スマホ保険ラボの編集長D部長です。
「あっ!」と思った瞬間にはもう手遅れ…iPhoneが手から滑り落ち、水の中にポチャン。最近のiPhoneは耐水性能が向上していると聞いていたのに、なぜか電源が入らない…そんな悪夢のような状況に、多くの方がパニックに陥ってしまうのも無理はありません。
大切な写真や連絡先、仕事のデータ、毎日使っているアプリ…それらが一瞬にして失われるかもしれない恐怖。そして、頭をよぎる「耐水なのになんで?」「修理代はいくらかかるんだろう…」「新しいiPhoneを買うしかないのか…」という疑問と金銭的な不安。
そうなんです、実はiPhoneの「防水」性能は、いわゆる「完全防水」を意味するものではなく、あくまで「耐水」性能。定められた条件下でのテストをクリアしているに過ぎず、使用状況や経年劣化、あるいは不意の事故によって、いとも簡単に水は内部に侵入し、深刻なダメージを与えてしまうのです。「耐水だからお風呂でも大丈夫!」と油断していたら、ある日突然…というケースは後を絶ちません。
この記事を読んでいるあなたは、もしかしたら今まさにiPhoneを水没させてしまい、「耐水のはずなのに!」と情報を探して読んでいただいているかもしれません。
この記事では、まず「iPhoneがなぜ耐水性能を備えているにも関わらず水没故障してしまうのか」、その理由を解説します。
その上で、万が一水没してしまった時に絶対にしてはいけないこと、そしてすぐにやるべき応急処置を具体的にお伝えします。その後、残念ながら水没してしまったiPhoneの修理について、Apple正規店と非正規修理専門店のメリット・デメリット、そして最も気になるデータについて解説します。
なぜ?「耐水性能」があるiPhoneも水没・故障する理由

最新のiPhoneモデルの多くは、IEC規格60529に基づくIP68等級などの「耐水性能」を備えています。
これは「深さXメートルまで、最長Y分間」といった基準を満たすことを示していますが、決して「完全防水」を保証するものではありません。では、なぜ耐水性能があるはずのiPhoneが水没し、故障してしまうのでしょうか。
- 「防水」と「耐水」は違う: 前述の通り、iPhoneの性能は「耐水」であり、特定の条件下での水の浸入に対する保護を意味します。これは、真水・静水でのテスト結果に基づくもので、流水や高水圧、海水、温泉水、石鹸水、ジュースなどの液体は想定されていません。お風呂での使用や、プール、海での使用は特にリスクが高いと言えます。
- 経年劣化による耐水性能の低下: iPhone内部への水の浸入を防いでいるのは、本体の合わせ目やスピーカー、SIMトレイの開口部などに施されたゴム製のパッキンやシール材です。これらは時間と共に劣化し、弾力性を失ったり、微細な亀裂が生じたりすることで、耐水性能が徐々に低下していきます。購入から数年経過したiPhoneは、新品時と同等の耐水性能を維持していない可能性が高いのです。
- 本体の変形や損傷: 過去にiPhoneを落下させたり、ぶつけたりしたことがある場合、目に見えないほどのわずかな歪みや隙間が本体に生じている可能性があります。その隙間から水が浸入し、内部の基板を濡らしてしまうことがあります。
- SIMトレイやボタン周りの緩み: SIMカードの抜き差しを頻繁に行ったり、長期間使用していると、SIMトレイ部分の密閉性が損なわれることがあります。また、ボタン部分のシールも劣化や損傷により水の浸入経路となることがあります。
- 想定を超える水圧や水没時間: 規格で定められた水深や時間を超えるような状況(例:洗濯機で洗ってしまった、深い水底に落としたなど)では、耐水性能の限界を超えてしまい、浸水は避けられません。
このように、iPhoneの耐水性能は万能ではなく、様々な要因で水没・故障のリスクは常に存在します。「耐水だから大丈夫」という過信は禁物なのです。
iPhoneが水没!その時、絶対にしてはいけないNG行動と正しい対応

たとえ耐水性能があるiPhoneでも、水に濡れたり、水没の疑いがある場合は、油断せず慎重な対応が必要です。内部に水分が侵入している可能性を常に考慮し、以下のNG行動を避け、正しい初期対応を行いましょう。
やってはいけないNG行動ワースト5
- 電源を入れる・充電する:内部に水分が残った状態で通電すると、基板がショートし、致命的なダメージを与える可能性があります。これは耐水性能の有無に関わらず鉄則です。「少し濡れただけだから大丈夫だろう」という油断が命取りになります。
- iPhoneを振る:水分を外に出そうとして振ってしまうと、耐水シールが劣化・損傷していた場合、内部の広範囲に水分を行き渡らせてしまう可能性があります。
- ドライヤーで乾かす:熱風は精密機器であるiPhoneの内部パーツやシール材にダメージを与える可能性があります。また、温風によって内部で結露が発生し、状況を悪化させることも。冷風であっても、風圧で水分を内部に押し込む恐れがあります。
