スマホ保険ラボの編集長D部長です。
ついにNothing Phoneを手に入れましたか?それとも、あの独特なデザインに心を奪われて、今まさに購入を考えているところでしょうか。
背面のGlyph Interfaceが光る瞬間って、他のスマホでは絶対に味わえない特別な感覚がありますよね。
ただ購入後の心配事として、「もし壊しちゃったらどうしよう…」って不安も頭をよぎっていませんか?
特に、美しいデザインだからこそ、落として画面が割れたり、背面パネルが壊れたりするリスクが気になるところです。
「メーカー保証があるから大丈夫でしょ」と思うかもしれません。でも実は、メーカーの標準保証って、自然故障、つまり「普通に使ってて勝手に壊れた」ケースしか対応してくれないんです。うっかり手を滑らせて落としたり、飲み物をこぼしちゃった時の水没は、残念ながら全部保証対象外。そうなると、修理費用は全額自腹で、数万円の予想外の出費になっちゃいます。
この記事では、Nothing Phoneを安心して使い続けるために、「Nothing Phoneの修理費用と保証について」・「万が一、壊れてしまった時の保険について」を徹底解説していきます。
思う存分Nothing Phoneを楽しめるように、ぜひ参考にしてください。
そもそもNothing Phoneってどんなスマホ?人気の理由を解説

まずは、Nothing Phoneがなぜこんなにも多くの人を魅了するのか、その秘密に迫ってみましょう。単純にスペックが高いだけじゃない、独自の哲学が詰まったスマホなんです。
他にはない唯一無二のデザイン「Glyph Interface」
Nothing Phoneの最大の特徴といえば、背面に搭載された「Glyph Interface(グリフインターフェース)」です。900個以上のLEDライトが複雑なパターンを描いて、着信や通知を光で教えてくれます。
・着信相手を光で判別:特定の連絡先やアプリに独自の光パターンを設定できます。スマホを裏返していても、誰からの連絡か一目瞭然です。
・充電状況の可視化:充電ケーブルを挿すと、光のバーでバッテリー残量を表示してくれます。
・Googleアシスタントとの連携:アシスタントを呼び出すと、光が音声に合わせて反応します。
Glyph Interfaceは単なる飾りじゃありません。スマホとの新しいコミュニケーション方法を提案する機能なんです。この未来的なデザインと実用性の組み合わせが、ガジェット好きの心をがっちり掴んでいます。
洗練されたOS「Nothing OS」
Nothing Phoneに搭載されている「Nothing OS」は、Androidベースでありながら、独自のカスタマイズが施されています。最大の特徴は、無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインと、サクサク動く軽快さです。
プリインストールアプリは必要最小限に抑えられていて、自分が本当に使いたいものだけを選べる自由さがあります。ドット絵風の独特なフォントやウィジェットは、Nothingの世界観で統一されていて、操作するたびに所有欲が満たされます。
OSアップデートも比較的頻繁に提供されるので、常に新しい機能やセキュリティの向上が期待できる点も嬉しいポイントです。
*発売から最大6年間のアップデートサポート(OS3年間、セキュリティ6年間)が提供されます。
見た目だけじゃない!日常使いで十分な性能
デザインばかり注目されがちですが、Nothing Phoneはスマートフォンとしての基本性能もしっかりしています。
・ディスプレイ:発色が良くて滑らかな表示が可能な有機ELディスプレイを採用。リフレッシュレートも高く、スクロールや動画視聴が快適です。
・カメラ:必要十分な性能を持つデュアルカメラを搭載。AIによるシーン認識機能もあって、日常の風景や食事などを綺麗に撮影できます。過度な加工が少ない、自然な色味の写真が撮れると好評です。
・プロセッサー:ハイエンドモデルに匹敵するような超高性能チップではありませんが、日常的なブラウジング、SNS、動画視聴、そして多くのゲームをストレスなくこなせるだけのパワーを持っています。
価格と性能、そして独自のデザイン性のバランスが絶妙で、「他の人とは違う、こだわりの一台が欲しい」という要望にぴったり応えてくれるスマートフォンです。
まずは知っておきたい!Nothingの公式保証と修理費用

