スマホ保険ラボの編集長D部長です。
突然ですが、Chromebookを使っていますか?
ここ数年で、教育現場やビジネスシーン、そして個人のプライベート用PCとして、Chromebookの存在感はますます増しています。Googleのサービスとの連携がスムーズで、起動が速く、ウイルス対策も万全。何より、その手頃な価格帯が大きな魅力ですよね。
しかし、そんなChromebookにも、心配のタネはつきものです。
もしも、うっかり落として画面が割れてしまったら?キーボードに水をこぼしてしまったら?
「まぁ、本体が安いから修理費用も安いでしょ…」
そう考えている人も少なくないでしょう。しかし、ちょっと待ってください。
実は、Chromebookの修理費用は、あなたが思っている以上に高くなる可能性があります。本体の購入価格が安くても、パーツ単位で見るとかなりの出費になってしまうケースも珍しくありません。
たとえば、液晶が割れてしまった場合、その修理費用は新品のChromebookが買えてしまうくらい高額になることもあります。そうなると、「安かったから」という理由でChromebookを選んだメリットが半減してしまいますよね。
そこで今回の記事では、Chromebookを安心して使い続けるために知っておきたい「修理費用」と「保険・保証サービス」について、徹底的に解説します。
Chromebookの修理費用は決して安くない

Chromebookは、その手頃な価格から「壊れても安く修理してもらえるでしょ?」と考える人が多いかもしれません。しかし、実際の修理費用を知ると、その考えが変わるはずです。
ここでは、Chromebookの代表的な故障と、それに伴う修理費用の概算を見ていきましょう。
以下の修理費用はあくまで一例ですが、多くのChromebookで同様の傾向が見られます。
交換部品 | 故障・破損例 | 修理費用の目安(税込) |
メイン基板交換 | 電源が入らない。/起動しない。 | 48,400円 |
液晶/タッチパネル交換 | 液晶破損/表示不具合/タッチパネル破損/タッチキー反応しない。 | 〜53,680円 |
キーボード交換 | キーが効かない。 | 29,920円 |
メインカメラ交換 | カメラレンズ破損/カメラ起動しない。 | 25,190円 |
サブカメラ交換 | カメラレンズ破損/カメラ起動しない。 | 21,230円 |
タッチパッド交換 | タッチパッド破損/タッチパッドが反応しない。 | 18,260円 |
I/Oボード(USBコネクタ/電源/音量)交換 | 充電コネクタ/電源/音量キー破損。 | 18,260円 |
スピーカー交換 | 音が出ない。 | 18,260円 |
ペン充電端子交換 | ペンが反応しない。 | 18,260円 |
電池交換 | 電池持ちが悪い/充電できない。 | 30,800円 |
背面カバー(液晶裏側)交換 | 外装破損。 | 27,830円 |
底カバー(キーボード裏側)交換 | 外装破損。 | 13,970円 |
SIM/SDカバー交換 | SIM/SDカバー破損。 | 7,700円 |
この表を見ると、液晶やメイン基板の交換費用は5万円前後と、本体価格を大きく上回る可能性があることがわかります。また、キーボードやバッテリー交換も数万円の出費となり、気軽に買い替えられる金額ではありません。
特に、
液晶が割れてしまった(液晶/タッチパネル交換)
充電ができなくなった(メイン基板交換 or I/Oボード交換)
電源が入らなくなった(メイン基板交換)
といった、Chromebookが使えなくなるような重度の故障の場合、修理費用が非常に高額になります。
Chromebookに保険・保証は必須なのか?

Chromebookの修理費用が安くないことがわかった今、次に考えるべきは「本当に保険や保証は必要なのか?」という点です。
結論から言うと、「使い方や利用環境によっては、保険や保証は必須」です。
以下の3つの項目に当てはまる人は、保険への加入を推奨します。
・小さなお子さんが使う場合:学校での利用など、お子さんが使うChromebookは、大人が使う場合よりも故障のリスクが高い傾向にあります。飲み物をこぼしたり、乱暴に扱ってしまったり、予期せぬトラブルが起こることも多いでしょう。
・持ち運んで使うことが多い人:カフェやコワーキングスペース、外出先でChromebookを使う機会が多い場合、落下や衝突のリスクは格段に上がります。ちょっとした不注意で、液晶や本体が破損してしまう可能性は十分に考えられます。
・仕事や学習で毎日使う人:Chromebookが仕事や学習に欠かせないツールである場合、故障して使えなくなることは大きな痛手です。修理期間中の代替機の手配や、データ復旧の手間を考えると、万が一の事態に備えておくべきです。
逆に、
- 自宅で据え置きでしか使わない
- サブPCとして、たまにしか使わない
- そもそも故障した場合は買い替えを検討している
といった場合は、保険の必要性は低いかもしれません。
しかし、もしも高額な修理費用が発生した場合、あなたの家計に与える影響は小さくありません。安心してChromebookを使い続けるためには、万が一に備えて保険や保証を検討しておくことが賢明です。

