スマホ保険ラボの編集長D部長です。
スマートフォンやタブレットなど、日常生活に欠かせないモバイル端末を守るために「モバイル保険」の加入を検討する方は増えています。
ただ、いざ申請してみたら審査に落ちてしまって、「一体なぜ?」と不安になるケースも少なくないんです。
実は、モバイル保険の審査では支払い能力や端末の状態、書類の不備など複数のポイントがチェックされていて、どれか一つでも基準に満たないと審査に通らない可能性があります。
この記事では、「モバイル保険の審査に落ちる代表的な理由を徹底解説」するとともに、再申請の際に押さえておきたい書類のポイントや、他社保険・代替手段の検討まで幅広く紹介していきます。
審査に通らなかった理由を正しく理解して、改善策を講じることで、再度申し込む際に審査を突破できる可能性は十分にあります。
モバイル保険の審査はなぜ重要か

モバイル保険は、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末に起こりやすい故障や破損、水没、盗難などのリスクに備えるための保険商品です。近年ではスマホが生活の中心になり、仕事やプライベート、あらゆる場面で欠かせないアイテムになりました。
ただし、精密機器であるがゆえに、ちょっとした衝撃や経年劣化で修理が必要になる場合もあります。 修理代金は想像以上に高額になることが多く、特に最新モデルやハイエンド端末の場合、画面割れや基板故障で数万円かかることも珍しくありません。そこで、万が一に備えてモバイル保険に加入しようと考えるユーザーが増えています。
ただ、モバイル保険は誰でも簡単に契約できるわけじゃないんです。
保険会社はリスクを適切に評価して、支払い能力や端末の状態を慎重にチェックします。支払いリスクが高いと見なされた場合や、端末自体に問題があると判断された場合に”審査落ち”となってしまうわけです。ここでは審査基準で重視されるポイントや、落ちてしまった理由を具体的に掘り下げていきます。
モバイル保険の審査に落ちる主な理由

