スマホ保険ラボの編集長D部長です。
待望のApple Watch SE(第3世代)、通称SE3が発売されましたね。動きも軽快で価格も手に入れやすく、Apple Watchデビューを考えている人や、旧モデルからの買い替えを検討している人も多いでしょう。
実はD部長も今回pple Watch SE(第3世代)を購入しました。
購入後、まず思うことは「周辺アクセサリーをまた買い揃えなきゃいけないのか」という、ちょっと現実的な悩みも頭をよぎりますよね。
特に、Apple Watch SE(第2世代)、通称SE2を使っている人にとって、お気に入りの保護カバーやケースがそのまま使えるかどうかは、かなり気になるところです。本体だけでも安くはない出費。ケースやフィルムにかかる費用は、できるだけ抑えたいというのが本音でしょう。
この記事では、そんな疑問に明確な答えを出します。結論から言えば、「SE2とSE3の互換性については問題ありません。」
「使えるかどうか」だけでなく、なぜ使えるのか、選ぶ際に何に気をつけるべきか、そして物理的な保護カバーだけでは防ぎきれないリスクにどう備えるべきかまでを徹底解説していきます。
結論:Apple Watch SE2とSE3の保護カバーは流用可能

早速ですが、Apple Watch SE2とSE3の保護カバーは、全く同じものを使用できます。
理由は、両モデルの本体サイズ、形状、ディスプレイサイズ、そしてボタンやデジタルクラウンの配置に至るまで、デザイン上の変更が一切ないためです。つまり、今SE2で使っているお気に入りのケースを、新しく手に入れるSE3にそのまま装着できます。
買い替えに伴う追加の出費を抑えたい人にとって、かなり嬉しい情報でしょう。新たにケースを探す手間も省けますし、慣れ親しんだデザインのまま、最新モデルのパフォーマンスを楽しめるわけです。
Appleは製品の世代交代において、デザインの共通性を維持することがあります。
特にAppleWatchはそのままのケースが多いです。
なぜ同じケースが使えるのか?スペック比較で見るSE2とSE3

「本当に同じなの?」という疑問を解消するため、両モデルのスペック、特にケースの互換性に直接関わる部分を比較してみましょう。以下の表は、Appleが公式に発表している技術仕様を基に作成しました。
スペック項目 | Apple Watch SE (第2世代) | Apple Watch SE (第3世代) | 備考 |
ケースサイズ | 40mm / 44mm | 40mm / 44mm | 完全に一致 |
高さ (40mm) | 40mm | 40mm | 完全に一致 |
幅 (40mm) | 34mm | 34mm | 完全に一致 |
厚さ (40mm) | 10.7mm | 10.7mm | 完全に一致 |
高さ (44mm) | 44mm | 44mm | 完全に一致 |
幅 (44mm) | 38mm | 38mm | 完全に一致 |
厚さ (44mm) | 10.7mm | 10.7mm | 完全に一致 |
ディスプレイ | Retina LTPO OLEDディスプレイ | Retina LTPO OLEDディスプレイ | 形状・サイズに変更なし |
ボタン配置 | デジタルクラウン、サイドボタン | デジタルクラウン、サイドボタン | 配置に変更なし |
表を見れば一目瞭然です。高さ、幅、厚さといった筐体の3次元サイズは、40mmモデル、44mmモデル共にミリ単位で完全に一致しています。また、ケースの装着に影響するデジタルクラウンやサイドボタンの位置、スピーカーやマイクの開口部のデザインにも変更はありません。
内部のチップ性能や搭載される機能が向上したとしても、外見的なデザインが維持されることで、既存のアクセサリーがそのまま活用できるわけです。
互換性はあるが、保護カバーを選ぶ際の3つの注意点