- SIMカードトレイを不用意に開閉する:水没直後にSIMカードトレイを開けると、そこから内部へ水が侵入する経路を増やしてしまう可能性があります。SIMカードを取り出すのは、本体の水分をある程度拭き取ってからにしましょう。
- 米びつに入れる:昔ながらの対処法として知られていますが、米の粉塵がiPhone内部に入り込み、故障の原因となることがあります。また、乾燥効果も限定的です。
これらの行動は、良かれと思ってやってしまいがちですが、iPhoneにとっては逆効果になることが多いのです。特に耐水性能を過信して「これくらいなら大丈夫だろう」と安易な行動を取ると、取り返しのつかない事態を招きかねません。
水没したらすぐにやるべき正しい初期対応
では、具体的に何をすれば良いのでしょうか。以下のステップで対処しましょう。
- すぐに拾い上げ、電源を切る:水没時間が短いほど、復旧の可能性は高まります。可能であれば、すぐに電源をオフにしてください。既に電源が落ちている場合は、無理に電源を入れようとしないでください。
- カバーやアクセサリー類を全て外す:ケースやイヤホンジャックのアクセサリーなどが付いている場合は全て取り外し、水分が残りやすい箇所をなくします。
- SIMカードを取り出す:本体表面の水分を優しく拭き取った後、SIMカードトレイを開け、SIMカードを取り出します。SIMカード自体が故障することは稀ですが、トレイの隙間から水分が排出されることも期待できます。取り出したSIMカードは、乾いた布で優しく拭いて保管しましょう。
- 徹底的に水分を拭き取る:乾いたタオルやティッシュペーパー、マイクロファイバークロスなどで、iPhone本体の表面、スピーカーの穴、マイクの穴、Lightningコネクタ部分など、拭き取れる限りの水分を優しく、しかし念入りに拭き取ります。イヤホンジャック(旧機種の場合)やコネクタ部分は、ティッシュをこよりにして差し込むと水分を吸い取りやすいです。
これらの応急処置は、あくまでダメージを最小限に抑えるためのものです。後から不具合が発生する可能性も十分にあります。
対処を行った後はすぐに修理店に持ち込むようにしてください。
水没したiPhoneの修理はどうする?選択肢と注意点

応急処置を施した後、いよいよiPhoneの状態を確認することになります。しかし、ここで安易に電源を入れるのはまだ危険が伴います。専門業者に見てもらうのが最も安全な道と言えるでしょう。
水没したiPhoneの修理には、大きく分けて「Apple Store(正規サービスプロバイダ)」と「非正規の修理専門店」の2つの選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、状況に合わせて選びましょう。
Apple Store および正規サービスプロバイダでの修理
Appleの公式な修理サービスです。
- メリット:
- 純正部品を使用した質の高い修理が受けられる。
- 修理後の保証がある場合がある。
- 専門の技術者による安心感がある。
- デメリット:
- データは基本的に初期化される:修理というより「本体交換」となるケースが多く、その場合、データは全て消えてしまいます。事前にバックアップが取れていない場合は、データを取り戻すことは絶望的です。
- 修理費用が高額になる場合がある(特にAppleCare+に未加入の場合)。たとえ耐水性能がある機種でも、浸水による故障は保証対象外(有償修理)となるのが一般的です。
- 修理に時間がかかる場合がある(持ち込み修理でも即日対応できないことも)。
AppleCare+に加入していれば、水没などの過失や事故による損傷も保証対象となり、比較的安価なサービス料で本体交換が可能です。しかし、加入していない場合は高額な修理料金(実質的には新品交換費用に近い金額)が発生します。
重要な注意点: 水没してしまったiPhoneは、耐水性能の有無に関わらず、Apple Storeや正規サービスプロバイダでは「修理」ではなく「本体交換」の扱いになることがほとんどです。つまり、内部のデータを取り出す作業は行ってもらえません。データ復旧を最優先に考える場合は、次の非正規修理専門店を検討する必要があります。
非正規の修理専門店での修理
街中にあるiPhone修理ショップなどです。
- メリット:
- データ復旧を試みてもらえる可能性がある:最大のメリットはこれです。基板洗浄やパーツ交換によって、電源が入らない状態から復旧させ、データを取り出せる可能性があります。ただし、必ず成功するわけではありません。
- 修理費用が比較的安価な場合が多い。
- 即日修理に対応してくれる店舗が多い。
- 部分的な修理(例:画面だけ、バッテリーだけ)に対応してくれる。
- デメリット:
- 純正品ではない部品が使用されることがある(店舗による)。
- 修理後にAppleの正規保証が受けられなくなる可能性がある。