クレジットの支払い履歴の問題
モバイル保険の保険料支払いは、クレジットカード決済や口座振替が一般的です。そのため、保険会社は契約者の支払い能力を見極めるためにクレジットヒストリー(クレジットカードの利用履歴や支払い履歴)を重視します。
支払い遅延や滞納の履歴がある場合
過去にカードの支払いを何度も延滞したり、督促がかかるほど滞納していたりすると、クレジットスコアが下がって「リスクが高い顧客」と評価される可能性が高まります。保険会社としては、保険料をきちんと支払ってもらえないリスクを避けたいので、審査落ちにつながってしまうわけです。
クレジットカードの利用実績がない場合
クレジットカードをほとんど使っていない、あるいはまったく所持していない場合も、クレジットヒストリーが「十分に評価できない」という理由で審査が厳しくなるケースがあります。決してマイナス評価だけではないんですが、過去の支払い履歴が無いとプラス材料も乏しいため、保険会社が慎重になることがあります。
対処法
- クレジットレポートをチェックする
信用情報機関で自分のクレジットレポートを取り寄せて、誤った記載がないか確認しましょう。誤記載があれば修正手続きが可能です。 - 支払い習慣を改善する
クレジットカードの支払いを期日どおりに行って、リボ払いやキャッシングの利用を最小限に抑えることで、徐々に信用度を回復させることができます。 - 審査基準が緩めの保険会社を検討する
保険商品によっては比較的審査基準が緩やかなものもあります。そのようなプランを検討してみるのも一つの手段です。
端末の状態や条件が基準を満たさない
モバイル保険の審査では、端末自体の状態や購入証明書の有無なども重要視されます。すでに故障している端末や購入記録が不明瞭な端末は、保険会社にとって「リスクが高い」と判断されてしまうため、審査落ちの原因になりやすいです。
故障や破損がある端末
画面割れや水没痕、カメラ・スピーカーの不具合などがある状態で申請すると、すでに「事故が起きている」とみなされてしまいます。故障した端末が加入できる保険プランも中にはありますが、基本的には正常稼働していることが加入条件となる場合が多いです。
購入証明書(領収書や納品書)がない
購入店舗やオンラインショップで受け取れる領収書、納品書、注文メールを保険会社に提出できないと「購入時期や正規ルートでの購入かわからない」と判断されて、審査に通らなくなることがあります。
技適マークがない海外製端末
日本国内で合法的に使用するためには技適マークが必要です。海外輸入の端末で技適未取得の場合、「違法端末」とみなされるため、多くの保険会社が加入を認めません。
対処法
- 端末を修理してから再申請する
もし故障が原因で審査に落ちた場合は、メーカーや正規サービスプロバイダなどで修理してから再申請することで、審査に通る可能性が高まります。(ただし、購入後1年以内であることが条件) - 購入証明書の代わりとなる書類を用意する
領収書や納品書を紛失した場合は、オンラインショップの「注文履歴メール」「発送通知メール」などを代用資料として提出することを検討してください。 - 技適マーク付き端末を使用する
海外製端末でも、日本国内向けに正規に販売されているモデルは技適マークが付いていることがあります。次回購入する際は技適マークの有無を確認するのがおすすめです。
申請時の書類や情報の不備
審査に通るためには、写真や入力情報を正しく提出することが不可欠です。ちょっとした入力ミスや写真不備が原因で落とされてしまうケースは意外と多いです。
写真の不鮮明さ
端末のシリアル番号やIMEI(製造番号)を撮影した写真がブレていたり、光の反射などで文字が見えにくかったりすると、保険会社が正しい情報を確認できず、審査落ちになってしまうことがあります。
情報入力の誤り
申込フォームに記入する住所や連絡先、クレジットカード情報などにミスがあると、「信頼できない申込者」と見なされやすくなります。
年齢制限違反
多くの保険商品には加入可能な年齢制限があり、未成年が単独で契約するのは難しい場合があります。未成年者が契約者になるには、保護者の同意や名義が必要なケースもあるため、事前に確認しておきましょう。
対処法
- 撮影環境に注意して写真を撮る
明るい場所で、端末全体とIMEI番号がしっかりと判別できるように撮影しましょう。特にIMEI番号は細かい数字が並んでいるため、なるべく高画質のカメラで真上から撮るのがポイントです。 - 申請前に入力項目を再確認する
氏名、住所、連絡先、クレジットカード情報など、一つひとつ丁寧に入力ミスがないか確かめましょう。 - 保護者名義での申請
18歳未満で単独契約できない場合は、保護者が代理で契約する方法を検討してください。
過去の保険利用履歴によるリスク評価
保険会社は、過去の保険加入歴や保険金請求実績もリスク評価の一部として参照する場合があります。
保険金を頻繁に請求した履歴
過去に短期間で何度も保険金請求をしていると、「高額請求が続くリスクがある」とみなされることがあります。
他の保険で支払いを受けた実績がある
たとえば、キャリアの保証サービスを使って頻繁に修理・交換をしていたり、クレジットカード付帯保険を繰り返し利用したりしている履歴がある場合も、慎重な審査の対象になることがあります。
対処法
- 保険金請求は必要最小限に抑える
落下や水没などの故障・破損が起こったとき、すぐに保険を使うのではなく、ある程度コストを自己負担できるようであれば自己修理やメーカー保証を優先することも検討してみてください。 - 他社の保険や延長保証プランを検討
審査基準が厳しいと感じる場合、キャリア保証やメーカーの延長保証(AppleCare+など)も合わせて比較して、複数の選択肢を持っておくと安心です。

