【購入後に必須】Google Pixel 10/10Proは保証に入っていた方がいい理由

スマホ保険ラボの編集長D部長です。

ついに手に入れましたか、Google Pixel 10。あるいは、10 Proでしょうか。
TSMC製となったTensor G5チップがもたらす爆速のレスポンスと、3000ニトを超える明るさのディスプレイ。まさに2025年を代表する最高峰のスマートフォンです。

ここで、購入後の保証について気にしている方はどれぐらいいるでしょうか?

円安や部材高騰の影響を受け、Pixel 10シリーズの端末価格は決して安い買い物ではありません。
では、もし明日、通勤電車でふとした拍子に手から滑り落ち、コンクリートの地面に叩きつけられたらどうなるでしょうか。最新のGorilla Glassといえど、当たり所が悪ければ一瞬で蜘蛛の巣状のヒビが入ります。その修理費用、一体いくらかかるか把握していますか?

過去に大手スマホ修理屋で1万台近くのスマートフォンを修理してきたD部長は、Pixelの画面破損や背面破損など多くの故障を直してきました。

今回は、Pixel 10/10 Proを購入したあなたが「絶対に後悔しない」ための保険・保証選びについてを解説します。Google公式の「Preferred Care」と、私が愛用しているサードパーティ製の「モバイル保険」。この2つを徹底的に比較していきます。

目次

Pixel 10/10 Proのスペックと機能、できること

まず保証の話に入る前に、このデバイスが、どれほどのスペックと機能なのかを再確認しておきましょう。
ただのスマホではありません。これはGoogleのAI技術が凝縮された、手のひらサイズの高性能コンピューターです。

「TSMC製」Tensor G5チップ搭載

ガジェット好きが長年待ち望んでいたアップデートがこれです。

心臓部である独自チップ「Google Tensor」が、第5世代(G5)でついにTSMC製造に切り替わりました。これで、前モデルまで課題とされていた「発熱」や「バッテリー効率」が劇的に改善されています。
重い3Dゲームも、4K動画の編集も、驚くほどスムーズ。発熱でカメラが止まるあの現象とも、もうおさらばです。

無印Pixel 10にも「望遠レンズ」がついに搭載

今回のPixel 10シリーズ最大トピックと言えるのがこれでしょう。これまでProモデルの特権だった「望遠レンズ(光学5倍ズーム)」が、ついにスタンダードモデルのPixel 10にも搭載されました。

お子さんの運動会や、近づけない動物の撮影、あるいは料理のテーブルフォト。あらゆるシーンで画質を落とさずに寄れる体験は、一度味わうともう戻れません。

Pixel 10 Proは「カメラの化け物」へ

一方、Proモデルはさらにその先を行っています。

メインカメラはもちろん、超広角、望遠、そしてインカメラ(42メガピクセル)に至るまで、すべてが高画素センサーに刷新されました。特に「動画ブースト」機能と組み合わせた8Kビデオ撮影や、AIがズーム画質を補完する「超解像ズーム(最大100倍)」は、一眼レフカメラの領域を侵食するレベルです。
また、ピーク輝度3300ニトを超えるディスプレイは、真夏の直射日光下でも驚くほど鮮明に見えます。

これだけの性能が詰まっているからこそ、修理費もまた「高額」になってしまうのです。

そもそもPixel 10/10 Proに保証は必要なのか?

結論から言えば、「必須」です。

理由はシンプルで、端末価格の上昇に比例して、修理部品のコスト(特にディスプレイとロジックボード)が跳ね上がっているからです。

画面割れ修理の相場感

過去のモデル(Pixel 9 Proなど)の例を見ても、正規プロバイダでの画面修理費用は40,000円〜60,000円前後になるケースが珍しくありません。もし内部の基板(マザーボード)まで損傷していれば、その額は80,000円〜100,000円を超え、実質的に「買い直し」と同じレベルの出費になります。

「ケースとフィルムをつけているから大丈夫」

そう思うかもしれません。

しかし、私がこれまでに見てきた「画面を割った人たち」の9割は、ケースもフィルムもつけていました。角からの落下衝撃は、ケース越しでも内部に伝わり、ガラスを粉砕します。

数万円の修理費が家計を直撃するリスクを、月々数百円で回避できるなら、それは「投資」として正解です。

では、具体的にどの保証に入るべきか。選択肢は大きく2つです。

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Google公式「Preferred Care」の強みと弱み

まずは王道、Googleストアで購入時に加入できる公式保証「Preferred Care」について深掘りします。

Preferred Careのサービス内容

Googleが提供するこのサービスの詳細は以下です。

保証範囲:落下による破損、水没、機械的故障(保証期間終了後もカバー)
期間:月額払い(最大60ヶ月)または2年一括払い
対応:故障時には交換機(リファビッシュ品)を送ってくれるエクスプレス交換が利用可能

Preferred Careのメリット

純正の安心感:Googleが直接管轄するため、手続きがスムーズです。

交換機の先出し:修理を待つのではなく、別の端末が届くため、スマホが手元にない期間を最小限に抑えられます。

テクニカルサポート:故障以外にも、操作方法などの相談ができる窓口が用意されています。

Preferred Careのデメリット(コスト面)