Chromebookにおすすめの保険・保証サービスを徹底比較

Chromebookの保険・保証サービスは、大きく分けて2つの選択肢があります。
- 延長保証サービス(メーカーや販売店が提供)
- 機器のメーカーを問わない保険(モバイル保険など)
それぞれにメリット・デメリットがあり、あなたの使い方やニーズに合わせて選ぶことが重要です。
ここでは、Chromebookの代表的な延長保証サービスである「Chromebook 延長保証サービス」と、幅広い機器に対応する「モバイル保険」を比較しながら、その特徴を見ていきましょう。
Chromebook 延長保証サービス
「Chromebook 延長保証サービス」は基本的に教育機関や法人向けの保証サービスです。Chromebookの故障や破損、水濡れなどのトラブルに対して、修理費用を補償してくれます。
● 主な特徴
- Chromebookに特化 Chromebookの故障に特化した保証サービスであり、端末の修理を専門とする業者と提携しているため、スムーズな対応が期待できます。
- 充実した補償内容 自然故障だけでなく、落下や水濡れ、破損など、自己破損による故障も幅広くカバーしています。
- 修理回数に制限がないプランも 「スマートケアプラス」というプランでは、加入期間中の修理回数に制限がなく、何度でも修理が可能です。
● こんな人におすすめ
- 学校や企業で複数台のChromebookを導入している
- Chromebookの故障対応をワンストップで済ませたい
デメリットとしては、個人向けのサービスではなく、法人や教育機関向けであることが挙げられます。また、Chromebook以外の端末は保証対象外です。
モバイル保険
モバイル保険は、さくら少額短期保険株式会社が提供する、スマートフォンやタブレット、ノートPCなど、様々なモバイル機器に対応した保険サービスです。
● 主な特徴
- 1契約で3台まで補償 最大の特徴は、月額700円という低額な保険料で、主端末1台と副端末2台の合計3台までを補償できる点です。
Chromebook以外にスマホやタブレット、モバイルゲーム機などを複数持っている人にとって、非常にメリットが大きいです。 - 幅広い端末が対象 Chromebookはもちろん、iPhoneやAndroidスマホ、iPad、MacBook、WindowsノートPC、Nintendo Switchなどのゲーム機まで、様々なモバイル機器を対象とすることができます。
- オンラインで手軽に加入・請求 Webサイトから簡単に加入でき、修理費用が発生した場合もオンラインで手続きが完結します。
● こんな人におすすめ
- Chromebook以外にも複数のモバイル機器を持っている
- 1つの保険でまとめて管理したい
- 月額料金を抑えたい
デメリットとしては、Chromebook延長保証サービスのようにChromebookに特化しているわけではないため、法人での一括契約には向いていない点が挙げられます。また、修理費用の上限が年間10万円と定められています。

僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。
iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を加入させており、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。
ゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。
【比較表】Chromebook 延長保証サービス vs モバイル保険
項目 | Chromebook 延長保証サービス | モバイル保険 |
対象端末 | Chromebookのみ | スマホ、タブレット、ノートPC、ゲーム機など3台まで |
対象者 | 法人・教育機関 | 個人 |
月額料金 | プランによって異なる | 700円(※年間8,400円) |
補償上限 | プランによって異なる | 年間10万円 |
補償内容 | 自然故障、破損、水濡れなど | 破損、水濡れ、盗難(※一部プラン除く) |
メリット | Chromebookに特化、修理回数無制限プランあり | 1契約で3台補償、幅広い端末が対象、低額な月額料金 |
デメリット | 個人契約不可、Chromebookのみが対象 | 法人契約に向かない、修理費用の年間上限あり |
保険・保証サービス選びのポイント

上記の比較を踏まえて、あなたがどちらのサービスを選ぶべきか、具体的なポイントを解説します。
1. 個人でChromebookを利用している場合
- Chromebook以外にもスマホやタブレット、ノートPCなどを複数持っているなら → モバイル保険がおすすめです。月額700円で最大3台まで補償できるため、コストパフォーマンスが非常に高いです。
- Chromebook1台だけをしっかり補償したい場合 → Chromebook 延長保証サービスの個人向けプランがあればベストですが、現状は法人向けが中心です。そのため、端末購入時に販売店が提供する延長保証サービスを検討するか、個人向けのモバイル保険でカバーするのが現実的な選択肢となります。
2. 法人・教育機関でChromebookを導入している場合
- Chromebookの台数が多い、または一括で管理したい → Chromebook 延長保証サービスが第一の選択肢となります。台数が多い場合でも、まとめて契約・管理できるため、非常に効率的です。
よくある質問:FAQ
- 中古で購入したChromebookでも保険に加入できますか?
-
モバイル保険の場合、購入後1年以内であれば中古のChromebookでも加入可能です。ただし、購入日を証明できる書類が必要になります。
- 修理費用は全額補償されますか?
-
A: 保険や保証サービスによって異なります。
モバイル保険の場合、年間の補償上限額である10万円以内であれば、修理費用は自己負担金なく全額補償されます。回数制限もないため、上限に達するまで何度でも利用可能です。ただし、修理ができない場合(修理不能)や盗難の場合など、補償内容が異なるため、事前に公式サイトで最新の情報を確認するようにしましょう。
- 自力で修理した場合は補償されますか?
-
多くの保険・保証サービスでは、正規の修理業者以外での修理は補償の対象外となります。自力での修理は、かえって保証が受けられなくなるリスクがあるため、避けるべきです。
- 盗難や紛失は補償されますか?
-
保険によって異なります。モバイル保険の場合、紛失は補償の対象外(盗難は対応)です。一部のキャリアやクレジットカード会社が提供する保険では、盗難や紛失も補償対象となる場合があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
Chromebookは安価なPCですが、その修理費用は決して安くありません。
特に、液晶や基板の交換となると、新品のChromebookが買えてしまうほどの高額な出費になる可能性があります。
安心してChromebookを使い続けるためには、万が一の故障に備えて保険や保証サービスに加入しておくことが賢明な選択です。
・個人で複数台のモバイル機器を所有している人 → モバイル保険を検討してください。月額700円で最大3台まで補償できるため、非常にコストパフォーマンスが高いです。
・法人や教育機関でChromebookを一括管理している人 → Chromebook 延長保証サービスが最適です。
Chromebookを日々の生活や仕事に欠かせないツールとして使っているなら、故障によるリスクを回避するための備えは「いざという時」の安心材料になります。
ぜひ、この記事を参考にまだ保証に入られていない場合は、検討してみてください!