スマホ保険ラボの編集長D部長です。
待ちに待ったAirPods Pro3が2025年9月19日に発売されました。
久しぶりのAirPodsProシリーズが新しくなったことにテンションが上がった方も多いでしょう。
でも同時に、
「旧モデルのAirPods Pro2は安くなってる?」
「今買うなら、どっちを選ぶべき?」
と思う方も多いかと思います。
Apple公式サイトを見ると、すでにAirPods Pro2の姿はありません。「もう手に入らないの?」と焦った方もいるかもしれません。
安心してください。Apple公式ストアでの販売は終了しましたが、Amazonや家電量販店ではAirPods Pro2の価格が下がり、かなりお得な状態になっています。まさに狙い目です。
しかも、新品だけが選択肢じゃありません。フリマアプリや中古販売店に目を向ければ、さらにお得に価格でAirPods Pro2が手に入ります。ただし、中古品にはバッテリー劣化や衛生面、偽物のリスクなど、見過ごせない注意点もあります。
この記事では、「AirPods Pro3とPro2の性能比較から、中古価格そして高価なワイヤレスイヤホンを購入後にした方がいいこと」をD部長が徹底解説していきます。
AirPods Pro3の登場でAirPods Pro2は値下げされた?

結論から言うと、AirPods Pro2は一部の販売店で値下げされています。ただし、購入できる場所は限られており、状況を正しく理解しておく必要があります。
Apple公式サイトでの販売状況
まず押さえておきたいのがAppleの販売方針です。Appleは新製品を発売すると、旧モデルの多くを公式サイトのラインナップから外します。これはiPhoneなど他製品でも同じパターンです。
AirPods Pro3の発売に伴い、Apple公式サイトおよび直営店のApple Storeでは、AirPods Pro2の販売が終了しました。現在、Appleから直接新品のAirPods Pro2を購入することはできません。
Amazonや家電量販店での価格動向
Apple公式での販売は終了しましたが、望みはあります。Amazon、ヨドバシカメラ、ビックカメラといった大手ECサイトや家電量販店では、自社で確保していた在庫を引き続き販売しています。
そして、ここが重要なポイントです。これらの販売店では、新モデルAirPods Pro3の登場を受け、旧モデルとなったAirPods Pro2の価格を下げて販売する傾向にあります。
発売当初の定価が39,800円(税込)だったAirPods Pro2は、2025年7月のAmazonプライムデーでは29,800円という過去最安値を記録しました。
現在も28,000円〜32,000円前後で販売されているケースが多く見られます。約8,000円から12,000円程度の値引きは非常に魅力的です。ただし、これらの在庫は無くなり次第終了となるため、購入を検討している場合は早めに購入すことが必要です
なぜ今、AirPods Pro2が注目されるのか
AirPods Pro3という最新モデルが登場したのに、なぜAirPods Pro がこれほど注目を集めるのでしょうか。その理由は、圧倒的なコストパフォーマンスにあります。
もちろん、AirPods Pro3は音質や機能面で確実な進化を遂げています。しかし、AirPods Pro2が搭載しているアクティブノイズキャンセリング性能や外部音取り込みモード、パーソナライズされた空間オーディオといった主要機能は、今なお業界最高レベルです。
多くのユーザーにとって、「これで十分満足できる」レベルを遥かに超えた性能を持っています。
その高性能なイヤホンが、型落ちになったことで数千円も安く手に入る。この「性能と価格のバランス」が、コストパフォーマンスに優れている点です。

AirPods Pro2を中古で買うのは本当に賢い選択?

