スマホ保険ラボの編集長D部長です。
待ちに待った新しいXperia(エクスペリア)が手元に届いた瞬間、その美しいデザインと滑らかな操作感に胸が高鳴りますよね。
最新のカメラ性能を試したり、高精細なディスプレイで動画を楽しんだり、これから始まる新しいスマホライフに期待が膨らむことでしょう。
しかし、スマホ全般に言えることでしが、
「この高価なスマートフォンを、もし落としてしまったら…」
「水没させてしまったらどうしよう…」
そんな心配を感じる方も少なくないはずです。
最新のXperia(エクスペリア)は、決して安い買い物ではありません。
だからこそ、一日でも長く、安心して使い続けたいもの。
この記事では、まずXperiaを使い始める上での基本的な保護方法や設定について解説し、「スマホ保険に加入した方がいいのか?」について、長年スマホ修理業界にいたD部長が徹底解説していきます。
新しいXperiaを手に入れたら、まずやるべき5つのこと

パフォーマンスを長く維持し、快適に使い続けるためには、購入後のセッティングが非常に重要になります。
ここでは、購入後すぐに行うべき基本的な5つのステップを紹介します。
傷や衝撃から守る:ガラスフィルムとケースの装着
当たり前のことですが、何よりも先に、本体を物理的に保護しましょう。
- ガラスフィルム: ディスプレイはスマートフォンで最も傷つきやすく、修理費用も高額になりがちなパーツです。
ガラスフィルムを貼ることで、鍵や硬貨などによる引っかき傷や、万が一の落下時の画面割れリスクを大幅に軽減できます。指紋認証に対応したものや、ブルーライトカット機能付きのものなど、様々な種類があるので、好みに合わせて選びましょう。 - スマホケース: ケースは、落下時の衝撃を吸収し、本体の破損を防ぐための最も効果的なアイテムです。
デザイン性を重視した薄型のものから、耐衝撃性に特化した頑丈なものまで多種多様です。自分のライフスタイル(アウトドアで使うことが多い、ビジネスシーンで使うなど)に合わせて最適なケースを選びましょう。
後から後悔しないためにも、使い始める前に必ず装着しておくことを強く推奨します。
基本設定の見直し:自分好みにカスタマイズ
Xperiaには、ユーザーの使い勝手を向上させるための便利な機能が数多く搭載されています。初期設定のままでも十分使えますが、少し見直すだけで格段に快適になります。
- 通知設定: 不要なアプリからの通知はオフにし、集中を妨げないようにしましょう。
- 充電の設定: 「いたわり充電」を設定すると、Xperia独自の「充電最適化技術」により、劣化しにくい長持ちバッテリーを実現しています。
- セキュリティ設定: 指紋認証や顔認証、画面ロックのパターンなどを設定し、第三者による不正利用を防ぎます。
- バッテリー設定: STAMINAモードなど、バッテリーを長持ちさせるための設定を自分の使い方に合わせて調整します。
これらの設定を最初に行っておくことで、日々のストレスが減り、より快適にXperiaを使いこなせます。
アプリの整理とインストール
プリインストールされているアプリの中には、自分が使わないものもあるかもしれません。
不要なアプリはアンインストールするか無効化することで、ストレージの節約や動作の軽快さに繋がります。
その後、自分が普段使っているSNS、コミュニケーションツール、ゲーム、仕事用のアプリなどをGoogle Playストアからインストールしていきましょう。
万が一に備える:データのバックアップ設定
物理的な保護や保険も重要ですが、本体以上に価値があるのが、中に保存されている「データ」です。写真や連絡先、大切な思い出が失われてしまう事態は絶対に避けたいもの。
Googleアカウントを利用すれば、多くのデータを自動でバックアップできます。
Googleフォトを使えば写真や動画を、Googleドライブを使えば各種ファイルをクラウド上に保存できます。設定画面から「バックアップ」の項目を確認し、定期的に自動でバックアップが作成されるように設定しておきましょう。これにより、万が一Xperiaが故障したり紛失したりしても、新しいデバイスでデータを可能な限り復元できるようにしていきましょう。
