スマホ保険ラボの編集長D部長です。
ワイモバイルでの新規契約や機種変更。その際、多くの人が迷うのが「保証オプション」です。
特に「故障安心パックプラス」への加入を勧められるケースは多いはず。月額759円(税込)で、万が一の故障や破損に備えられるのは確かに魅力的です。
でも「本当にお得なのか?」と疑問を持つ方もいますよね。スマホ保険はキャリア提供のオプション以外にも、独立系の「スマホ保険」などもあります。
その代表格が、月額700円(税込)で最大3台まで補償対象にできる「モバイル保険」です。
「ワイモバイルの安心パックは手厚そうだけど、1台に月759円は高いかも…」
「スマホ以外にタブレットやスマートウォッチも持っているけど、それらは対象外?」
「結局、トータルで見てどちらが自分の使い方に合っているのかわからない」
この記事は、そんな悩みを抱えるワイモバイルユーザー(または契約予定者)のために書きました。
ワイモバイル公式の「故障安心パックプラス」と、独立系の「モバイル保険」。この2つのサービスを、料金、補償内容、対象台数、修理時の自己負担額などを徹底比較していきます。
ワイモバイルの「故障安心パックプラス」とは?

まず、比較の軸となるワイモバイルの公式オプション「故障安心パックプラス」について、その基本スペックを整理します。これはワイモバイルユーザーにとって最も身近な選択肢で、多くの人が加入を検討するサービスです。
月額料金と加入条件
・月額料金: 759円(税込)
・加入条件: ワイモバイルでの端末購入時(または機種変更時)のみ加入可能
最大のポイントは「加入タイミング」です。後から「やっぱり入りたい」と思っても、基本的には加入できません。
この「今しか入れない」という点が、契約時の判断を難しくさせる要因の一つです。
主な補償内容
補償内容は多岐にわたりますが、主に以下の4つの柱で構成されています。
1. 故障保証サービス
メーカー保証期間(通常1年)終了後の自然故障(通常使用での故障)について、修理費用が無料になります。
2. 破損・全損サービス
落下による画面割れや外装破損、水濡れ・全損など、偶然の事故によるトラブルに対応。修理可能な場合は、修理代金の割引が適用されます。修理不可能な場合(全損など)は、会員価格で「交換」対応(リフレッシュ品)となります。
3. データ復旧支援サービス
水濡れや破損で電源が入らなくなった端末から、データ(電話帳、写真など)を取り出す作業をサポートします。通常、高額になりがちなデータ復旧費用が、お客様負担0円で利用できます。
4. バッテリー交換(一部機種)
iPhoneの場合、バッテリー交換の割引が適用されることがあります。
Android端末に関しては、機種や購入時期により「内蔵型バッテリー交換修理割引サービス」が適用される場合があります(1年以上同一機種を利用し、かつ1年以上「故障安心パックプラス」を継続している場合、1機種につき1回利用可能)。
修理・交換時の自己負担金
ここが非常に重要なポイントです。月額759円を払っていても、修理や交換の際には別途「自己負担金」が発生します。
故障交換サービス(全損・修理不可の場合)
故障した機種を新品同等の同一機種と交換できるサービスです。交換代金は機種によって異なり、7,500円〜12,500円の範囲で設定されています。
12,500円: Google Pixel 9a、OPPO Reno13A、nubia Flip 2、iPhone 15、iPhone 14、iPhone 13、iPhone 12シリーズ、iPhone SE(第2/第3世代)、Google Pixelシリーズ、Xperiaシリーズなど
10,000円: moto g66y 5G、AQUOS wish5、OPPO Reno11 A、OPPO Reno9 A、かんたんスマホ3、Android One S10、OPPO Reno7 Aなど
7,500円: Galaxy A25 5G、OPPO A79 5G、Libero 5G IV、AQUOS wish3、moto g53y 5G、Redmi 9Tなど
※同一機種の在庫がない場合は当社指定機種との交換になります
※6ヵ月に1回まで利用可能
※紛失・盗難時には利用できません
修理の場合(Android端末のみ)
外装破損時には特別価格での修理が可能ですが、具体的な金額は機種や修理内容により異なります。iPhoneの修理は故障安心パックプラスの対象外となっており、Apple公式の修理サービスを利用する形になります。
メリットとデメリットの整理
メリット
デメリット