魅力的なNothing Phoneですが、長く使う上で避けて通れないのが故障のリスクです。ここでは、すべてのユーザーが対象となる公式の保証内容と、もしもの時に必要となる修理費用について解説します。
Nothingの標準保証でカバーできる範囲は?
Nothing Phoneを新品で購入すると、購入日から1年間の「限定保証」が付いてきます。これが、いわゆるメーカー保証です。
この保証でカバーされるのは、通常の使用条件下で発生した製品の材質または製造上の欠陥、つまり自然故障のみです。
保証対象となる例 | 保証対象外となる例 |
タッチパネルが突然反応しなくなった | 落下による画面のひび割れ、液晶漏れ |
電源が全く入らなくなった | トイレや水たまりへの水没による故障 |
カメラを起動しても真っ暗なまま | 誤った充電器の使用によるバッテリーの劣化・膨張 |
マイクが音を拾わなくなった | 自身での分解や、非正規店での修理による不具合 |
重要なのは、ユーザーの過失による故障、例えば「落とした」「濡らした」「圧力をかけた」といった原因で発生した物理的な損傷は、一切保証の対象外となる点です。スマホの故障原因で最も多いのが画面割れであることを考えると、メーカー保証だけで安心するのはかなり危険です。
気になるNothing Phoneの修理費用は?【機種・症状別】
では、保証対象外の故障が発生した場合、修理にはいくらかかるのでしょうか。
2025年9月現在、Nothingの公式サイトでは、Appleのように修理費用の一覧表を公開していません。そのため、修理の際は都度見積もりを取る形になりますが、これではいざという時にいくら必要になるか分からず不安です。
そこで、国内の非正規スマートフォン修理店の料金を調査し、機種別・症状別の修理費用の平均相場を算出しました。
【Nothing Phone 修理費用 目安(非正規店平均)】
機種 | 画面割れ(有機ELパネル交換) | バッテリー交換 | 背面パネル割れ |
Nothing Phone (3a) | 約22,000円~40,000円 | 約13,000円~20,000円 | 約18,000円~28,000円 |
Nothing Phone (3) | 約30,000円~50,000円 | 約16,000円~25,000円 | 約22,000円~35,000円 |
Nothing Phone (2a) | 約18,000円~35,000円 | 約12,000円~18,000円 | 約15,000円~25,000円 |
Nothing Phone (2) | 約25,000円~45,000円 | 約15,000円~22,000円 | 約20,000円~30,000円 |
Nothing Phone (1) | 約20,000円~38,000円 | 約12,000円~20,000円 | 約15,000円~25,000円 |
※上記はあくまで複数の修理店の料金から算出した目安です。実際の費用は店舗や部品の在庫状況によって変動します。
見ての通り、最も多い故障である画面割れの修理には、安くても3万円以上、機種によっては5万円を超えるケースも珍しくありません。Nothing Phoneが採用している有機ELディスプレイの部品コストが高いことが主な理由です。
Nothing Phone (2a)が約5万円から購入できることを考えると、たった一度の不注意で、本体価格に匹敵するほどの修理費用が発生する可能性があります。
Nothing Phoneの保険は必要?判断する3つのポイント

公式保証は限定的で、修理費用は高額。この事実を踏まえて、あなたが保険に入るべきか判断するための3つのポイントを整理します。
ポイント1:修理費用の高さをどう捉えるか
前述の通り、Nothing Phoneの修理費用は決して安くありません。画面割れで2万円〜5万円前後という出費は、家計にとって大きな負担です。
「もし壊れたら、5万円くらいなら問題なく支払える」という経済的な余裕があるか、それとも「急な5万円の出費は絶対に避けたい」と考えるか。この金銭感覚が、保険の必要性を判断する上で最も重要な基準となります。
ポイント2:あなたのスマホの使い方
あなたは過去にスマートフォンを落として画面を割ってしまったり、水没させたりした経験はありますか?
・よくスマホをポケットやカバンから出し入れする
・屋外や移動中にスマホを操作することが多い
・小さな子供がいる環境でスマホを使う
・ケースや保護フィルムを付けずに使いたい
これらの項目に一つでも当てはまる場合、故障リスクは平均よりも高いと考えられます。自分の行動パターンを振り返って、故障させてしまう可能性がどれくらいあるか客観的に評価することが大切です。
ポイント3:コストパフォーマンスを重視するNothing
Nothing Phoneは、無駄を削ぎ落とし、適正な価格で高品質な体験を提供することを目指しています。
月々数百円から千円程度の保険料を支払うことを、「安心のための必要経費」と捉えるか、それとも「本体のコスパを損なう余計な出費」と捉えるか。これは個人の価値観によります。
でも、一度の故障で本体価格に近い修理費がかかるリスクを考えれば、少額の保険料でそのリスクを回避することは、結果的にコストパフォーマンスを高める賢い選択とも考えられます。