これから新たにSE3用のケースを購入する、あるいはSE2用として販売されている製品の購入を検討する際には、いくつか注意すべき点があります。
1. 商品説明に「SE(第2世代) / SE(第3世代)対応」の記載を確認する
一番確実な方法は、製品のパッケージやオンラインストアの商品説明で、対応機種として「Apple Watch SE (第3世代)」または「Apple Watch SE (第2世代/第3世代)」といった表記が明確に記載されているものを選ぶことです。
メーカー側も互換性を認識しているため、新モデルの発売後は対応機種の表記を更新します。
この記載があれば、メーカーが公式に互換性を保証していることになり、安心して購入できます。
逆に、古い製品で「SE (第2世代)専用」としか書かれていない場合は、万が一フィットしないリスクを避けるため、購入を慎重に検討した方がいいでしょう。
2. 素材の特性を理解して選ぶ
Apple Watchの保護カバーには、様々な素材が使用されており、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分のライフスタイルや、何を重視するかによって最適な選択は異なります。
TPU(熱可塑性ポリウレタン)
- メリット: 柔軟性が高く、着脱が簡単。ゴムのような弾力性で衝撃を吸収しやすい。比較的安価な製品が多い。
- デメリット: 長期間使用すると紫外線などの影響で黄ばみやすい。透明な製品はその変化が目立つ。
PC(ポリカーボネート)
- メリット: 硬質で透明度が高い。デバイスのデザイン性を損ないにくい。傷に強い。
- デメリット: 柔軟性に欠けるため、強い衝撃が加わるとケース自体が割れることがある。着脱時にデバイスを傷つけないよう注意が必要。
ガラスフィルム一体型
- メリット: ケースと画面保護フィルムが一体化しており、ディスプレイを含めた360°の保護が可能。別々に購入する手間が省ける。
- デメリット: 画面とフィルムの間に水や埃が入り込むと、タッチ感度が低下することがある。フィルム部分が割れるとケースごと交換が必要になる。
3. 操作性を損なわない設計かを確認する
精度の低いケースを装着すると、Apple Watchの快適な操作性が損なわれる可能性があります。購入前には、以下の点を確認することが大切です。
・デジタルクラウンの操作: ケースがデジタルクラウンに過度に干渉し、回しにくくなっていないか。
・サイドボタンの押し心地: ボタン部分が適切に設計されており、クリック感が損なわれていないか。
・画面のタッチ感度: 特にガラスフィルム一体型の場合、タッチ操作の反応が鈍くならないか。
・充電の可否: ケースを装着したまま、純正の充電器にしっかりと固定できるか。
これらの点は、実際に製品を手に取って確認するのが理想ですが、オンラインで購入する場合は、他のユーザーのレビューを確認するようにしましょう。
基本的に商品説明にSE3が使用可能と書いていれば大丈夫ですが、心配な場合は「SE3で問題なく使えています」「ボタンが押しやすいです」といった具体的なレビューを確認することで、購入後の失敗を減らせます。
ケースだけでは防げないリスクと「保険」という選択肢

ここまで保護カバーの互換性や選び方について解説してきました。確かに保護カバーは、日常的な擦り傷や軽い衝撃からApple Watchを守る上でかなり有効です。
しかし、認識しておかなければならないことがあります。保護カバーは万能ではないという事実です。
例えば、以下のような状況では、ケースの保護能力を超えてしまう可能性があります。
・強い衝撃による内部基盤の損傷
・画面の打ち所が悪かった場合のディスプレイ破損
・水没による故障(耐水性能は永久ではない)
・原因不明の突然の動作不良
こうした深刻なダメージが発生した場合、修理には数万円単位の高額な費用がかかります。Apple Watch SEは比較的手頃なモデルですが、それでも修理代は大きな負担です。そこで大切になるのが、物理的な保護(ケース)に加えた、保険という選択肢です。
Apple Watchを守るための保険として、代表的な選択肢としてApple公式の「AppleCare+」があります。
その他、民間の保険サービスとして複数の選択肢が存在しますが、今回はD部長も加入しているモバイル保険と比較していきたいと思います。

Apple Watchを守る2つの保険:AppleCare+とモバイル保険の徹底比較

万が一の故障に備える保険。しかし、どちらが自分にとって最適なのかを判断するのは簡単ではありません。
ここでは、「AppleCare+ for Apple Watch」と「モバイル保険」の特徴を詳しく比較し、それぞれのメリット・デメリットを明らかにしていきます。
AppleCare+ for Apple Watchの概要と特徴
AppleCare+は、Appleが自社製品のために提供する公式の保証延長サービスです。購入から2年間のハードウェア製品保証とテクニカルサポートが提供され、過失や事故による損傷に対する修理サービスを、特別なサービス料で受けられます。
メリット
デメリット
モバイル保険の概要と特徴
モバイル保険は、さくら少額短期保険株式会社が提供する、スマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどの通信機器を対象とした保険サービスです。月額700円という手頃な価格で、最大3台までのデバイスを保証対象として登録できる点が最大の特徴です。
メリット
デメリット