「モバイル保険」とは? 多様なデバイスに対応する保険

次に、比較対象となる「モバイル保険」です。
これは、さくら少額短期保険株式会社が提供する「スマホ保険」で、特定のキャリア(ワイモバイルやドコモなど)に属さない独立系のサービスです。
月額料金と加入条件
月額料金: 700円(税込)
加入条件:
・新品端末の場合:端末購入から1年未満
・中古端末の場合:中古端末販売店が提供する保証(赤ロム保証除く)が3ヶ月以上付帯し、購入から3ヶ月以内
*いつでもWebから加入可能(条件を満たしていれば)
故障安心パックプラスと違い、端末購入時でなくても「1年未満」であれば加入できるのが大きな特徴です。「端末買ったときは要らないと思ったけど、やっぱり不安になってきた」という人でも間に合います。
主な補償内容(ここが重要)
モバイル保険の最大の魅力は、そのユニークな補償体制にあります。
補償台数:最大3台
- 主端末 (1台): 年間最大10万円まで補償(修理費用)
- 副端末 (2台): 2台合計で年間最大3万円まで補償(修理費用)
補償対象の事故
- 外装破損(画面割れ、ケース割れなど)
- 液晶画面の表示不良
- 水濡れ・全損
- 自然故障(メーカー保証終了後)
- 盗難(主端末のみ、年間最大5万円)
注目すべきは「3台」という点と、「対象デバイス」の広さです。副端末には、Wi-FiやBluetoothで通信可能な「モバイル通信端末」を登録できます。
(例)
- 主端末:iPhone 15 Pro(ワイモバイルで購入)
- 副端末①:iPad Air
- 副端末②:Apple Watch または Nintendo Switch(ゲーム機)
このように、ワイモバイルのスマホだけでなく、自分が持っている他のガジェットもまとめて補償対象にできるのが、キャリアのオプションにはない強みです。
修理時の自己負担金
モバイル保険のもう一つの大きな特徴が、自己負担金です。
自己負担:原則0円
年間の補償上限額(主端末10万円、副端末合計3万円)の範囲内であれば、修理にかかった費用が全額保険金として支払われます。つまり、1万5千円の画面修理なら1万5千円、8万円の基板修理なら8万円が戻ってきます(上限内)。
さらに「キャッシュレスリペア」という仕組みがあります。これは、モバイル保険が提携している修理店「iCracked 」に持ち込めば、その場で自己負担なく(0円で)修理が完了するサービスです。保険金請求の手間すら発生しません。
メリットとデメリットの整理
メリット
デメリット
編集長僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、MacBook、Apple Watchの3台を登録していて、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。
NintendoSwitchなどのゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。