正直、スマホ保険って本当に必要?加入を検討すべき理由

フィルムやケースで物理的な保護を完璧にしても、防ぎきれない事故は存在します。
では、月々の費用を払ってまで「スマホ保険」に加入する必要はあるのでしょうか。
その判断材料となる3つの理由を解説します。
Xperiaの修理費用は想像以上に高額
スマートフォンの高機能化に伴い、修理費用も年々高騰しています。
特にXperiaのようなハイエンドモデルは、その傾向が顕著です。
例えば、ディスプレイが割れてしまった場合、部品代と技術料を合わせて5万円以上かかるケースも珍しくありません。水没して基板が故障した場合は、10万円近くになることも。これは、もはや新しいミドルレンジのスマートフォンが購入できてしまうほどの金額です。
「数千円の保険料を毎月払うのはもったいない」と感じるかもしれません。
しかし、一度の故障で数万円の出費が発生するリスクを考えれば、月々数百円から千円程度の保険料は、決して高すぎるとは言えないのではないでしょうか。
日常に潜む、スマホ故障のリスク
「自分はスマホを落としたことがないから大丈夫」と思っていても、リスクは予期せぬ場所に潜んでいます。
・ズボンのポケットから滑り落ちて、アスファルトに落下
・テーブルの端に置いていたら、何かがぶつかって床に落下
・突然の豪雨で、カバンの中まで浸水
・子供が遊んでいて、手から滑り落としてしまう
これらは誰の身にも起こりえます。
どんなに注意深く扱っていても、100%事故を防ぐことは不可能です。
こうした日常に潜むリスクから大切なXperiaを守るためのセーフティネットが、スマホ保険の役割です。
「入っておけばよかった…」と後悔する前に
故障は、常に突然やってきます。画面がバキバキに割れたスマートフォンを手に、「あの時、保険に入っておけば…」と後悔しても手遅れです。
高額な修理費用を前に、「修理するか、新しいものを買うか」という厳しい選択を迫られることになります。
特に、購入したばかりのタイミングで故障させてしまった時の精神的、経済的ダメージは計り知れません。
月々の保険料は、こうした後悔を未然に防ぐための「安心を買う」と考えることができます。
Xperiaユーザーのための保険選び:ソニー公式 vs 民間保険

Xperiaを守るための保険として、有力な選択肢となるのがメーカー公式の「Xperia ケアプラン」と、今回は僕が5年ほど加入して、おすすめの民間の保険会社が提供する「モバイル保険」を比較していきたいと思います。
ソニー公式の安心感「Xperia ケアプラン」のメリット・デメリット
まずは、ソニーが提供する公式の保証プラン「Xperia ケアプラン」から見ていきましょう。
ソニーストアでSIMフリーモデルを購入した人のみが加入できる、特別なサービスです。
メリット1:メーカー公式ならではの質の高い修理・交換
最大のメリットは、何と言っても「メーカー公式」という安心感です。
修理にはすべて純正パーツが使用され、メーカーの厳格な基準をクリアした技術者が作業を行います。修理後も防水性能などがしっかりと維持されるため、クオリティを最も重視するユーザーにとっては、これ以上ない選択肢です。
また、修理が困難なほどの大きな破損の場合は、負担金7,700円(税込)でリフレッシュ品(新品同様品)と交換してもらえます。迅速に元の環境を取り戻したい場合に非常に心強いサービスです。
メリット2:手続きがシンプルで分かりやすい
故障時の手続きが非常にスムーズな点も魅力です。専用の窓口に連絡すれば、その後の手続きを分かりやすく案内してくれます。修理の場合、自己負担金は一律5,500円(税込)で、それ以上の金額を請求されることはありません(修理内容による上限あり)。
交換の場合も同様に7,700円(税込)です。先に高額な修理費を立て替える必要がない「キャッシュレス対応」は、急な出費を抑えたい時に大きなメリットとなります。
