し込みはあとからキャンセルできません。データ移行より先に申し込むと、手続きがバタバタになります。返送用キットが届くまでの日数も見込んで、月末ギリギリの申し込みは避けたほうが無難です。発送したあとは、追跡番号や発送控えを、査定が終わるまで大切に保管しておいてください。
保険への加入を考えるなら、いつまでに入れるのかも先に押さえておくと安心です。

いつでもカエドキプログラムを返却しないに関するFAQ
- 23か月目を1日でも過ぎたら返却できませんか?
-
23か月目を過ぎても、24か月目から46か月目までプログラムを利用できます。ただし、返却が遅くなるほど再分割支払金の支払いが進み、免除される金額は少なくなります。
- 返却せずにドコモやahamoを解約できますか?
-
回線契約の解約や乗り換えは可能です。ただし、端末代の残債はなくなりません。返却しない場合は、残価を含む分割支払金を継続して支払います。
- 返却しない場合、残価は一括請求されますか?
-
通常は、残価が24回に再分割され、24回目から47回目まで支払います。高額な一括請求は来ません。ドコモショップでは任意のタイミングで一括精算も可能と案内されています。支払方法や現在の契約状態は、My docomoまたはドコモへ確認してください。
- 少し傷があるだけでも22,000円かかりますか?
-
傷があるだけで、必ず22,000円が請求されるわけではありません。ドコモの査定基準を満たさない機能不良品と判定された場合に故障時利用料が発生します。補償加入者は2,200円、未加入者は22,000円です。画面割れ、本体の破損、動作不良などがある場合は、返却前に査定条件を確認してください。
- 2026年3月以降に加入すると返却時にお金がかかると聞きました。
-
2026年3月5日以降に個人名義で加入した人は、返却(プログラム利用)時に最大22,000円のプログラム利用料がかかります。ただし、ドコモで次の対象機種へ買い替えれば「ドコモで買替えおトク割」で免除されます。3月4日以前の加入者には発生しません。自分の利用料はMy docomoで確認できます。
まとめ
いつでもカエドキプログラムで23か月目までに返さなかった場合、24回目の残価が24回に分け直され、支払いが続きます。返さなかっただけで違約金がかかることはありません。
決めるときに見比べるのは、次の金額です。
- 免除される残価
- 端末の中古買取価格
- これから買う端末の総額
- (2026年3月5日以降の加入なら)返却時のプログラム利用料
中古買取価格が残価を下回っていて、近いうちに買い替えるなら、返却が有利。今の端末に不満がなく、あと2年以上使うつもりなら、残価を払って使い続けるのも十分に合理的です。2026年の改定で返却側にも利用料が乗るようになったぶん、「返さない」判断が得になる場面は、以前より増えています。
ひとつだけ念を押させてください。返却を申し込んだあとはキャンセルできず、翌月末までに返さないと違約金が発生することがあります。迷っている段階で申し込みを進めず、まずMy docomoで残価を確認してから判断してください。
端末の返却と、通信会社の乗り換えは、別々に決められます。端末を使い続けながらahamoに変える方法も、端末を返して新しい機種とahamoを組み合わせる方法も、どちらも選べます。最後は、これから24か月の端末代と通信費を合計して、月々の負担がいちばん軽くなる組み合わせを選ぶ。これが、いちばん現実的な物差しです!