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を加入させており、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。ゲーム機を持っている場合、Nintendo Switchなどを登録することもできるので、幅広く保証してもらえるのに大きなメリットを感じています。

比較表で一目瞭然!あなたに合うのはどっち?
比較項目 | AppleCare+ for Apple Watch | モバイル保険 |
月額料金 | モデルにより異なる(例: SEで680円〜) | 700円(非課税) |
保証対象台数 | 1台のみ | 最大3台 (主端末1台 + 副端末2台) |
年間補償上限 | 修理回数に制限なし | 主端末: 10万円 / 副端末: 合計3万円 |
事故時の自己負担金 | 8,400円(税込)〜 | 0円 |
保証対象機器 | 契約したApple Watchのみ | Wi-Fi/Bluetooth対応の多くの通信機器 |
修理依頼先 | Apple Store、正規サービスプロバイダ | 正規店、総務省登録修理業者など |
盗難・紛失 | 対象外 | 対象外 |
バッテリー交換 | 蓄電容量が80%未満で無償交換 | 対象外 |
こんな人におすすめ
AppleCare+がおすすめな人
・Apple製品はApple Watchしか持っていない。
・Apple公式のサービス以外は利用したくない。
・修理代金の立て替え払いを避けたい。
・バッテリーの劣化が気になる。
モバイル保険がおすすめな人
・Apple Watch以外にもスマートフォンやタブレットなど、複数のデバイスを所有している。
・月々の固定費を少しでも抑えたい。
・メーカーを問わず、様々なガジェットをまとめて保証したい。
・自己負担金なしで修理を受けたい。
どちらの保険が優れているというわけではありません。あなたのデバイスの所有状況や、保険に何を求めるかによって、最適な選択は変わります。この比較を参考に、自分のライフスタイルに合った保険を選んでください。

FAQ – よくある質問
- Apple Watch SE2とSE3で、バンド(ベルト)の互換性はありますか?
-
はい、あります。保護カバーと同様に、バンドの接続部分の規格もSE2とSE3で変更はありません。そのため、SE2で使用していたバンドはすべてSE3でも問題なく使用できます。。
- 画面に貼る保護フィルムも同じものを使えますか?
-
はい、使えます。ディスプレイのサイズ、形状、湾曲率もSE2とSE3で全く同じであるため、SE2用に販売されている保護フィルムをSE3に貼り付けることが可能です。
ただし、保護カバーとの干渉には注意が必要です。ケースによってはフィルムの端が浮き上がってしまうことがあるため、併用する場合は「ケースと干渉しない」フィルムを選ぶといいでしょう。 - AppleCare+とモバイル保険、両方に加入することはできますか?
-
加入すること自体は可能ですが、おすすめしません。
両方の保険から重複して保険金を受け取ることはできず、保険料を二重に支払うだけになってしまいます。それぞれの保証内容をよく比較し、自分の使い方に合ったどちらか一方を選択するのが最も合理的で経済的です。 - 中古で購入したApple Watch SE3でもモバイル保険に加入できますか?
-
はい、条件付きで加入可能です。モバイル保険では、中古品であっても「購入店舗から3ヶ月の動作保証がついている」場合であれば、新規で契約することができます。フリマサイトで個人から購入した場合は難しいので、ショップから購入をするようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、Apple Watch SE2とSE3の保護カバーの互換性について、そしてデバイスを長期的に守るための保険について詳しく解説しました。
大切なポイントをもう一度整理します。
・Apple Watch SE2とSE3の本体サイズ・デザインは完全に同一であり、保護カバーやケースは問題なく流用できる。
・新たにケースを購入する際は、対応機種の表記や素材、操作性を確認することが失敗しないためのカギとなる。
・物理的な保護カバーだけでは防ぎきれない故障リスクに備えるため、保険への加入はかなり有効な選択肢である。
・Apple公式の「AppleCare+」と、複数台をまとめて保証できる「モバイル保険」にはそれぞれ特徴があり、自分のデバイス所有状況に合わせて選ぶことが大切。
まずは、今使っているSE2のケースが新しいSE3にぴったりフィットすることを確認してみてください!