デメリット1:月額料金が比較的高め
Xperia ケアプランの料金は月額550円(年額5,500円)です。
後述するモバイル保険と比較すると、1台あたりの料金としては少し割高に感じられるかもしれません。ただし、これはメーカー公式の質の高いサービスを受けるための対価と考えることができます。
補償対象はXperia1台のみ
このプランで補償されるのは、加入時に登録したXperia本体1台のみです。そのため、タブレットやスマートウォッチ、パソコンなど、他のデバイスを複数所有している場合、それらは当然補償の対象外となります。
また、加入条件が「ソニーストアでSIMフリーモデルを購入した人のみが加入できる」となり、キャリアなどで購入したXperiaは加入できません。
恐らく、キャリアで購入する方の方が多いと思うので、この点が大きなデメリットとなります。
複数デバイス持ちなら断然お得?「モバイル保険」のメリット・デメリット
次に紹介するのが、さくら少額短期保険株式会社が提供する「モバイル保険」です。
月額700円という手頃な価格で、複数のデバイスをまとめて補償できるのが最大の特徴です。
メリット1:月額700円で3台まで補償!圧倒的なコストパフォーマンス
モバイル保険の最大の強みは、そのコストパフォーマンスにあります。月額700円(非課税)の保険料で、主端末1台と副端末2台の、合計3台までのデバイスを登録できます。
例えば、Xperiaを主端末に、タブレットとワイヤレスイヤホンを副端末に登録するといった使い方が可能です。
3台登録した場合、1台あたりのコストは約233円となり、非常に経済的です。年間最大10万円まで(主端末は最大7万円、副端末は合計で最大3万円)の修理費用が補償されます。
メリット2:Xperia以外のデバイス(PC、タブレット、ゲーム機など)も対象
補償対象となるデバイスの範囲が非常に広いのも、モバイル保険の大きな魅力です。スマートフォンやタブレットはもちろん、ノートパソコン、スマートウォッチ、モバイルルーター、NintendoSwitchなどのゲーム機、ワイヤレスイヤホンなど、「Wi-FiまたはBluetoothに接続できるモバイル通信端末」であれば、ほとんどのものが対象になります。
僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。
スマホ、PC、スマートウォッチの3台を登録しており、やはり複数台を高額なデバイスまで1つの保険でカバーできるのはかなり楽です。スマホ以外にも、お子さんのNintendoSwitchやワイヤレスイヤホンなども登録できるので、家族全体のデバイスを守りたいというニーズにも応えてくれるのが嬉しいポイントです。
毎回こうした比較記事では比較してのデメリットも紹介するのですが、Xperia ケアプランと比較してモバイル保険の目立ったデメリットがありません。
強いて言えば、Xperia1台しか保険に入らない場合はXperia ケアプランの月額500円の方が安いので、その場合はケアプランでもいいでしょう。
また、モバイル保険は基本修理での保険請求ですが、ケアプランは本体交換もプランに含まれるので、どうしても交換を希望の場合はケアプランでもいいかもしれません。
ちなみにですが、モバイル保険は公式修理でも使うことができるので、非正規・公式の修理店のどちらでも対応が可能です。
非正規店で修理するのであれば以下の条件であれば保険請求可能です。
1,必要書類の提出
修理店が発行した「領収書」と「修理報告書」の両方が必要です。修理報告書には、以下の情報が記載されていることをご確認ください。
・端末情報
・修理内容
・端末の状態(全機能が正常に動作するかのチェック結果、他に不具合箇所がないかなど)
2,全ての修理を行う
ご申告いただいた不具合だけでなく、端末のすべての機能が正常に動作する状態に修理する必要があります。
修理されていない箇所が残っている場合、費用をご請求できません。
徹底比較!「Xperia ケアプラン」vs「モバイル保険」あなたに合うのはどっち?