新品の値下げも魅力的ですが、「もっと安く手に入れたい」と考えるなら中古品が選択肢に入ります。しかし、中古のAirPods Proには特有のリスクが伴うため、メリットとデメリットを正確に把握することが不可欠です。
中古で購入するメリット
中古品を選ぶ最大のメリットは、何と言っても価格の安さです。
メルカリやラクマなどのフリマアプリ、イオシスやじゃんぱらといった中古販売店では、AirPods Pro2が25,000円〜28,000円程度の価格帯で取引されています。新品のセール価格と比較しても、さらに数千円安く購入できる可能性があります。
「とにかく初期費用を抑えたい」「初めてのノイズキャンセリングイヤホンを試してみたい」という方にとって、この価格は大きな魅力です。
中古で購入するデメリットと注意点
価格的なメリットがある一方で、中古のAirPods Proには無視できない3つの大きなデメリットが存在します。
1. バッテリーの劣化
最も注意すべき点が、バッテリーの消耗です。リチウムイオンバッテリーは消耗品であり、充放電を繰り返すことで必ず劣化します。前の所有者がどのくらいの頻度で使用していたかによって、バッテリーの持ちは大きく異なります。
見た目が綺麗でも、実際に使ってみたら「すぐに充電が切れてしまう」というケースは少なくありません。イヤホン本体のバッテリーは交換できないため、致命的な問題となります。
2. 衛生面の問題
AirPodsは耳に直接入れて使用する製品です。そのため、衛生面はとても気になるところ。前の所有者が丁寧にクリーニングしていたとしても、見えない部分に耳垢や皮脂が残っている可能性は否定できません。
アルコールなどで消毒することはできますが、潔癖な方や衛生面を重視する方には、中古品は心理的な抵抗が大きいかもしれません。
3. 偽物・模倣品のリスク
フリマアプリなどを中心に、精巧に作られた偽物(スーパーコピー)が数多く出回っています。
これらの偽物は、見た目やiPhoneとのペアリング画面まで本物そっくりに作られており、素人が見分けるのは非常に困難です。安すぎる価格で出品されているものや、出品者の評価が低い場合は特に注意が必要です。
偽物を購入してしまうと、音質やノイズキャンセリング性能が劣るだけでなく、保証も一切受けられません。
信頼できる中古販売店の見つけ方
もし中古品を購入する際は、フリマアプリでの個人間取引よりも、信頼できる中古販売店を選ぶことを強く推奨します。
じゃんぱら、イオシスなど: スマートフォンやPCを専門に扱う大手の中古販売店。動作確認がされており、店舗によっては数ヶ月の独自保証が付いている場合があります。
ソフマップ、ビックカメラなど: 家電量販店が運営する中古販売コーナー。品質管理が比較的しっかりしており、安心感があります。
これらの店舗では、少なくとも偽物を掴まされるリスクは低減できます。また、商品の状態(ランク)が明記されているため、状態を把握しやすいのもメリットです。