- 技術力にばらつきがある(優良店を見極める必要がある)。
- 水没修理の場合、復旧しても一時的で、後から別の不具合が発生するリスクがある。これは耐水性能があった機種でも同様です。一度内部に水が侵入すると、完全に除去するのは難しく、腐食が進行する可能性があるためです。
非正規修理店で水没修理を行う場合、「データ取り出し」の取り出しが目的となり、基本的に継続利用は難しいと考えましょう。
私も過去にスマホ修理店で働いており、何百台と水没修理を行ってきましたが、やはり再発する場合もあります。(もちろん度合いによってはそのまま使える方もいます。)
なので、電源が入ればすぐに新しい機種へデータ移行を行うことを強く推奨します。
水没してしまったiPhoneは、残念ながらどの保険にも「後から」加入することはできません。 保険は、あくまで「これから起こるかもしれない万が一の事態」に備えるものです。
ですので、今まさに水没させてしまった方が取るべき行動は、まず上記の対処法を試し、その後、
- Appleで本体交換:データは諦めるが、確実に新しい(または同等の)iPhoneを手に入れる。その後、今後のために保険加入を検討する。
- 非正規修理店でデータ取り出しを試みる:データが最優先の場合。データ取り出しに成功したら、新しいiPhoneにデータを移行し、その新しいiPhoneに対して保険加入を検討する。
このどちらかの流れになるでしょう。「耐水のはずだったのに…」という気持ちは痛いほど分かりますが、現実的な対応策を冷静に選ぶことが重要です。
今回の経験を活かす!今後のためのスマホ保険という選択

「耐水性能があるから大丈夫」と安心していた矢先の水没事故は、精神的にも経済的にも大きなショックですよね。この痛い経験をすると、「もう二度とこんな思いはしたくない」「もしまた起きたら…」という不安がよぎります。そんな不安を軽減し、万が一の際に金銭的な負担を大きく減らしてくれるのが「スマホ保険」です。
iPhoneユーザーにとって、まず頭に浮かぶのは「AppleCare+ for iPhone」かもしれません。しかし、他にも選択肢はあります。ここでは、代表的な保険サービスとして「AppleCare+」「モバイル保険」「スマホケ」の3つを比較し、それぞれの特徴を見ていきましょう。
スマホ保険比較表:モバイル保険 vs AppleCare+ vs スマホケ
特徴 | モバイル保険 (さくら少額短期保険) | AppleCare+ for iPhone | スマホケ (ワランティ少額短期保険) |
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月額料金(税込) | 700円 | 機種により異なる (例: iPhone 15 Pro Maxで1,880円/月、iPhone SE (第3世代)で1,080円/月など) ※一括払いもあり | プランにより異なる (例: ライトプラン300円~、スタンダードプラン500円~、プレミアムプラン800円~など) |
年間支払上限額 | 主端末:10万円まで 副端末:合計3万円まで (最大2台) | サービス内容による | プランにより異なる (例: ライトプラン3万円~、スタンダードプラン6万円~、プレミアムプラン10万円) |
対象端末数 | 最大3台まで (スマホ、タブレット、PC、ゲーム機、ワイヤレスイヤホン等) | 1台 (紐づけられたiPhoneのみ) | 1台 (登録したスマートフォンのみ) |
補償範囲 | 破損、水濡れ、故障、盗難 | 画面または背面ガラスの損傷、その他の過失や事故による損傷、バッテリー交換 | 画面割れ、破損、水濡れ、故障 (プランにより盗難、紛失もカバー) |
自己負担金 | 0円 (修理費用が補償上限額を超えた場合は自己負担) | 画面または背面ガラスの損傷:3,700円 その他の過失や事故による損傷:12,900円 バッテリー交換:0円 (蓄電容量80%未満時) | プランや事故内容により異なる (例: 0円~、修理金額の20%など) |
加入条件 | Wi-FiまたはBluetoothに接続できる通信機器全般。購入から5年未満の端末。中古端末もOK。 | iPhone新規購入時または購入後30日以内 | キャリア契約中またはSIMフリーのスマートフォン。購入からの期間制限はプランによる。中古OKのプランも。 |
修理場所 | 街の修理店、メーカー修理など自由(正規・非正規問わず) | Apple Store、正規サービスプロバイダ | 原則、提携修理店または郵送修理 |
その他特徴 | キャッシュレスリペア対応(提携店)。家族の端末も登録可能。機種変更しても継続可能。 | エクスプレス交換サービス、テクニカルサポート優先アクセス。年2回まで。 | お見舞金制度があるプランも。 |
※上記は2025年6月現在の情報に基づいています。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