ここまで解説してきた両者の特徴を、いくつかのポイントで比較し、表にまとめてみましょう。
料金と補償台数で比較
項目 | Xperia ケアプラン | モバイル保険 |
月額料金 | 550円(税込) | 700円(非課税) |
補償対象台数 | 1台 | 最大3台 |
1台あたりの料金 | 550円 | 約233円(3台登録時) |
料金と補償台数で見ると、モバイル保険のコストパフォーマンスの高さが際立ちます。Xperia以外にも守りたいデバイスがあるなら、モバイル保険が圧倒的に有利です。
補償内容と範囲で比較
項目 | Xperia ケアプラン | モバイル保険 |
年間補償上限 | 修理回数無制限 / 交換年2回 | 年間最大10万円 |
自己負担金 | 修理: 5,500円 / 交換: 7,700円 | 0円 |
キャッシュレス | 対応 | 非対応(立て替え必要) |
盗難・紛失 | 対象外 | 対象外 |
対象デバイス | 登録したXperiaのみ | Wi-Fi/Bluetooth対応の通信端末 |
加入条件とタイミングで比較
項目 | Xperia ケアプラン | モバイル保険 |
加入対象者 | ソニーストアでXperiaを購入した人 | 誰でも加入可能 |
加入タイミング | 購入と同時、または購入後14日以内 | 新規取得から1年未満の端末 中古品端末も加入可能(購入店舗での3ヶ月保証が必要) |
加入のしやすさではモバイル保険が優勢です。
Xperia ケアプランは購入場所とタイミングが厳しく制限されますが、モバイル保険は購入から1年未満であればいつでも加入を検討できます。
【比較表】ひと目でわかる!両プランの違い
比較項目 | Xperia ケアプラン | モバイル保険 |
月額料金 | 550円(税込) | 700円(非課税) |
補償台数 | 1台 | 最大3台 |
年間補償上限 | 修理回数無制限 / 交換年2回 | 年間最大10万円 |
自己負担金 | 修理: 5,500円<br>交換: 7,700円 | 0円 |
修理の質 | ◎ メーカー公式修理 | 〇 修理店を自由に選べる |
キャッシュレス | ◎ 対応 | ◎ 対応(Xperiaはキャッシュレスが使用できるiCrackedが修理未対応なので非対応) |
対象デバイス | Xperiaのみ | スマホ、PC、ゲーム機など多数 |
盗難・紛失補償 | × 対象外 | 盗難のみ対応(紛失は対象外) |
加入条件 | 購入と同時 or 14日以内 | 購入後1年未満 |
よくある質問(FAQ)
ここでは、Xperiaの保険に関して多くの方が疑問に思う点をQ&A形式でまとめました。
- 修理代を一度立て替えるのが金銭的に厳しいのですが、モバイル保険は向いていませんか?
-
たしかに、数万円の修理費用を一時的に立て替えるのは負担に感じるかもしれません。しかし、対処法はあります。例えば、修理代金をクレジットカードで支払えば、実際の引き落としは翌月以降になるため、その間に保険金の申請・受け取りを済ませることが可能です。
多くの修理店がカード払いに対応していますし、カードのポイントも貯まるというメリットもあります。この方法を使えば、現金での一時的な負担を大きく軽減できるため、立て替え払いがネックでモバイル保険を諦める必要はありません。
- Xperia ケアプランの加入期間(購入後14日)を過ぎてしまいました。もう保険には入れませんか?
-
残念ながら、購入から14日が経過すると「Xperia ケアプラン」に加入することはできません。しかし、まだ選択肢はあります。
「モバイル保険」であれば、スマートフォンの新規購入から1年未満であればいつでも加入が可能です。もしXperiaの購入からまだ1年経っていないのであれば、モバイル保険が有力な選択肢になります。買い逃してしまった、と諦める前にぜひ検討してみてください。
- どちらの保険も、バッテリーの劣化による交換は対象になりますか?
-
バッテリー劣化は両者で保証対象外になります。
- 中古で購入したXperiaでも保険に加入できますか?
-
加入できる保険は限られます。
- Xperia ケアプラン: ソニーストアで新品を購入した本人のみが対象のため、中古品は加入できません。
- モバイル保険: 中古品であっても、販売店の3ヶ月の動作保証が付いている場合は加入可能です。フリマアプリなどの個人間売買は対象外となるため注意が必要ですが、中古でXperiaを手に入れた方にとっては心強い選択肢です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
新しいXperiaを手に入れたら、まず行うべきはフィルムやケースによる物理的な保護、そして自分仕様へのカスタマイズです。これらは、日々の利用を快適にし、小さな傷や衝撃からデバイスを守るための基本中の基本です。
その上で、防ぎきれない「もしも」の事故に備えるために、今回の記事で紹介したようにスマホ保険への加入を検討することをお勧めします。
モバイル保険やXperiaケアプラン以外の保険サービスも沢山の保険サービスが世の中にはあるので、少し調べてみて、自分に合った保険サービスを見つけてみてください!