一方で、コストパフォーマンスの観点ではシビアな数字が見えてきます。

保険料が高い:Pixel 10の場合、月額900円、2年間一括プランなら17,000円
Pixel 10 Proの場合は、月額1,500円、2年間一括プランで29,000円かかります。
サービス料(自己負担金)がある:ここが最大の落とし穴です。保証に入っていても、修理や交換の際には必ず「サービス料」が発生します。Pixel 10のサービス料は9,900円、Pixel 10 Proは11,550円です。

つまり、「高い保険料」を払った上で、さらに「事故時に約1万円のサービス料がかかる」という構造です。これは、頻繁にスマホを壊す人にとっては元が取れますが、大切に使っていて「万が一」に備えたい人にとっては、少々オーバースペックかつ割高に感じるかもしれません。

Preferred Care

「モバイル保険」が選ばれる理由

そこで対抗馬として浮上するのが、さくら少額短期保険株式会社が提供するモバイル保険です。ブロガーやガジェット好きの間では、もはや「常識」となりつつあるサービスですが、なぜこれほど支持されているのでしょうか。

モバイル保険の基本スペック

・月額料金:700円(非課税)
・補償対象:1契約で3台まで登録可能(主端末1台+副端末2台)
・補償金額:年間最大10万円まで(主端末)、副端末は最大3万円まで
・自己負担金:0円

メリット1:圧倒的なコストパフォーマンス

Preferred Careが1台に対して月額900円以上かかるのに対し、モバイル保険は月額700円。
しかも、これは「1台あたり」ではなく「1契約あたり」の金額です。

もしあなたがPixel 10以外に、ワイヤレスイヤホン(Pixel Buds Proなど)やスマートウォッチ(Pixel Watch)、あるいはタブレットやPCを持っているなら、それらも「副端末」として登録できます。副端末の補償額は最大3万円ですが、イヤホンの故障やバッテリー交換には十分対応できます。

メリット2:自己負担金(免責)がゼロ

Preferred Careとの決定的な違いはここです。修理代金が補償限度額(年間10万円)以内であれば、あなたの財布から出ていくお金は0円です。

「保険に入っていたのに、修理時にまた1万円払うの?」というストレスから解放されます。

メリット3:ゲーム機や他のWi-Fi機器も対象

登録できるのはスマホに限りません。Wi-FiやBluetoothにつながる機器であれば、Nintendo Switchなどのゲーム機、iPad、AirPodsなども対象になります。

編集長

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、MacBook、Apple Watchの3台を加入させており、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。

NintendoSwitchなどのゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。

このように、Pixel 10 Pro(主端末)+Pixel Watch(副端末)+過去に使っていたPixel(副端末)といった構成にすれば、Googleエコシステム全体を月額700円で守ることができるのです。

【徹底比較】Preferred Care vs モバイル保険

主要な項目を表にまとめました。Pixel 10 Proを使用していると仮定した比較です。

比較項目Google Preferred Careモバイル保険
月額料金1,500円(Pixel 10 Proの場合)700円
年間コスト18,000円8,400円
補償台数1台のみ3台まで(主1+副2)
自己負担金あり(サービス料11,550円)なし(年間10万円以内なら全額補償)
補償上限額偶発的損傷は年2回まで年間10万円まで何度でも
修理方法指定プロバイダまたは交換機送付どこの修理店でもOK(正規・非正規問わず)
端末変更機種ごとに契約し直しマイページから登録変更するだけ
紛失・盗難対応なし(提供なし)対象外

比較から見える「モバイル保険」の優位性

表を見ると一目瞭然ですが、コスト面ではモバイル保険が圧勝しています。

Preferred Careの強みは「エクスプレス交換(代替機がすぐ届く)」ことです。しかし、そのために倍以上の月額料金と、事故ごとのサービス料を払う価値があるかどうか。

「スマホを無くしたことはないが、落として割ったことはある」という大多数のユーザーにとっては、モバイル保険の方が理にかなっています。

モバイル保険の注意点とデメリット

公平な記事にするため、モバイル保険の弱点も隠さずに伝えます。

盗難は補償対象外

「スマホをどこかに置き忘れた」「盗まれた」というケースは、モバイル保険ではカバーされません。頻繁に物を無くす癖がある人は、キャリアの補償を検討した方が良いでしょう。

紛失は保証対象となりますが、保証金額は主端末で25,000円、副端末で7,500円と少なめです。

修理代金の「立替払い」が必要な場合がある

モバイル保険には「キャッシュレスリペア」という提携修理店(iCracked)でのキャッシュレス修理サービスがあります。提携店(リペアパートナー)であれば、修理時に費用を支払う必要がなく、保険金申請も不要なのでとても便利です。

ただし、提携修理店(iCracked)以外で修理する場合は、一旦自分で修理費を全額支払い、その領収書とリペアレポートを写真に撮って申請する必要があります。審査が通れば、数日〜1週間程度で口座に振り込まれます。