こうして比較してみると、それぞれの保険に特徴があることがわかります。
- AppleCare+:Appleの公式保証という安心感が最大のメリット。修理時の自己負担金は発生しますが、正規のサービスを比較的安価に受けられます。ただし、対象は1台のみで、月額料金もiPhoneの機種によっては高めです。耐水性能がある機種でも、万が一の浸水故障時にはこの保証が役立ちます。
- スマホケ:複数のプランがあり、必要な補償内容や予算に合わせて選べるのが特徴です。月額料金も比較的安価なプランから用意されています。1台のスマホをピンポイントで守りたい場合に検討しやすいでしょう。
- モバイル保険:月額700円で最大3台までのデバイスを保護できるのが最大の魅力。iPhoneだけでなく、iPad、Apple Watch、AirPods、MacBook、さらにはゲーム機まで対象にできるため、複数のガジェットをお持ちの方にとっては非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。自己負担金が0円というのも嬉しいポイントです。iPhoneの耐水性能を過信せず、他のデバイスも含めて包括的に守りたい方に適しています。

なぜ「モバイル保険」がオススメなのか?
今回のテーマである「水没」という事態を考えると、どの保険もカバー範囲内ではあります。しかし、特に注目したいのが「モバイル保険」の柔軟性とコストパフォーマンスです。iPhoneに耐水性能があるとはいえ、前述の通りリスクはゼロではありません。そして、多くの人はiPhone以外にも大切なガジェットを持っているはずです。
僕もかれこれ5年ほど加入しているのがモバイル保険になります。iPhone、Macbook、AppleWatchの3台を加入させており、やはり複数台を1つの保険でカバーできるのは楽ですし、高額なデバイスを持っている身からすれば安心材料になります。
ゲーム機を持っている場合、ゲーム機を入れたりもできるので、幅広く保証してもらえるのにメリットを感じています。最近のiPhoneは確かに耐水性能が上がっていますが、それでもやはり水辺で使うのは少し気を使いますし、万が一のことを考えると、保険に入っている安心感は大きいです。
例えば、あなたがiPhoneの他に、iPadやワイヤレスイヤホン(AirPodsなど)も持っているとしましょう。AppleCare+の場合、それぞれ個別に加入する必要があり、トータルの保険料はかなりの金額になります。しかし、モバイル保険なら、月額700円でこれら3台をまとめて保護できるのです(主端末1台、副端末2台)。
モバイル保険のメリット
- 圧倒的なコストパフォーマンス(複数台持ちの場合):1契約で3台まで保護。家族のデバイスも登録可能です。
- 自己負担金0円:修理費用が補償上限額(年間最大10万円)以内であれば、自己負担なしで修理できます。これは精神的にも大きな安心感に繋がります。
- 対象機器の幅広さ:スマートフォンだけでなく、タブレット、ノートパソコン、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、携帯ゲーム機など、Wi-FiまたはBluetoothに接続できる通信機器が対象です。
- 中古端末や購入から時間が経った端末もOK:AppleCare+は購入後30日以内という制限がありますが、モバイル保険は購入から5年未満の端末であれば加入できます(故障していないことが前提)。キャリア変更や機種変更をしても、保険は継続できます。
- 修理先の自由度が高い:Apple正規店はもちろん、街の非正規修理専門店での修理も補償対象です。データ復旧を優先したい場合など、状況に合わせて修理先を選べるのは大きなメリットです。
モバイル保険の注意点・デメリット
- 1契約で1年間(保険期間)の支払限度額が合計10万円まで:主端末が最大10万円、副端末が合計で最大3万円という内訳があります。高額な修理が複数回重なった場合、上限を超える可能性があります。
- 盗難時の補償が少し安い:盗難時は主端末が最大25,000円まで副端末が最大7,500円までと通常故障の1/4ほどしか保証されない。また、警察への届出など手続きが必要です。紛失は対象外。
これらの点を考慮しても、多くのガジェットユーザーにとって「モバイル保険」は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
特に、Apple製品を複数愛用している方、家族でスマートフォンやタブレットを使っている方、中古でiPhoneを購入した方などには、大きな安心感と経済的メリットをもたらしてくれます。iPhoneの耐水性能を過信せず、万が一の事態に備えたいと考える賢明なユーザーにこそ、検討してほしい保険です。
水没した時のFAQ
- 最新のiPhoneは耐水性能があるのに、なぜ水没で故障することがあるのですか?