スマホ保険なら「モバイル保険」が有力候補!Nothing公式保証と比較

メーカー保証だけでは不安、でもどんな保険に入れば良いのか分からない。
そんな方のために、有力な選択肢となるのがさくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」です。ここでは、モバイル保険のサービス内容と、Nothingの標準保証との違いを詳しく比較していきます。
モバイル保険のサービス概要
モバイル保険は、月額700円(非課税)で、あなたが所有する様々な通信機器を故障から守ってくれるサービスです。
・月額料金:700円
・補償対象端末:合計3台まで(主端末1台 + 副端末2台)
・年間補償上限額:主端末は最大10万円、副端末は2台合計で最大3万円まで
・補償範囲:落下による破損、水没、バッテリーの劣化、盗難など、偶然の事故による損害を幅広くカバー
・対象機器:スマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、ノートパソコン、携帯ゲーム機など、Wi-FiまたはBluetoothに接続できるモバイル通信端末全般
Nothing Phoneを「主端末」として登録すれば、もしもの画面割れで5万円の修理費用がかかったとしても、自己負担なく全額が保険金で支払われます(年間10万円の上限内)。
ただし、重要な点として、修理不能や盗難の場合は、主端末は最大25,000円、副端末は最大7,500円までの補償となります。
Nothing公式保証とモバイル保険の違いを徹底比較
公式保証は「製品の初期不良に対応するもの」、モバイル保険は「あなたの過失による事故に対応するもの」です。
比較項目 | Nothing公式 限定保証 | モバイル保険 |
月額料金 | 無料(本体価格に込み) | 700円(非課税) |
保証期間 | 購入から1年間 | 契約期間中、永続 |
対象となる故障 | 自然故障のみ | 破損、水没、故障、盗難など偶然の事故全般 |
自己負担額 | 0円(保証対象の場合) | 0円(キャッシュレスリペア非対応店の場合、一時立て替え) |
年間補償上限 | 修理回数に制限なし | 主端末:最大10万円 / 副端末:合計最大3万円 |
対象となる端末数 | 購入した端末1台のみ | 最大3台まで(スマホ、タブレット、PC、ゲーム機など) |
機種変更後の対応 | 保証終了 | マイページから登録端末を変更するだけで継続可能 |
Nothingの保証は1年で切れてしまいますが、モバイル保険なら契約している限り、2年目、3年目と使い続けても補償が続きます。
そして何より、スマホユーザーが最も遭遇しやすい「落下」や「水没」といった事故をカバーしてくれる点が最大の強みです。

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を加入させていて、やっぱり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽だし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。
ゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのはありがたいですね。
比較まとめ表
比較項目 | Nothing公式 限定保証 | モバイル保険 | 評価 |
料金 | 無料 | 月額700円 | 用途が違うため単純比較は不可 |
補償範囲 | 自然故障 | 事故全般(破損・水没等) | モバイル保険が優位 |
補償期間 | 1年間 | 永続(契約中) | モバイル保険が優位 |
対象台数 | 1台 | 最大3台 | モバイル保険が優位 |
汎用性 | 不可 | 機種変更後も継続可 | モバイル保険が優位 |
このように比較すると、両者は全く異なる役割を持っていることが分かります。車の自賠責保険(自然故障)と任意保険(事故)の関係に似ています。
安心してNothing Phoneを使いこなすためには、両方の特性を理解して、足りない部分を補うという考え方が必要です。