一時的に数万円の出費が発生する可能性がある点は覚えておく必要があります。

副端末は保証金額が3万円まで

モバイル保険は1契約で3台まで登録できる点が大きなメリットですが、副端末(2台目・3台目)の補償金額は年間最大3万円までとなっています。

主端末(1台目)は年間10万円まで補償されますが、副端末に高額なデバイスを登録する場合、修理費用が3万円を超えると自己負担が発生する可能性があります。

どの端末を主端末にするか、副端末に何を登録するかは、各デバイスの修理費用の相場を考えながら慎重に決める必要があります。特に高額なデバイスを複数持っている場合は、最も修理費が高くつきそうな端末を主端末として登録することをおすすめします。

あなたはどっち?Pixel 10ユーザーのための選び方ガイド

これまでの情報を整理し、あなたがどちらを選ぶべきかの判断基準を簡単にお伝えします。

Google Preferred Careを選ぶべき人

修理の手続きが面倒な人:電話一本で交換機を送ってほしい、とにかく楽をしたい人。
Googleの公式サポートと密に連携したい人:操作方法なども含めてGoogleに頼りたい人。

モバイル保険を選ぶべき人

コストを抑えたい人:月額700円で年間10万円の補償は破格です。
複数台のデバイスを持っている人:Pixel 10以外に、スマートウォッチやワイヤレスイヤホン、タブレットを持っているなら、まとめて補償した方が圧倒的にお得です。
端末を頻繁に買い換える人:モバイル保険は「人」に紐づく保険なので、端末を買い換えてもWEB上で登録情報を書き換えるだけで保険を継続できます。解約して入り直す手間がありません。
中古端末やSIMフリー端末を購入した人:購入から1年以内であれば加入できるため、キャリアの保証に入り損ねた人にも最適です。

モバイル保険の加入フロー(3分で完了)

モバイル保険への加入は非常に簡単で、すべてスマホ上で完結します。Pixel 10が手元に届いたら、すぐに以下の手順で登録しましょう。

1,公式サイトへアクセス:モバイル保険の申し込みページを開く。
2,重要事項の確認:内容に目を通し、同意します。
3,端末情報の入力:Pixel 10の購入証明書(Googleストアの注文メールや領収書のスクショ)を用意します。IMEI(製造番号)などの情報を入力します。
4,端末画像のアップロード:ここが少しコツがいります。「壊れていないこと」を証明するために、鏡に映したスマホの前面・背面を撮影するか、家族のスマホを借りてPixel 10を撮影し、アップロードします。(※画面が点灯している状態で、現在時刻が表示されている写真などが求められる場合があります)
5,クレジットカード情報の入力:支払いはクレカのみです。
6,完了!:翌営業日から補償が開始されます。

この手軽さも、テックリテラシーの高いPixelユーザーに支持される理由の一つです。

よくある質問(FAQ)

Pixel 10を購入してから時間が経ってしまいましたが、まだ入れますか?

はい、購入から1年以内であれば「モバイル保険」への加入が可能です。ただし、加入時点で故障していないことが条件です。すでに画面が割れている場合は加入できませんのでご注意ください。Preferred Careは購入から30日以内という厳しい制限があります。
また、中古品であっても購入店舗の動作保証が3ヶ月以上ついていれば加入可能です。

モバイル保険の「年間10万円」を超えた修理費はどうなりますか?

10万円を超えた分は自己負担となります。ただ、Pixel 10の画面修理やバッテリー交換で10万円を超えることは稀です。基板交換などの重度故障で10万円を超える可能性はゼロではありませんが、多くのケースでは枠内に収まります。

iCracked(正規修理店)での修理も対象ですか?

はい、対象です。正規プロバイダであるiCracked Storeで修理を行い、発行された正規の「修理報告書(リペアレポート)」と「領収書」を提出すれば、問題なく保険金が支払われます。これにより「正規修理を受けつつ、費用は保険でカバー」という理想的な運用が可能ですし、キャッシュレスにも対応しているので、事前に申請しておけば、その場で金額を支払う必要もありません。

解約に違約金はかかりますか?

モバイル保険には、いわゆる「2年縛り」のような期間拘束や解約違約金はありません。不要になったらいつでもマイページから解約可能です。この身軽さも、キャリアの補償サービスとは違う大きなメリットです。

まとめ

Google Pixel 10シリーズは、本当に素晴らしいデバイスです。
しかし、その高性能なボディは、一度のアクシデントで高額な請求書へと変わるリスクを孕んでいます。

「自分は落とさないから大丈夫」

そう過信して、実際に画面を割り、数万円の修理見積もりを前に呆然とする人を私は何人も見てきました。
その時になって「あの時、保険に入っておけばよかった」と後悔しても遅いのです。

もしあなたが、「できるだけ固定費を下げつつ、でも万が一の時にはしっかり守られたい」「スマホだけでなく、周りのガジェットもまとめて面倒見てほしい」そう考える賢明なユーザーであれば、選択肢は「モバイル保険」一択と言っても過言ではありません。

月額700円。コーヒー1〜2杯分のコストなので、ぜひこの記事を参考に購入後の保険の加入や見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

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