審査に落ちた後の具体的な対処法

モバイル保険の審査に落ちてしまっても、すぐに諦める必要はありません。理由を把握したうえで再審査を申請したり、他社の保険を検討したりすることで、最終的には保険による補償を得られる可能性があります。
再審査を申請する
もっともシンプルな対処法が「再審査の申請」です。審査に落ちた理由が書類不備などの場合は、原因を解消して再度申し込みましょう。具体的には以下のような対応が考えられます。
・クレジットヒストリーの改善
すぐに信用情報を大きく改善するのは難しいですが、しばらくクレジットカードの支払いをきちんと行ったり、延滞を解消したりすることで状況が良くなることがあります。ある程度時間を置いてから再申請するのも手です。
・不足書類の追加提出
購入証明書や修理履歴など、提示が必要な書類を再度確認して、すべて揃った状態で再申請すると通過率がアップします。
・端末の状態を整える
故障や破損が原因だった場合は、修理後・交換後の端末で再度申し込みを行うことで審査通過の可能性が高まります。
他社の保険に切り替える
モバイル保険といっても1社だけでなく、さまざまな損害保険会社や少額短期保険会社が類似商品を提供しています。企業ごとに審査基準や補償内容は微妙に異なるため、他社を検討するのも有効な方法です。
・少額短期保険会社のモバイル保険
代表的な例として、さくら少額短期保険の「モバイル保険」があります。購入から1年未満の端末、または購入から1年以上でもメーカーやキャリアの有償補償サービスに加入していれば登録可能で、中古端末にも対応している場合があります。
・キャリアの保証サービス
ドコモ、au、ソフトバンクなど大手キャリアが提供する保証サービスは、キャリア回線を利用している端末なら比較的スムーズに加入できるケースが多いです。ただし、キャリア端末限定や補償範囲がメーカー保証と重複する場合があるので、事前の内容チェックが欠かせません。
・クレジットカード付帯保険
端末をクレジットカードで購入した場合、カード付帯保険で一定の補償が受けられることもあります。ただし、補償範囲や期間に制限があったり、手続きが複雑だったりする場合もあるので注意が必要です。
代替手段を活用する
モバイル保険に加入できなかった場合や、あえて他の手段を使いたい場合には、延長保証やクレジットカード付帯保険などの代替案を検討してみましょう。
・メーカー延長保証
AppleのAppleCare+や、Samsungの延長保証など、メーカーが提供する延長保証プログラムは、比較的充実した修理サポートを受けられることが多いです。新端末購入時にあらかじめ加入しておくことで、保険加入の審査に悩む必要がありません。
・クレジットカード付帯保険
先述のとおり、カードで端末を購入した場合に自動付帯保険が有効になることがあります。補償内容や申請手続きの流れをあらかじめ調べて、いざというときに活用できるようにしておくと安心です。
審査を通過するための事前準備

モバイル保険に確実に加入するためには、審査落ちのリスクを極力減らすための準備が欠かせません。以下のポイントを押さえておくだけでも、審査成功率は大きくアップします。
必要書類を完璧に揃える
・身分証明書(運転免許証、パスポートなど)
有効期限内であることを確認して、提出時には見やすい状態で撮影・スキャンした画像を用意します。
・購入証明書(領収書、注文メール)
オンラインショッピングの場合は「注文履歴」や「発送通知メール」のスクリーンショットを取って、必要に応じてPDF化しておくと便利です。
・端末のシリアル番号・IMEI番号がわかる写真
スマホの設定画面からIMEIを表示させて、それをカメラで撮影すると確実です。
端末の状態を事前にチェックする
・画面割れ、水没歴がないか
軽微な傷でも保険会社によっては注意される場合があります。
落下後や水濡れの痕跡があるなら修理してから申請するのが無難です。
・メーカー保証期間内であるか
メーカー保証期間内の端末であれば、保険会社も不具合時にメーカー側の対応が期待できるため、審査に通りやすいと考えられるケースがあります。
モバイル保険は新規取得から1年未満の端末、または購入から1年以上でもメーカーや通信キャリアの有償補償サービスに加入していて補償が受けられる状態の端末である必要があるので、その点も注意してください。
保険会社の審査基準を理解する
・技適マークの有無
日本国内で使える端末かどうかを必ず確認しましょう。海外版スマホは一見同じモデルでも、日本版とは別物とみなされることがあります。
・年齢制限や利用規約
未成年者は契約できない、もしくは保護者の代理申請が必要など、保険会社独自の規定がある場合があります。必ず公式サイトや重要事項説明書、パンフレットなどを熟読しておきましょう。

審査落ちを防ぐための5つの心得

・クレジットスコアを維持する
支払い遅延や滞納を避けて、毎月のクレジットカード利用金額を計画的に支払う習慣を身につけることで、保険会社からの信頼度を高めます。
・端末管理を徹底する
故障や破損が起こる前に保険加入を検討して、水没や画面割れなどが生じたら適切な修理を早めに行いましょう。
・書類の正確性を確保する
写真は明るい場所で撮って、情報入力の際には字句の一つ一つを確認すること。購入証明書や修理報告書など必要書類を漏れなく揃えましょう
・他社比較を行う
保険会社によって審査基準や補償範囲、保険料が異なるため、複数のプランを比較検討することで自分に合った保険が見つかる可能性が高まります。
・代替案も視野に入れる
モバイル保険にこだわらず、メーカー延長保証やクレジットカード付帯保険など自分の端末やライフスタイルに合った補償サービスを把握しておくと安心です。
さらに知っておきたい注意点