モバイル保険のメリット・デメリット

モバイル保険が魅力的な選択肢であることは間違いありませんが、契約する前に知っておくべきメリットとデメリットも存在します。
メリット
・月額700円で3台まで守れる圧倒的なコストパフォーマンス
Nothing Phoneに加えて、普段使っているタブレットやワイヤレスイヤホンも一緒に登録できます。個別に保険をかけるよりもはるかに経済的です。
・スマホ以外のWi-Fi・Bluetooth対応機器も対象
Apple Watchのようなスマートウォッチ、Nintendo Switchのような携帯ゲーム機、ノートパソコンなど、補償の対象範囲がとても広いのが特徴です。身の回りのデジタルガジェットをまとめて守れます。
・機種変更しても継続して使える
Nothing Phoneの新しいモデルが出た時や、他のメーカーのスマホに乗り換えた時でも、マイページで登録端末を変更するだけで保険を継続できます。一度加入すれば、将来にわたって安心が続きます。
デメリット
・修理不能・盗難時の補償額に上限がある
最大25,000円という制限は、高額なNothing Phoneには不十分な場合がある
・副端末の補償額が少ない
年間3万円という上限は、複数の高額デバイスを持つユーザーには物足りない
・紛失は補償対象外
盗難と紛失の違いを明確にし、よくある「置き忘れ」が対象外であることを指摘
Nothing Phoneユーザーがモバイル保険に入るべきケース
ここまでの情報を総合して、特にモバイル保険への加入をおすすめしたいのは、以下のような方です。
・Nothing Phone以外にもタブレットやスマートウォッチを持っている
複数のガジェットを所有しているなら、モバイル保険の「3台まで補償」というメリットを最大限に活かせます。月額700円で身の回りの高価なデバイスをまとめて守れるのは、他の保険にはない大きな強みです。
・過去にスマホを落としたり、壊したりした経験がある
「自分は大丈夫」と思っていても、事故は予期せぬ時に起こります。過去の失敗経験がある方は、将来の大きな出費を防ぐための投資として、保険加入を検討する価値があります。
・2年以上、同じNothing Phoneを大切に使いたい
メーカー保証が切れる2年目以降、故障のリスクは高まります。モバイル保険に加入していれば、保証期間を気にすることなく、何年でも安心して愛機を使い続けることができます。バッテリー交換なども補償対象となるため、長期利用の大きな助けとなります。
よくある質問 (FAQ)
- 中古で購入したNothing Phoneでもモバイル保険に入れますか?
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はい、入れます。ただし、中古販売店の「3ヶ月以上の販売店保証」が付いていることが条件となります。また、購入してから1年未満である必要があります。フリマアプリなど個人間売買で購入した端末は対象外となるため注意が必要です。
- モバイル保険の申し込み方法は?
-
モバイル保険の公式サイトからオンラインで簡単に申し込めます。本人確認書類(免許証など)と、保険に登録したい端末の情報(製造番号/IMEIなど)を準備しておくとスムーズです。申し込み手続きは5分〜10分程度で完了します。
- 修理代金の請求方法は簡単ですか?
-
はい、とても簡単です。修理が完了したら、修理店が発行した修理報告書と領収書を入手します。その後、モバイル保険のマイページにログインし、必要事項の入力と、書類の写真をアップロードするだけで請求手続きは完了です。
- 海外での故障も対象になりますか?
-
いいえ、モバイル保険の補償対象は日本国内で発生した事故による損害に限られます。海外旅行や出張中の故障は補償対象外となるためご注意ください。
まとめ:Nothing Phoneを安心して使い続けるために
いかがでしたでしょうか?
Nothing Phoneを持っている方が最近増えてきていますが、保証・保険に入っている人は少ないはずです。
最終的に保険に加入するかどうかは、あなたの価値観とライフスタイル次第です。
でも、一度の不注意による数万円の出費リスクを、月々わずか700円で回避できるというかなりお得に感じるのではないでしょうか?
実際に今回紹介したモバイル保険以外にも多くの民間保険が存在します。
ぜひ、いろいろな保険で比べて見て、あなたに合った保険サービスを探してみてください!