【徹底比較】AirPods Pro3 vs AirPods Pro2 スペックと性能の違い

価格差を理解した上で、次に気になるのは「AirPods Pro3はPro2から一体どれだけ進化したのか?」という点です。ここでは、両者のスペックと性能を具体的に比較し、その差を明らかにします。
デザインと装着感の進化
見た目のデザインは、一見すると大きな変化はないように感じるかもしれません。しかし、細部では着実な進化が見られます。
AirPods Pro2: 従来のシリコン製イヤーチップ。快適な装着感ですが、長時間の使用で蒸れを感じる人もいました。
AirPods Pro3: イヤーチップの素材が見直され、より通気性が高く、耳への圧迫感が少ない新素材を採用。
さらに、全体的なデザインが改良され、装着時の安定感が向上しています。ランニングや高強度インターバルトレーニング、ヨガなどのアクティビティ中でも、より優れた耳の中での安定感を提供します。
オーディオパフォーマンスの向上
イヤホンの心臓部であるオーディオ性能は、AirPods Pro3で大きな飛躍を遂げました。
音質
AirPods Pro3は新開発の音響アーキテクチャを搭載。空気の流れを正確にコントロールする新しいマルチポートの音響アーキテクチャを備え、圧倒的な空間リスニング体験を提供します。
次世代のアダプティブイコライゼーションの採用により、低音域レスポンスが変革され、サウンドステージが広がり、あらゆる楽器の音色を聞けるようになりました。Pro2も十分に高音質ですが、Pro3はさらにクリアで深みのあるサウンドを実現しています。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)
AirPods Pro2のノイズキャンセリング性能は、H2チップによって前モデルから最大2倍に向上し、当時業界を驚かせました。
AirPods Pro3はこれをさらに上回り、あらゆるインイヤーワイヤレスヘッドフォンの中で世界最高のANCを提供します。AirPods Pro2と比べて最大2倍の雑音、第1世代のAirPods Proと比べて最大4倍の雑音を除去します。
極めて雑音の少ないマイクと先進的なコンピュテーショナルオーディオ、そしてより優れたパッシブノイズアイソレーションを実現する、フォーム材が入った新しいイヤーチップの組み合わせによって実現しています。
外部音取り込みモード
「適応型環境音除去」はPro2から搭載されていましたが、Pro3ではさらに賢く進化しました。
よりパーソナライズされた外部音取り込みモードにより、ユーザー自身の声と話し相手の声がこれまで以上に自然に聞こえ、音楽を聴き続けながら周囲とつながりを保ちやすくなります。
新機能と接続性
バッテリー持続時間
- AirPods Pro2: イヤホン単体で最大6時間(ANC ON)、ケース込みで最大30時間
- AirPods Pro3: イヤホン単体で最大8時間(ANC ON)、ケース込みで最大35時間へと延長
外出先で充電を気にする場面がさらに少なくなります。
ヘルスケア機能
AirPods Pro3には、新たに心拍センサーが搭載されました。
これにより、iPhoneのフィットネスアプリでの新しい体験で、心拍数を測定したり、50種類を超えるワークアウトを記録することができます。イヤホンがヘルスケアデバイスとしての側面も持つようになったのは、大きな進化点です。
ライブ翻訳機能
AirPods Pro3では、Apple Intelligenceによって実現したライブ翻訳機能が新たに搭載されました。同じ言語を話さない場合でもユーザー同士がつながりやすくなり、対面の会話が簡単になります。
リリース時は英語・フランス語・ドイツ語・ポルトガル語、スペイン語で利用可能で、日本語は2025年末までに利用可能になる予定です。
接続性と防塵・防水性能
両モデルともBluetooth 5.3に対応していますが、Pro3はApple Vision Proなどの空間コンピュータとの連携が強化されており、より低遅延で没入感の高いオーディオ体験が可能です。
また、Pro3はIP57等級の防塵性能と耐汗耐水性能を備えており、Pro ¥2のIP54から向上しています。
比較スペック表
| 機能/スペック | AirPods Pro 2 | AirPods Pro 3 |
| オーディオチップ | H2チップ | 新型音響アーキテクチャ搭載 |
| ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング(前世代の2倍) | 世界最高のインイヤーANC(Pro 2比最大2倍) |
| 外部音取り込み | 適応型環境音除去 | よりパーソナライズされた適応型外部音取り込み |
| 音質 | 高音質 | マルチポート音響アーキテクチャによる圧倒的な音質 |
| バッテリー(イヤホン単体/ANC ON) | 最大6時間 | 最大8時間 |
| バッテリー(ケース込み) | 最大30時間 | 最大35時間 |
| 充電ケース | USB-C | USB-C |
| 新機能 | – | 心拍センサー、ライブ翻訳 |
| 防塵・防水性能 | IP54 | IP57 |
| 接続性 | Bluetooth 5.3 | Bluetooth 5.3(空間コンピュータとの連携強化) |
| 発売時価格 | 39,800円 | 39,800円 |
結論:あなたに合うのはどっち?
ここまでの比較を踏まえ、どちらのモデルがあなたに適しているかを考えます。
AirPods Pro3がおすすめな人
AirPods Pro2で十分な人
実際に僕もAirPodsPro2を使用していますが、まだまだ現役で使用可能で、何か不満に思うことは特にありません。
ノイズキャンセリングも十分な性能があるので、買って損することはないでしょう。