【徹底比較】「故障安心パックプラス」 vs 「モバイル保険」 7つの観点で比較

さて、両者の基本情報が出揃いました。ここからは、読者が最も知りたい「結局、どっちがいいの?」に答えるため、7つの具体的な観点で両者を直接比較していきます。
比較①:月額料金
・故障安心パックプラス: 759円(税込)
・モバイル保険: 700円(税込)
単純な月額料金では、モバイル保険が59円安価です。年間で計算すると 708円の差額(759円×12ヶ月 = 9,108円、700円×12ヶ月 = 8,400円)。
料金差はわずかですが、次の「補償台数」を見ると、この価格差の意味合いが全く変わってきます。
比較②:補償対象台数
・故障安心パックプラス: 1台(ワイモバイルで契約した端末のみ)
・モバイル保険: 最大3台(主端末1台 + 副端末2台)
ワイモバイルのスマホ1台しか守る必要がない人であれば、この差は関係ありません。でも、多くの人がタブレット、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、PC、ゲーム機など、何かしらの「サブデバイス」を所有している現代において、「3台まで」というカバー範囲は非常に強力です。
「スマホ1台に759円」と「デバイス3台に700円」。1台あたりのコストパフォーマンスで考えると、両者には埋めがたい差があります。
比較③:補償内容(範囲)
補償される「事故」の種類には、微妙な違いがあります。
| 補償項目 | 故障安心パックプラス | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 自然故障 | ○(メーカー保証後) | ○(メーカー保証後) |
| 破損・画面割れ | ○(自己負担あり) | ○(自己負担0円) |
| 水濡れ・全損 | ○(自己負担あり) | ○(自己負担0円) |
| 盗難 | ×(紛失補償は別) | ○(主端末のみ・上限5万) |
| データ復旧 | ○(自己負担0円) | × |
| バッテリー交換 | △(機種・条件による) | ×(劣化は対象外) |
優劣が分かれるポイント
比較④:修理時の自己負担額
万が一の事態が発生したとき、いくら支払う必要があるか。これは保険において最も重要な項目の一つです。
故障安心パックプラス: 必ず発生する
- 修理:数千円程度(機種・内容による)
- 交換:8,250円〜(Android)、57,800円〜(iPhone)
モバイル保険: 原則0円
年間の補償上限額(10万円/3万円)を超えない限り、修理費用は全額保険金でカバーされます。
この差は非常に大きい。故障安心パックプラスは、月額料金を払った上で、さらに数千円〜数万円の出費を覚悟する必要があります。一方、モバイル保険は、月額700円さえ払っていれば、(上限内であれば)急な出費が一切発生しません。
「いざという時に、1円も払いたくない」というニーズには、モバイル保険が明確に応えています。
比較⑤:補償上限額
自己負担0円の代わりに、モバイル保険には「年間上限額」が設定されています。
故障安心パックプラス
明確な「年間いくらまで」という上限はありません。ただし、修理代金や交換代金そのものが実質的な補償額であり、高額な自己負担金と引き換えにサービスが提供されます。
モバイル保険
- 主端末:年間最大10万円
- 副端末:年間合計最大3万円
最近のハイエンドスマホ(iPhone Proシリーズや高性能Android)は、画面と背面を同時に割ると修理代金が10万円を超えるケースがあります。年に何度も高額な修理をする人にとっては、モバイル保険の上限(10万円)では足りなくなるリスクがあります。
一方、故障安心パックプラスは、高額な自己負担を払えば修理・交換自体は可能です。ただし、その自己負担額が、モバイル保険の上限(10万円)を超えることは稀でしょう。
比較⑥:加入タイミングと継続性
故障安心パックプラス
- 加入:端末購入時のみ
- 継続:ワイモバイルを解約すると終了
モバイル保険
- 加入:端末購入から1年未満ならいつでもOK
- 継続:ワイモバイルを解約しても、LINEMOに乗り換えても、保険は継続可能(キャリアフリー)
「キャリアに縛られたくない」と考える人にとって、この差は決定的です。モバイル保険は、契約する通信会社と保険を切り離して考えることができます。
また、「購入後1ヶ月使ってみて、やっぱり不安だから入る」という柔軟な選択ができるのも、モバイル保険の強みです。
比較⑦:手続きの簡便さ
事故発生時の「手間」も重要です。
故障安心パックプラス
窓口が「ワイモバイル」に一本化されています。My Y!mobileやワイモバイルショップ、サポートセンターに連絡すれば、その後の手続き(修理か交換か、自己負担はいくらか)を案内してもらえます。迷うことが少なく、「お任せ」できる安心感があります。
モバイル保険
- 「キャッシュレスリペア(iCracked)」対応店を利用する場合:店に持ち込むだけ。支払いや請求手続きは一切不要。最も手間がかかりません。
- 上記以外の修理店(Apple Store、非正規修理店など)を利用する場合:
- 修理店を探し、自分で修理を依頼し、代金を全額立て替える
- 修理報告書と領収書をもらう
- モバイル保険のマイページから、書類をアップロードして保険金を請求する
- 審査後、保険金が振り込まれる
この「立て替え」と「Web請求」が手間に感じる人にとってはデメリットです。

比較まとめ表|「故障安心パックプラス」と「モバイル保険」一目でわかる違い
ここまでの比較を、一覧表にまとめます。
| 比較項目 | ワイモバイル 故障安心パックプラス | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 月額料金(税込) | 759円 | 700円 |
| 補償対象台数 | 1台 | 最大3台 |
| 対象デバイス | 契約端末のみ | スマホ、タブレット、PC、ゲーム機等 |
| 修理時自己負担 | あり(数千円~数万円) | 原則0円(上限内) |
| 年間補償上限 | 特になし(自己負担で対応) | 主:10万円 / 副:合計3万円 |
| 加入タイミング | 端末購入時のみ | 端末購入から1年未満ならOK |
| キャリア継続性 | ワイモバイル解約で終了 | キャリア変更しても継続OK |
| 盗難補償 | × | ○(主端末のみ) |
| データ復旧 | ○(自己負担0円) | × |
| バッテリー(劣化) | △(割引の場合あり) | × |
| 手続きの手間 | 窓口一本化で比較的楽 | キャッシュレスリペアなら楽。他はWeb請求。 |
判断基準|あなたはどっち? おすすめな人の特徴