契約後の保険金請求も慎重に
モバイル保険の審査を通過して加入できた後も、保険金請求の手続きを繰り返すと、次年度の更新時や他社での保険加入時に「高リスク顧客」と見なされる場合があります。故障や破損が起きたらすぐ保険を使うのではなく、端末自体の価値や自己負担の金額を考慮して、本当に必要なときだけ請求するほうが将来的には有利になることもあります。
端末ごとの補償限度額をチェックする
スマホやタブレット、ノートPCなどマルチデバイスを補償するモバイル保険も増えていますが、それぞれの端末ごとに補償限度額が設定されている場合があります。
モバイル保険では、修理費用保険金として年間最大10万円(通算)まで補償されますが、修理不能や盗難の場合には主端末25,000円、副端末7,500円が上限となっています。自分の端末価格や修理費用の相場を踏まえて、必要な範囲の補償が受けられるかどうかを必ず確認しておきましょう。
プラン内容の細部を理解する
免責金額の有無
保険金を請求する際、自己負担となる金額(免責)が設定されていることがあります。免責金額が高いと、軽微な修理にはあまりメリットを感じられないことも。モバイル保険では、事故発生時の自己負担金額(免責額)は0円となっています。
対応修理先
保険会社によっては特定の修理業者でしか保証を受けられない場合があります。Apple Storeなど公式修理以外が認められないプランもあるため注意が必要です。モバイル保険では、メーカーや正規代理店、キャリアショップでの修理に対応しており、提携修理店ではキャッシュレスリペアも利用可能です。
モバイル保険の活用で得られる安心感

ここまで審査落ちの理由や再申請の対処法を中心に解説してきましたが、モバイル保険に加入することで得られる安心感は非常に大きいといえます。スマートフォンが日常生活のあらゆるシーンで使われる現代、1度の故障で大切なデータや連絡手段を失うリスクは高まっています。
特にハイエンド端末や、ビジネスにおいてスマホが必須という方にとっては、保険加入によって「もしもの場合も修理費用を心配せず、早期に復旧できる」というメリットがあります。
主端末は年間最大10万円まで修理費用が補償され、修理不能や盗難の場合も最大25,000円まで補償。副端末2台合計で最大3万円までの修理費用、修理不能や盗難の場合も合計最大7,500円まで補償してくれます。
編集長私も5年ほど前から月額700円のモバイル保険に加入していて、iPhone、MacBook、Apple Watchの3台を登録しています。やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っているので、保険に入っていれば安心を買うことができます。
ゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。
補償金額も十分なので、個人的にはかなりオススメです。
よくある質問(FAQ)
- モバイル保険の審査にはどのくらい時間がかかりますか?
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お申し込み完了日の翌営業日に審査が行われます。金曜日や土曜日にお申し込みの場合は月曜日の審査となります。審査において確認事項が発生した場合はメールで連絡が来るので、登録したメールアドレスは定期的にチェックしておきましょう。
- 中古で購入したスマホでもモバイル保険に加入できますか?
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購入から1年未満の端末、または購入から1年以上でもメーカーや通信キャリアの有償補償サービスに加入していて補償が受けられる状態であれば、中古端末でも加入可能です。ただし、登録時に破損などがなく全機能が正常に動作する必要があり、購入店舗からの動作保証が3ヶ月以上あることが条件となります。
- モバイル保険に加入した後、機種変更したらどうなりますか
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機種変更時も継続補償が可能で、古い端末から新しい端末へ登録を切り替えるだけで引き続き補償を受けられます。モバイル保険を解約して新たに申込をする必要はありません。
- 海外で壊れた場合も補償されますか?
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モバイル保険の補償対象は国内での損害に限定されています。海外旅行中にスマホやタブレットが破損してしまった場合、修理費用などは全て自己負担になってしまうので、海外に行く際は別途旅行保険などの加入を検討しましょう。
まとめ:スマホを長く安心して使うための最善策とは
この記事では、モバイル保険の審査落ちの主な理由とその対処法、そして再申請や他社保険への切り替え、代替手段などを幅広く紹介しました。スマホやタブレットは日常生活に密着したデバイスであり、もしもの故障や破損が起こると大きなストレスになります。
そのため、自分の端末をしっかり守れる保険やサービスを選ぶことが大切です。支払い履歴の問題や端末状態の不備、書類の提出ミスなどで審査に落ちてしまうケースは決して少なくありません。
ただ、事前にしっかりと準備を整えて、必要な書類を揃えて、クレジットカードの支払いを滞納しないよう気をつければ、多くの場合はスムーズに加入できるでしょう。
ぜひ、この記事を参考に審査に落ちた方は再チャレンジしてみてください!