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iPhoneの「耐水性能」は「完全防水」を意味するものではありません。これは、真水・静水でのテスト結果に基づくもので、お風呂のような高温多湿な環境、海水やジュースなどの液体、経年劣化によるシール材の性能低下、本体の変形や傷、想定を超える水圧や長時間の水没など、様々な要因で内部に水が浸入し故障に至ることがあります。
- iPhoneを水没させてしまった時、絶対にやってはいけないことは何ですか?
-
以下の5つの行動は、iPhoneの状態をさらに悪化させる可能性があるため絶対に避けてください。
- 電源を入れる・充電する:内部ショートの危険性があります。
- iPhoneを振る:内部に水分を広げてしまう可能性があります。
- ドライヤーで乾かす:熱による部品の損傷や結露発生の恐れがあります。
- SIMカードトレイを不用意に開閉する:水分の侵入経路を増やす可能性があります。
- 米びつに入れる:粉塵による故障や、効果が限定的であるため推奨されません。
- 水没したiPhoneの修理はどこでできますか?データは取り戻せますか?
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修理の主な選択肢は「Apple Store(正規サービスプロバイダ)」と「非正規の修理専門店」です。 Apple Storeや正規サービスプロバイダでは、多くの場合「本体交換」となり、データは初期化されます。AppleCare+に加入していれば比較的安価に交換できます。 非正規の修理専門店では、基板洗浄などでデータ復旧を試みてもらえる可能性がありますが、必ず成功するわけではありません。修理費用は比較的安価な傾向にあります。 データ復旧を最優先する場合は、非正規修理専門店への相談を検討しましょう。
- iPhoneが水没してしまった後からでも入れるスマホ保険はありますか?また、今後のためにオススメの保険はありますか?
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残念ながら、水没してしまった後から加入できるスマホ保険はありません。保険は将来のリスクに備えるものです。 今後の備えとしては、記事では「AppleCare+」「スマホケ」「モバイル保険」が比較されており、特に複数のデバイス(スマホ、タブレット、PC、ゲーム機など最大3台)をお持ちの方には、月額700円で自己負担金0円(年間上限あり)の「モバイル保険」がコストパフォーマンスと補償範囲の広さから推奨されています。

まとめ:iPhoneの耐水性能を過信せず、賢い備えを
iPhoneの水没は、たとえ耐水性能が向上した最新機種であっても、誰にでも起こりうるアクシデントです。「耐水のはずなのに…」という衝撃と絶望感は計り知れませんが、まずは落ち着いて正しい初期対応をすることが何よりも大切です。そして、修理に関しては、データを優先するのか、確実な本体交換を望むのかによって、選択肢が変わってきます。
AppleCare+も素晴らしい保険ですが、もしあなたが複数のデバイスをお持ちであったり、より柔軟でコストパフォーマンスの高い保険を求めているのであれば、「モバイル保険」を私はオススメします。
iPhoneの耐水性能は確かに心強い機能の一つですが、それが絶対的な保証ではないことを理解し、万が一の事態に備えることが、安心してiPhoneを使い続けるための秘訣です。
水没した時は是非この記事を参考にしてみてください。