比較表を見て、両者の性格が全く異なることが理解できたはずです。最後に、あなたがどちらを選ぶべきか、具体的な「おすすめな人」のタイプを提示します。
ワイモバイル「故障安心パックプラス」がおすすめな人
判断ポイント:「手続きの簡便さ」と「キャリア公式の安心感」を、月額759円+修理時自己負担金で買う、という選択です。
「モバイル保険」がおすすめな人
判断ポイント:「圧倒的なコストパフォーマンス(3台/700円)」と「自己負担0円」のメリットを重視し、その代わり(キャッシュレスリペア以外は)Webでの保険金請求という手間を受け入れられる人。
よくある質問(FAQ)
- ワイモバイルの「故障安心パックプラス」と「モバイル保険」は併用できますか?
-
併用は可能ですが、推奨されません。
両方に加入すること自体は可能です。しかし、事故が発生した際、両方の保険から二重に保険金を受け取ることは「利得の禁止」という原則に基づき、できません。
(例:3万円の修理で、A社から3万円、B社から3万円の合計6万円を受け取ることは不可)
結局、どちらか一方の保険しか使えないため、月額料金(759円+700円)を二重に払い続けることになり、金銭的に大きな無駄が発生します。どちらか一方、ご自身のスタイルに合った方を選択してください。
- 中古のスマホや、家族から譲り受けたスマホでも「モバイル保険」に入れますか?
-
条件を満たせば加入可能です。
モバイル保険の加入条件は、新品端末(購入後1年未満)だけではありません。中古端末(いわゆる白ロム)であっても、
- 中古端末販売店が提供する保証(赤ロム保証を除く)が3ヶ月以上付帯している
- その端末の購入から3ヶ月以内である
という条件を満たせば加入が認められます。
ただし、フリマアプリや知人からの譲渡など、「保証がない」端末は、原則として加入対象外となるため注意が必要です。
- 「故障安心パックプラス」を一度解約したら、再加入できますか?
-
原則として、再加入はできません。
「故障安心パックプラス」は、前述の通り「端末購入時のみ」加入が可能なオプションです。一度解約してしまうと、次に機種変更をするタイミングまで加入する権利を失います。
月額料金が高いからと安易に解約すると、後で不安になった際も戻れないため、判断は慎重に行う必要があります。
- 「モバイル保険」のキャッシュレスリペアとは何ですか?
-
修理代金の支払いが不要になる、提携修理店でのサービスです。
通常、モバイル保険(や他の多くの保険)では、一度修理代金を全額立て替えて支払い、後日保険金を請求します。
「キャッシュレスリペア」は、モバイル保険が提携しているiCrackedに端末を持ち込めば、その場で保険が適用されるため、利用者は1円も支払うことなく修理を完了できる仕組みです。
財布にお金がなくても、クレジットカードがなくても、スマホを修理して受け取ることができます。立て替えや保険金請求の手間が一切ないため、モバイル保険を利用する際は、まず近所にこの対応店があるか検索することをおすすめします。
まとめ
ワイモバイルの「故障安心パックプラス」と「モバイル保険」。両者を比較検討してきましたが、どちらが「お得」かは、利用者の状況によって明確に分かれます。
「故障安心パックプラス」は、ワイモバイルのスマホ1台を、手厚い窓口サポート(データ復旧含む)のもとで守るためのサービスです。手続きの手間を最優先する人に向いています。ただし、加入は購入時限定であり、修理時には自己負担金が発生します。
「モバイル保険」は、スマホを含む最大3台のデバイスを、月額700円・自己負担0円で守る、コストパフォーマンスと柔軟性に優れたサービスです。複数デバイス持ちやキャリアの自由度を求める人に最適です。
ワイモバイルのオプション(故障安心パックプラス)は、端末購入時を逃すと二度と入れません。一方で、モバイル保険は端末購入から1年以内であれば、いつでも加入の検討が可能です。
ぜひ、今回の記事を参考に自分に合った保険サービスを選んでみてください!