購入後の安心を手に入れる!保証サービスを徹底比較

AirPods Proは精密機器であり、決して安い買い物ではありません。だからこそ、購入後の「万が一」に備える保証サービスは非常に重要です。ここでは、代表的な2つの保証サービス「AppleCare+」と「モバイル保険」を比較検討します。
AirPodsの修理費用は意外と高額
保証がない場合、AirPods Proを故障させてしまうと高額な修理費用が発生します。
- バッテリーサービス: 8,800円(片方)
- その他の損傷(本体/ケース): 14,800円(片方/ケース)
片方を紛失、あるいは両耳を損傷させてしまうと、新品を買い直した方が安くなるケースも。このようなリスクを回避するために、保証への加入は賢明な投資です。
AppleCare+ for Headphones の特徴
Appleが提供する公式の延長保証サービスです。
料金: 一括払いで4,600円
保証期間: 購入日から2年間
保証内容:
・自然故障に対する保証
・過失や事故による損傷に対する修理を、1回につき3,700円のサービス料で利用回数の制限なく受けられる
・バッテリー蓄電容量が80%未満になった場合、無償で交換
・Appleの専任スペシャリストへの優先アクセス
メリットは、Apple公式のサービスである安心感と、バッテリー交換保証が付いている点です。
デメリットは、保証対象がそのAirPods Pro 1台のみであること、そして保証期間が2年で終了する点です。
モバイル保険の特徴
さくら少額短期保険株式会社が提供する、スマートフォンなどを対象とした保険サービスです。
料金: 月額700円(非課税)
保証内容:
・主端末1台と副端末2台の合計3台まで登録可能
・登録した端末の偶然の事故による損害(破損、水没、故障、盗難など)を補償
・年間最大10万円まで補償(主端末の場合)。副端末は合計で最大3万円まで
・修理不能、盗難の場合には主端末25,000円、副端末7,500円上限に補償
・バッテリー交換は補償対象外
・紛失は補償対象外
メリットは、月額700円でAirPods Proだけでなく、お持ちのiPhoneやiPad、スマートウォッチ、ノートPC、携帯ゲーム機など最大3台のデバイスをまとめて保護できる点です。
中古で買ったAirPodsProも購入店舗から3ヶ月以上の動作保証がある場合は、加入できます。
その点もAppleCare+と違う点でしょう。
デメリットは、バッテリーの経年劣化は補償されない点と、紛失は補償の対象外である点です。ただし、盗難は補償対象となります。
編集長私もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険です。iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を登録しており、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは非常に便利です。特にMacbookのような高額なデバイスを持っている身からすれば、月額700円で得られる安心感はかなり高いです。
もしNintendoSwitchなどのゲーム機を持っているなら、それも登録対象にできるので、身の回りのデジタルデバイスを幅広く保証してもらえる点に大きなメリットを感じています。
AppleCare+とモバイル保険の比較表
| 項目 | AppleCare+ for Headphones | モバイル保険 |
|---|---|---|
| 月額料金(目安) | 約192円(4,600円 ÷ 24ヶ月) | 700円 |
| 保証対象台数 | 1台のみ(購入したAirPods Pro) | 最大3台(スマホ、PC、タブレットなど自由に組合せ可) |
| 年間補償上限 | 修理代金による | 最大10万円(主端末) |
| 保証期間 | 2年間 | 加入している限り継続 |
| 事故時の自己負担 | 3,700円/回 | 0円(キャッシュレスリペア対応修理店の場合) |
| バッテリー交換 | 対応あり(蓄電容量80%未満) | 対象外 |
| 盗難 | 対象外 | 補償対象(主端末25,000円、副端末7,500円上限) |
| 紛失 | 対象外 | 対象外 |
| 新規加入条件 | デバイス購入から30日以内 | デバイス購入から1年未満(中古品は不可) |
あなたに最適な保証はどっち?
AppleCare+がおすすめな人
モバイル保険がおすすめな人
多くの人はスマートフォンを所有しているはずです。そのスマホとAirPods Proをまとめて守れるモバイル保険は、良い選択肢の1つでしょう。
例えば、スマホを主端末にしAppleWatchやAirpodsを副端末に登録するのがベストでしょう。
AirPods Pro購入に関するよくある質問(FAQ)
- AirPods Pro 2の偽物はどうやって見分けられますか?
-
シリアル番号の確認が最も確実です。Appleの公式サイトで製品のシリアル番号を入力し、正規の保証状況が表示されるか確認してください。また、極端に安い価格、不自然な日本語のパッケージ、ノイズキャンセリング性能が明らかに低い、といった点も偽物を疑うポイントです。
- 中古のAirPodsのバッテリー状態を確認する方法はありますか?
-
残念ながら、iPhoneのように設定画面からバッテリーの最大容量を直接確認する公式な方法はありません。購入前に出品者に使用期間や頻度を質問したり、信頼できる中古販売店の保証付き商品を選んだりすることが、リスクを避けるための対策となります。
- AirPods Pro3とPro2のケースに互換性はありますか?
-
互換性はありません。AirPods Pro3とPro2は、本体と充電ケースのサイズや形状が微妙に異なるため、それぞれの専用ケースを使用する必要があります。ケースを買い間違えないように注意してください。
- 結局、今一番コスパが良い買い方は何ですか?
-
「Amazonや家電量販店で、セール価格になっている新品のAirPods Pro2を購入し、モバイル保険に加入する」のが、性能・価格・保証のバランスが最も取れた賢い買い方の一つです。これにより、高い性能の製品を安価に手に入れつつ、他のデバイスも含めた包括的な安心を得ることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
AirPods Pro3の登場は、Appleユーザーの皆さん待ち望んだことでしょう。
今回の発売を機に乗り換えても良し、型落ちのAirPodsPro2を安く買っても良しです。
この記事のポイントを改めて整理します。
・AirPods Pro2は型落ちにより、Amazonなどで値下げされ、今が買い時
・中古品はさらに安いが、バッテリー劣化や偽物のリスクを伴う
・AirPods Pro3は音質・ノイキャン・機能面で順当な進化を遂げているが、その差に価格分の価値を見出せるかが判断の分かれ目
・購入後の保証は必須。特に複数のデバイスを持つなら「モバイル保険」が有力な選択肢となる
ぜひ、この記事を参考にAirPodsPro2の購入に悩んでいる方は参考にしてみてくだささい!
